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 えっと、よっさんから緊急特別寄稿をしていただきましたので、紹介させていただきます。どぉ〜ぞ!

 考えるに、何故ここまで自分の中でも物議をかもしだしてしまったのだろうかと、改めて原因を考えてみたところ、私自身、やはり一番最初にこのアルバムを聴いた時に感じた"Stranded"の違和感が出発点に思えます。遠い記憶ですがこのアルバムを初めて聴いた時の感想で、唯一、今も覚えているのが、

「来た来た! ジェフ節! あれ? ジェフよね? エッ? 違うかなぁ?
いやいやジェフよ!・・・??? でも違うかなぁ」。

 そうこうするうちに2曲目に・・・。
すると、次の"Cryin' All Night"になると聞き慣れた? ドラムの音と馴染みのある?グルーヴ感

「あぁぁぁ、これこれ!ジェフよね!」

 では何故"Stranded"に違和感があったのかと言うと、この曲を聴いた瞬間、曲想やらリズムから私の中に閃いた1曲が"プリズム・トレイン"(注28) だったと記憶しております。発売年月日はエアプレイが先ですよね。でも、私は『ホット・ベイビー』を先に聴いてました。なのでエアプレイを再生しイントロを聴いてリズムに突入した瞬間から、あの"プリズム・トレイン"の様な、スリリングでワクワクする、しかもジェフの得意技が各所に散りばめられ炸裂したフレーズ満載の曲であると、私の誠に勝手な思いで終始この"Stranded"なる曲を聴くことに・・・。
 その気持ちを持ちながら曲は進んで行き、要所要所では"ジェフの香り"タップリのドラムは展開されつつも、なんかこう? イマイチ欲求不満なバスドラなりフィルイン・・・。
 そんな半身半疑な中で聴くと、いつもになくスネアーのピッチが低いように感じるし、スナッピーも若干ルーズにも感じる・・・。それに、ドラムの音のバランスがジェフの様に感じられない・・・。でも“ジェフだろう・・・。”と、当時は然程気にもせずに現在に至った感じです。

 さて、では久々にこのアルバムを引っ張り出して聴いた感想は? といいますと、先ず、今回は予備知識無しでどこまでジェフのドラムが聴き分けられるか、少しは自己成長しているかどうか、自分を試すために、敢えて、何も読まず只ひたすら音源に終始してみました。

(注28) 尾崎亜美/
Hot Baby


1. Stranded
 再び再会? 曲が始まると、やはり当時とそんなに違わない感じ・・・。
 悲しいかな、未だ違和感を持ちながら聴く自分が居ました。やはり、幸か不幸かこのアルバムを聴き直すに当たり出発点が疑惑でのスタートですから、アルバム全般に疑いの眼差しならぬ耳差し? で進んで行きました。そんな状況下なので判断出来ず。

2. Cryin' All Night
 この曲は、スネアーやバスドラ他、全般のドラムのタッチやアタック、音の質も紛れもないジェフ・サウンド!
ジェフと判断。

3. It Will Be Alright
 イントロのクローズド・リムショット(注29)がジェフよりピッチが低いように思うし、音の質感というか音色がジェフではないと、早々にジェフじゃないと判断。
 その後の展開においても、普通2番からのアフタービートは柔らかタッチのスネアーでしょ! エッ?じゃなきゃ、2番サビからは柔らかタッチのスネアーでしょ?
ジェフ一般論では…? その辺り、凄く欲求不満を感じました。

4. Nothin' You Can Do About It
 このグルーヴをジェフじゃないとどうすれば判断できますか? とまで思うぐらい。ジェフと判断。

5. Should We Carry On
 さて、やっと出て来ました! このクローズド・リムショットがジェフの質感なり音色と思いましたので、これまた早々にジェフと判断。

6. Leave Me Alone
 ムムッ?なんかスネアー違うぞ?! なんていったらいいのか、トップとボトムのバランスかなぁ? 単にボトムが少し低めなのかなぁ? それとも、スナッピーが少々ルーズなのかなぁ?このスネアー・・・。ジェフじゃないと判断。

7. Sweet Body
 "Leave Me Alone"と全く同系統のドラムサウンドに感じて、ジェフじゃないと判断。

(注29)クローズド・リムショット
スネアのリムだけを叩いた音。
8. Bix
 ん?またしてもピッチの低いスネアー? でも、サビ前のシンバル・ミュート(ボズのア・クルー(注30)とかアパッショナードの一曲目(注31)等々)のフィルインを聴いて、これをジェフが叩いてないなんて考えられない!
それと、所々に出てくる10" か12"のタムの胴鳴りみたいにストレートな音もジェフ印! ジェフと判断。

