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その4

■よっさん

A Happy New Year! 私の“おてんば娘”は、日増しに心地良い歌を歌い始めています。ジャラ・プライのドラム・セットの購入も更なる検討に入りました。そこで質問なのですが、ジェフはタム・タムをRIMSにマウントしていたと思いますが、RIMSの色は何色でしたか? 黒ですか? クロームメッキですか? それと、以前にドラム・セットに関してお聞きした時には、10”×5.5”はジャラ・プライ/ シルバー・ギムレットだと聞きましたが、私達、一般的なジェフのファンは写真とか、インタビューで知る限り、10”×5.5”はジャラ・ブロックの印象が強いのですが、ジャラ・プライで間違いありませんか? 以前の見積り金額に、10”×5.5”(ジャラ・ブロック)とRIMSを追加して、$*****になりませんか? 是非、一度ご検討下さい。それからジェフのスティックとデモのビデオはどうなりましたか? 他に何かジェフのセットについて資料はありませんか? 私は、大きな期待と希望を胸に待っています! あなた方の、更なる努力を期待しております』

■ボリス

『ジェフが使っていたRIMSはクロームメッキのシステムでした。これは、私達のドラム・セットのスタンダードです。10”×5.5”のスネアーについては、私が間違えたのかもしれません。クリスに確認したところ、彼はジェフが使っていたのはジャラ・ブロックの物だったと記憶しているということでした。ですからジャラ・プライの物だったどうかは確かではありません。それからクリスは、ジェフのお気に入りだった12”×5.5”のジャラ・ブロックについても覚えていると話しています。TOTOの“Jake To The Bone”や、ダイアー・ストレイツの“Calling Elvis”には、ブラディ社製のセットを使っています。更に、ジェフが最初に手にしたブラディ社製のスネアーは、14”×5.5“のシーオーク・ブロックだったが、これが、彼が我々のドラムに関心を持ってくれるキッカケだった。あなたのリクエスト通り、10”×5.5”のジャラ・ブロックとRIMSを含めて、以前提示した価格に出来ます。このセットはスタンダードなL−マウント(TAMA・Gibraltar・dw、etc)のタム・タムのブラケットに合わせられます。もしも、あなたが既に持っている(YAMAHA・Pearl、etc)システムに合わせたければ、そうすることも出来ます。追加料金は一切要りません。他のスネアーにも興味があれば、セット料金として割引することも出来ます。見積りを出しますからご連絡を下さい。

しかし、一つ問題があります。あなたがシルバー・ギムレットの仕上げにしたいのならば、化粧板をイタリアから取り寄せる必要があるので、2〜3週間遅くなります。もしも、ジェフのセットと同じ仕上げにしたいのなら、どれくらい時間がかかるか計算してみます。

デモ用のサウンド・ファイルとジェフのスティックが、まだ送れなくてすいません。サウンド・ファイルは、私の自宅のパソコンの中にあるので、すぐにメールで送ります。クリスは、スティックをまだ見つけられずにいます。 “オールド・ボックス”中を、もう一度よく見るように、彼に言っておきます。

ジェフとドラム・セットが一緒に写った写真はアメリカの知人に問い合わせているのですが、まだ返事がありません。NAMMショーでセットの前でジェフとクリスが撮った写真が唯一の写真ではないかと思いますが、その写真ではセットは見えません。あなたは、フランスのジェフのWEBサイトを知っていると思いますが、もしまだ見ていなければアドレスをお教えします。私達は是非あなたに“一生もの”のドラム・セットを作ってあげたい。

前回同様、支払いは半額前払いで、残金は船積みの時支払ってください。今度はソリッド・ウッド・スネアーの時のように時間がかかることはないです。しかし、シルバー・ギムレットの化粧板を使うとなると、少し時間が掛かります。それがどれ位掛かるかは、また計算してみます。それを除いては、4週間で出来ることでしょう』

 ここに出てくる“一生もの”という言葉、微妙に、後々まで心に木霊しましたよ。私って、言葉での揺さ振りに弱いのかも……。


Dire Straits _ On Every Street

■ボリス

『遅くなってすみません、TVショーでのサウンド・ファイルです。それと、“Spin Doctors / Pocket Full of Kryptonite”を聞いて下さい、ドラムスのAaron Comessはジャラ・プライのドラム・セットを使っていますので』

