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その8

■よっさん

『私の住んでいる日本は、まだまだ暑い日が続いています。あなたの住んでいるオーストラリアは、そろそろ温かくなりだす頃でしょうか。考えてみれば、気候も正反対で面識も無いあなたとお話している事は凄く不思議ですね。しかも、友情関係はもとより、信頼関係まで築くことが出来るなんて!

 さて、イタリアからシルバー・ギムレットの化粧板は届きましたか? 予定通り、私のドラム・セットは作られていますか? お願いしていた、ドラムヘッドは輸入していただけましたか? 近況をお知らせ下さい。

 それと、最初にケリーからのメールに、「私は、ブラディ社が再びジャラのドラム・セットを世に出せるようになったことをお知らせ出来て大変に嬉しい」と書いてありましたが、何かの理由でジャラ・プライのドラム・セットを作る事を中止していたのですか?

 ところで、ボリスさん自身、ジェフと同じジャラ・プライのドラム・セットを使用している人を知ってますか? その点は、クリスさんにも聞いてみて下さいね』

■ボリス

『こちらは、まだ少し寒くて、特に夜はよく雨が降ります。春になれば花も咲いて美しい。私は暑い夏が好きです。私もあなたとのコミュニケーションは素敵だと思います。地球の反対側にいて、一度も会ったことの無い人と知り合えるんですからね。でも、いつか本当に会えたらいいなと思っています。来年はブラディ社の仕事で日本に行けるかも知れないので、その時に、あなたに会えて食事でも出来たら素晴らしいですね。私は、日本食の大ファンです。以前、ロサンゼルスに住んでいた頃は、凄い日本料理屋や寿司屋がありました。週に1〜2度は日本食を食べに行っていました。

しばらく、あなたのドラム・セットの様子を報告しなくてすみません。シルバー・ギムレットの化粧板は3週間前に到着して、来週には完成する予定です。まだ後、2回ラッカーをかけますが、すでに美しいですよ。もし、お望みなら来週末に発送することも出来ますが、どうしますか。もしそうしたいなら、言って下さい。それと送金をよろしくお願いします。スペアーパーツを含めた請求書を修正しましたので、確認して下さい。

 REMOのヘッドは、もう少し時間がかかります。私達は小さな会社なので、REMO社からの輸入は年に3回しかしていません。次は12月末に着く便で、その中に、あなたの注文も入っています。だから、現実的には、来年の1月にならないとあなたに送る事は出来ないでしょう。ドラム・ヘッドには、普通のREMO社のロゴマークと、ブラディ社のロゴマークをあしらったものと、どちらがいいでしょうか?

ブラディ社は1992〜2000年の間、ドラム・セットの製造を中止していました。クリスに、今までジェフ・ポーカロのものと同様のセットをいくつ位作ったのか聞いてみました。彼は、シルバー・ギムレットは、出来たばかりの1980年代の終わり頃は一番の人気だったので、色々な仕様の物を150セット位は作ったと言っています。急がなければ、またお話しましょう』

えっ!!! 今週末にも!!!!!
こうなると、も〜う、居ても立っても居られなくなりますよね(笑)
とにかく、振込の準備をしないと……(汗)

ドラム・セットの製造を中止していた回答に関しては、“何故”が聞きたかったのですが、多分、ブラディ社は1度工場の移転をしたみたいなので、この時期だったのかな…?!!

あっ!それだからか! 以前の、最初のクリスのメールで「ドラム・ドクター社がロサンゼルスから私に電話で、ジェフが次々にセッションをする日々が続く時は、自分達も大変だと文句を言って来たことがある。我々は同じセットをもう一つ作る事が出来なかったので、彼らがどうやって遣り繰りしたのか、私には分からない」と、言っていましたよね。

その時は、“何故、Kitを作らなかったのかなぁ〜? 作ってる最中にジェフが亡くなったのかな?” なんて、漠然と思う位でしたが、結局、“作る事が出来なかったのですね!”

この時期に、ブラディ社が色んなスネアー・ドラムやドラム・セットの試作をミュージシャンに提供して、ある程度の手応えを得て、量産体制に入るために工場の拡張をした! こんな考え方が、順当ではないでしょうか?

しか〜し!このメールに私を震撼させる言葉が……(冷汗)
「でも、いつか本当に会えたらいいなと思っている。来年ブラディ社の仕事で日本に行けるかも知れないので、その時に、あなたに会えて食事でも出来たら素晴らしいね」と。なっ・なっ・なっ・なんと! ボリスが日本に! 会いたい!
遂に、告白の時が来ました……、
「私は、英語を話す事ができせん!」

■よっさん

『私は、ドラム・セット遂にが完成したと聞いて、非常に興奮してます。梱包が出来て、出荷の準備が出来れば連絡下さい、連絡の2〜3日後には送金できると思います。梱包には、出来うる限り細心の注意を払って下さい!

 ところで、ボリスさん、日本に来るのですか? 時間の都合がつけば、是非、会いたいですね。ですが、ここで一つ伝えなければならない事があります。実は、私は英語が話せません。この2年半の間、ボリスさんにメールを出す時は、いつも私の音楽仲間に頼んで英語に直してもらってます。でも、機会があれば寿司でも食べながらお話したいですね。必ず連絡下さいね、是非、日本に来て下さい!