9. She Wait For Me
 う〜ん、いいねぇ〜!
この曲調をジェフでなくて誰に頼みます? タムの音も"Bix"同様、抜けの良いオープンな良い音してますよね!
ジェフと判断。

10. After The Love Is Gone
 申し訳ありません、私は何を勘違いしたのか、最初にBBSに書き込みした時点では全9曲と思い込んでまして、この曲聴いていませんでした。
 まさしく、スネアー・ロールのフィルインもそうですが、クローズド・リムショットの音も! ジェフと判断。

 以上が、最初の私の判断です。では、ここから重要な私的決め手を何点か詳細に書いてみます。

 先ず、今回私がこのアルバムを聴いた環境ですが、殆どが仕事中に軽四で走行中というかなり劣悪な状況でした。が、しかし、その環境の中、顕著にドラムの音で違ったのがバス・ドラムのアタックでした! 停車中では然程違いは感じないのですが、走り出すとジェフと思われる曲では、ハッキリとバスドラのアタックが何故か聴き取れるんですよ!とても不思議な体験でした・・・。

 が、ここでも"Stranded"は? です。ジェフの様であるのだけれど、しかし、バスドラのアタックは聴き取り難いし・・・???
 後、ハンゲイト氏もこのアルバムには参加していることは知っていたので、ベースとの絡みも非常に興味を持って聴きある意味大切な手掛りになったように思います。
 判断不明の"Stranded"を除いては、ドラマーがジェフかジェフでないかにより、明らかにバスドラとベースのコンビネーションが違って聴こえるのは私だけでしょうか? 単に合わせた的なものではなく、お互いを引き立たせてるような? ある時はバスドラがベースのアタックを補い、ある時はベースの伸ばす音がバスドラのサスティーンを補い音程感を出したり、ドラムのゴーストをベースのミュートが支えたりと・・・。
 それと、あくまでもジャストのタイミングのジェフのドラムに、これまたジャストなハンゲイト氏のベース! 凄くクリアーでスッキリ感がある独特のボトムを形成しているように感じました。まさに、初期のTOTO!!!

 ドラム・サウンドに関して、あくまでも想像でチョイスしたヘッドによる違いもあると思いますが、ジェフはスティックが細目でスティックの叩いた瞬間のチップ接地面積が小さいけれど、力強い上にヘッドスピードが速く、そのうえ接地時間は短いような音かなぁ〜?
 マイクは、割と太目のスティックでシンバルも含めて、押し込む?叩き込む感じ?かなぁ〜?
(注30) Boz Scaggs /
Down To Then Left


(注31) Stan Getz /
Apasionado
 キット自体は、どこのメーカーを使用しているかまではわかりませんが、以前、私の敬愛するスティーヴ・ヴァイ氏が、デヴィッド・リー・ロス・バンドに在籍中の出来事として、"ある日、リハーサルの折にエディー氏(注32)がやってきて、僕のギターでそのまま演奏したら、僕のセッティングなのに、それは紛れも無くエディーの音だった・・・"と、大変驚いたと言う風な事を言っていました・・・。
(注32)エディー氏
エドワード・ヴァン・ヘイレン
 また、ラッシュのニール・パート氏は、バディ・リッチのトリビュート・アルバムを作成した時の事として、スティーブ・ガッド氏のドラムキットが、録音前日に持ち込まれセットされていて、あの素晴らしい音を確かめようと興味津々で少し叩いてみたら、ガッドの音とはとても想像しがたい音にショックを受け、まだ、チューニングされてないものと思っていたら、翌日ガッドはそのまま状態でキットに座り、いつもの様にあの素晴らしい音を奏でた事に、これまた非常にショックと感銘を受けたと書いてました・・・。
 このことからも、世界をリードする様な演奏者にとっては、楽器はそう関係ないみたいですね! 故に、

 このエピソードからも、上記のタッチ(アタック)とタイミングは、楽器を換えても変わらない、その人固有の音色(個性)を形成する、大変大事な要素ですよね? ジェフの特徴である、明るくオープンなサウンドは、ハード面(ドラム、ヘッド、スティック等々)も大いに関係しているとは思われますが、やはり、スティックの当たる瞬間に全てが集約されているんでしょうね・・・。なので、私みたいな若輩者が頑張ってジェフと同じ楽器を手に入れても、悲しいかなジェフの音が出ないのは当たり前なんですよね! 個性まではマネできないっす・・・。

 話は少しばかり逸れてしまいました。では、答えはどうなんだ! はい、まとめましょう・・・。
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