何故、まずはRIMSの色を確認したのか? 自分でも笑えますね。美的センスの良いジェフが、シルバー・ギムレットに何色のRIMSを選択したのか妙に気になったんですよね(笑) そんな中でも、“ん?” これは! と、思うところがありました。見逃しませんよ! どこだと思います? 実は私には、長年疑問に思っていたジェフのスネアーの音があります。そうです、『TOTO _ Past To Present』の中の、"Love Has The Power"、"Animal"でのスネアーの音です。録音状況とか、その他諸々の事情があるにしても、私的にはどうも、あのスネアーは何か“解せない音”なのです。何を使っているのだろう? と思い続けていました。そこへ更に、「ジェフが最初に手にしたブラディ社製のスネアーは14”×5.5”のシーオーク・ブロックだったが」。 もしかすると? と思いましたが、確証はありませんし、いつ手にしていたのかも分かりません。こうなると、購入リストに加えて実際の音を確かめなければと、変な使命感(?)が湧いて来ました。

《よっさんの疑惑−その7》

RIMSは何色を装着していたのだろう?

《よっさんの疑惑−その8》

シーオーク・ブロックのスネアーはいつ手にしたのだろうか?


《よっさんの疑惑−その9》

ジェフはジャラ・プライのドラム・セットを、カスタマイズ無しのノーマルの状態で使用したのだろうか?

《よっさんの疑惑−その10》

現在、ジェフのドラム類は誰かが使ってるのだろうか? それとも、どこかに保管してあるのだろうか?

《よっさんの疑惑−その2の解明 10"×5.5"のスネアーってプライ・シェルなの?》

やはり、プライではなくブロックでしたね〜。おかしいと思ったんですよね!

《よっさんの疑惑−その7の解明 RIMSは何色を装着していたのだろう?》

オーソドックスにクロームメッキだったのか……。

12”×5.5”に関しては、他にはポール・ヤング、デヴィッド・ベノワなどでも聞けますよね。あっ、勿論ビデオ『TOTO _ LIVE 』で確認出来ますね。でも、ドラム・マガジン誌のインタビューによると、日本でのライブでは10”×5.5”になっているみたいですね。ドラム・マガジン誌誌に掲載されたドラム・セット全体の写真を見ると、確かに10”×5.5”のようです…。

もう一つ気が付いたのですが、ジェフがブラディ社に注文したスネアーの深さは、全て×5.5”となってますよね〜、面白い。

■よっさん

『本当に真剣に検討してます。あなたが言って下さる“一生もの”のドラム・セットだからこそ、慎重に、そして、そのドラム・セットを手に入れる為に、全ての条件(ドラムに対する疑問・予算・メンテナンス等)を全てクリアーするように努力しています。そこで、誠に申し訳ございませんが、もう少し質問に答え下さい。

1.ジェフはパール社製のセットでは一貫してレギュラー・サイズのタム・タムを使用していましたが、ブラディ社のセットでは深めのサイズですね。しかも13”インチのタムがセットされてません。これはジェフのリクエストだったのでしょうか?

2.私がジェフに会った時はタム・タムの空気抜きの穴を大きくしており、その位置も多少変えていると言っていましたが、ブラディ社のセットでは空気抜きの穴とか、エッジの角度とか、細かいカスタマイズはしていなかったのですか?

3.現在、ジェフが所有していたドラム・セットはどこにあるのですか?

4.ジェフのジャラ・プライのセットの仕様は、フィニッシャがシルバー・ギムレットのハイ・グロス仕上げで、サイズは、


 8" × 8"



10" × 9"



12" × 10"


14" × 12"


16" × 14"



22" × 18"



10" × 5.5"
ジャラ・ブロック・スネアー

12" × 5.5"
ジャラ・ブロック・スネアー

13" × 5.5"
ジャラ・ソリッド・ウッド・スネアー

14" × 5.5"
シーオーク・ブロック・スネアー

 で、間違いありませんか? 他のスネアー等は使っていませんでしたか?