 ドラム・ヘッドの件ですが、ブラディ社のロゴマークが入ったものが欲しいです。そこで、また質問ですが、参考までに、あなた方がジャラ・プライのドラム・セットの魅力を、ナチュラルで最大限に表現できるドラム・ヘッドは、どの種類だと思いますか? もう一つ、クリスに聞いて欲しいのですが、ジェフがジャラ・プライのドラム・セットやスネアーのヘッドの選択について何か話した事を聞いた事はありませんか? それと、クリスが立ち会ったレイ・チャールズのセッションの折、ジェフはドラム・ヘッドには何を使用していたか記憶にありませんか?、と。

 他に、ブラディ社のロゴマークが入ったTシャツなどあれば最高なのですが! これで、ドラム・セットを手にすれば、私も本当の“ブラディ・ファミリー”の一員ですね。出来る事なら、ブラディ社のホーム・ページにあるクライアント・リストに私を加えていただけないでしょうか? 是非一度、ご検討下さい』

■ボリスさん

『あなたのドラム・セットは細心の注意を持って梱包されますのでご安心下さい。あなたの支払いが確認できたら、すぐに発送の予定をお知らせします。

 日本に行く事ができて、あなたに会うことができたら本当に嬉しい。コミュニケーションはちゃんとできるから心配無いよ。

 ドラム・ヘッドは全てブラディ社のロゴマークが入った本物のREMO社USA製です。私達のドラム・セットは、標準仕様として、タム・タムの表面にクリアー・エンペラー、裏側にはクリアー・アンバサダー、バス・ドラムの裏側にパワーストローク3のクリアー、フロントには同じくパワーストローク3のブラック。そして、スネアーのの表にアンバサダー・コーテッド、裏にアンバサダー・スネアーを使用しています。この組み合わせは、とてもクリアーでパワフルな音質を作り出します。ブラディ社の独特のシェルが最高の音質を生み出すことを可能にします。

 クリスは、ジェフがタム・タムの表にエンペラー のコーテッドを使用していたと記憶している。これは音に温かみと、柔らかさを加える事が出来る。残念ながら、エンペラー コーテッドのストックは持っていないが、これらはよくあるヘッドだから、日本でも買えることでしょう。もし、ブラディ社のロゴマークが入ったものが欲しいのなら、スネアーのヘッドと一緒に輸入して送ってあげる事も出来ます。ジェフはバス・ドラムにはパワーストローク3をよく使っていたようです。それは、当時、新しく開発し直されたもので、クリスもジェフの薦めで使い始めた。彼は、スネアーにはコーテッドのCSをよく使いました。

 今は、Tシャツとか帽子のようなグッズはないけれど、将来的にまた作ったら、あなたに1つ送ってあげよう。

 あなたの名前をクライアント・リストに載せるというリクエストを受け入れます。次のサイトの更新の時に加えるので、あなたの活動とか、バンド名とか、レコーディングとか、教えて下さい』

ここまで来ても、追求の手は緩めませんよ(爆笑)

国産のメーカーにあるように、ヘッドのチョイスが可能かどうか質問をするふりをして、ジェフ・ネタを一発ぶつけてみましたよ。タム・タムにコーテッド エンペラーか? アンバサダーじゃなくて? バス・ドラムのパワーストローク3ねぇ〜 確か、インタビューでもブラックのパワーストローク3を使ってるような事言ってたかな? ま〜、いいか! 言っても、もう10年も前に話ですしね。確実に、“これをこうやって使ってます!”なんて無いのが、段々と分かって来た、この度のブラディ社越しに観るジェフ感ですからね! その時、その状況により、千差万別のセッティングなりドラミングを展開していたのでしょうから。思うに、ボリスもジェフに対する私の数ある質問で、再確認もした事有れば、改めて勉強した事も少なからず有ったのでは……。

もう一つ笑えました? そう、無謀の上に恥知らずなお願いをしました。

クライアント・リストに載せて欲しいとね、見事、念願が叶いました! でも、サイトの更新がいつになるのか? とにかく、了解もらえましたので。密かな夢……、私の名前が“ぽっさん”なら?!!!!!ジェフの下に名前が来るのですが、こんなところに、偽のニックネームを登録しても嫌ですしね、ここは本名で。

後は、荷造りが出来ましたとのメールを待つ事に……、現在1$=\117〜118か。

で、セットが仕上がると言う次の週末が!

あれ? 連絡無し…。 お〜い!ボリスさ〜ん。

週明けて、おっおっお〜い!!!
1$=¥121!
えっ〜ぇ〜ぇ!なんで、土日を挟んだだけで¥3も円安…。(唖然・愕然)

即メール!

でも、ここでトラブっては今までが台無しになると思い、やんわりメールに。

しかし、こうなると逆に振込むタイミングが難しいな〜、

自分が我慢できる、待つ事が出来る限界と、“これなら”と、納得いく為替に一致するまで、今しばらく静観です。

■よっさん、

『振込が遅くなってすみません。最近仕事が忙しく、お金の準備は出来ているのですが、銀行に行く時間がなかなか取れないのです。何しろ、海外送金をする為には、大きな銀行に行かなくてはならないので。今月中か、遅くても来月早々には、必ず振込みますので、宜しくお願いします。

いつも、私が急がせてばかりなのに、あなたを待たせる事をお詫びします』

■ボリス

『問題無いよ。こちらは、今月末(来週始め)には梱包できますので、あなたが、銀行に行ける日に発送します』

1$=¥123〜124〜122〜124〜125〜123〜122……。
1$=¥118〜119を目標に、¥120ぐらいならと…。

決心!

もう、小さな事は言うまい。実際は¥2〜3の違いは大きいのですが(涙)

工場直送品(たぶん、輸入代理店があればメーカー仕入れ価格!)にて、もともと安い買い物をしてるではないか! 自分の夢の値段なんだから、いくらでもいいじゃないか! 言い聞かせ、一路銀行へ!

1$=¥123。

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