私が最終の答えを出すのは、4〜5月頃になると思います。何故なら、実際に買う事となれば8月5日、ジェフの命日までには欲しいからです。その時には、もう一度、出来るだけ安く買う為の金額を相談しますので、宜しくお願いします。

 また、ジェフのことで何か分かったら教えて下さい。

■ボリス

『返事が送れてしまってすみません。NAMMショーに行って来ました。帰ってからも色々仕事があったもので。

 あなたの質問は、全く面倒なものではありませんよ。これは本当に“一生もの”になる投資ですから、知りたい事を確かめたいのは当然です。ではあなたの疑問に出来るだけお答えしようと思います。

1.クリスは、奇数インチのドラムを信頼していないので、13”インチのタムは作らないのです。実際、ジェフは13”インチのタムをオーダーしたのですが、クリスはその代わりに8”インチのものを作りました。ジェフは8”インチのタムの音は好きではなかったのですが、ブラディ社の8”インチは彼のお気に入りの一つとなりました。深めの方がファッショナブルであり、クリスはいつものようにこのサイズで作りました。ジェフからのリクエストではありませんでしたが、気に入られていました。あなたの好きなサイズに出来ますよ。

2.ジェフが受け取ったスネアーやドラム・セットは、ブラディ社で普段使っているセットを使って作られたものでした。クリスはベアリング・エッジの角度を真っ直ぐの45度にした最初の人物です。それは、後にスタンダードになりました。エアー・ホールのサイズは10mmでした。が、現在は内径を12mmに変えました。その方が排気や音のバランスが良いからです。

3.彼が、このドラム・セットを手にしたのは、ソリッド・ウッド・スネアーと同じ1992年の1月のNAMMショーの後です。ただしスネアーだけは、それより前に受け取っていましたが。

私達の知る限りでは、彼のドラム・セット類は、まだノース・ハリウッドにあるドラム・ドクダーズ社のロス・ガーフィールド氏が持っていると思います。ソリッド・ウッド・スネアーは息子のクリストファーが持っているのではないでしょうか? この質問は、ジョー・ポーカロ氏に聞くのが一番です。

4.ジェフのドラム・セットはあなたが書いてくれたサイズと一致しています。しかし、フロア・タムは14”×14”と16”×16”です。

彼は、多分14”×5.5”だとは思うが、もう一つ別のプライ・スネアーも持っていたと思います。あなたが書いていたサイズのものは、確実にジェフが持っていて、頻繁に使用していたものです。もしも、シルバー・ギムレット仕上げで作りたいのなら、なるべく早くオーダーしてくれるとありがたいです。前にも申し上げたようにシルバー・ギムレットの化粧板は前もってオーダーしなければならないからです。製作は4週間以内に出来ます。この前のスネアーのように遅れることはありません。化粧板の出来上がるのが遅れたら話しは別ではありますが。これは、決してあなたをせかしているわけではありません。ただ、シルバー・ギムレットの化粧板を取り寄せるのが遅れないように、こちらの状況を理解して欲しいだけです』

中々、興味深いメールですよね? ジェフは8”インチのタムの音が嫌いだったんだ! 言われて見れば、私自身ジェフのセットの中で8”インチのタムを見かけたことはないですね(メロ・タムは別ですよ)。でも、それを押してなお、13”インチのオーダーを断ってまでも、しかも、レギュラー・サイズでなく深胴を手渡した。しかも理由がファッショナブルだったから! クリスの自分の意思を通した職人魂は、ある意味凄いね(微笑)

そして「ええぇ〜! ここに来て、まだフロア・タムのサイズが訂正?」、そして、そして、まだあるの? ジェフが使ったブラディ社製のスネアーは? こればっかりはしょうがないですよね、何しろ10年も前の事ですからね……。でも、いい加減に自分なりの終止形を考えないと大変な事になりそう、あ〜、恐!

《よっさんの疑惑−その11》

またまた存在の確認(?)がされた謎のスネアーの材質は?

《よっさんの疑惑−その3の解明 タム・タムのラインナップがいつもと違う》

ジェフは8”インチのタムの音が嫌いだった!
13”インチのタムはクリスの意向で作らなかった!
10”、12”のタムはブラディ社側でファッショナブルであるという理由で、深胴にした。

《よっさんの疑惑−その9の解明 カスタマイズ無しのノーマルの状態で使用したのだろうか?》

ごもっとも、カスタマイズするのだったらロス・ガーフィールドですよね?

《よっさんの疑惑−その10の解明 ジェフのドラム類は誰かが使ってるのだろうか?》

ハッキリとは分からないれけど、どこかに保管されてる可能性が高そう。

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