Session Works

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Produced by Yuzo Watanabe - Ami Ozaki
Label : PONY CANYON
Release : 1981.05
Records : C28A0163F
CD : PCCA-00233

track list
Side-A
1. Love Is Easy
2. 身体に残るワイン
3. キャッツ・アイ
4. 限りない憎しみの果てに〜花が咲いたよ〜

Side-B
1. Angela
2. Prism Train
3. Wanderer In Love
4. 蒼夜曲セレナーデ

All Songs Written by AmiiOzaki
All Songs Arranged by David Foster (5, 7 David Foster&TomKeane)

Steve Lukather; Guitar
Jay Graydon; Guitar
Jeff Porcaro; Drums
David Foster; Keyboardds
Tom Keane; (B-1)A.pf
NeilStubenhaus; Bass
Tom Scott; Sax
Synthesizer Programs; Mike Cotten(forTubes)

Backing Vocals Arranged by Nick De Caro
Background Vocals;
Denise Maynelli
Marty McCall
Petsye Powell
Ami Ozaki

Engineered&Mixed by Al Schmitt
Recorded at Sound Labs Hollywood, CA
Produced by Yuzo Watanabe for Canyon Records. lnc.

Basic Tracks Recorded&Mixed at Sound Labs, Hollywood,CA.
Vocal Over dubs at CrimsonSound, Santa Monica, CA.
Second Engineer; Patrick von Wiegandt(Sound Labs.)
入手状況
もしかして廃盤?、それともリマスター盤でも出る予定があるのでしょうか? 取り扱ってないところも多々あるようですので、まだお持ちでない方は早めに入手しておくべきかな。(2005年5月29日現在)

ツキミ姫 2006.08.05
 この項目はこちらの特集ページで読むことができます -->
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HAKU 2005.05.29

 大学時代ON TIMEで拝聴していました。プリズムトレインは、完コピでバンドやってました。つい最近自分がJEFFになりきって演奏している当時のライブ音源が出てきて、いい線いってるジャンと自己満足しながら聞いております....。
 私事はさておき...改めてHOTBABYを聞きますと、さすがデヴィットフォスター様アレンジのセンスの良さ、JEFF全盛期のグルーブ感が最高です。20数年前とは思えない、当時の音楽環境の贅沢さと奥深さを実感させられるおすすめの1枚ではないでしょうか!
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北さん 2004.08.11

すいません、通りすがりのものですが・・
「プリズム・トレイン」のバスドラは、ホントいつ聞いても快いですわー。
実はこの曲でジェフのファンになったんです・・
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Jeff's World 2001.06.02

正直このアルバムにはまったジェフ・ファンってかなりいるのではないでしょうか。かくいう私もその最たるもので、今でも飽きずに何度も繰り返し聞いている一人です。とりあえずジェフ・ファンにはマスト・アイテムの一品といって良いですね。それを裏づけるかのようにジェフは収録曲の全てにおいて元気一杯にプレイしているわけですが、そのおのおのにはこれまたジェフのエキスがたっぷりと詰め込まれており、まさに『Jeff’s World』印を十分に堪能できると思います。加えて尾崎亜美の素晴らしい楽曲、アレンジを手掛けたデビッド・フォスタ一、ロサンゼルスのミュージシャン軍団、この三者が一体となり、最高のブレンドの香りを引き出しています。
 私感ではありますがデビッド・フォスターが作り出した緻密なアレンジ空間を埋めるべく、ジェフはかなり練り込んだプレイをしているように聞こえます。レコード盤ジャケットかって尾崎亜美自身が『リズム&ドラム・マガジン』誌上で「この録音の時はたいていワン・テイクで録っていた」とのコメントを寄せていましたが、これを読んだ時は「おいおい本当かよ〜」と、すっかり驚かされました。私にはその言葉が信じ難い程実に奥深いドラミングをしているように聞こえて来ます(ミーハー丸出しだね〜、これはじゃ)。とにかく絶対・絶対のお勧め盤であります。
 オリジナルのレコード盤はカッティングの際に“Extra Mastering(*注1)”という特殊な方法を使用してラッカー盤を作成しており、高音質で再生できる仕様になっておりました。また写真のようにジャケッ卜が封筒を模した凝ったデザインとされております......とはいうものの実隙にレコ一ドを出したり入れたりするには思いっきり不便だったりもしますが(笑)。

(A-1) Love Is Easy
 ジェフの多彩なハイ・ハット・ワ一クを楽しめると同時に楽曲、アレンジ、演奏が三身一体となった素晴らしい曲です。まずは何といってもジェフのドラム・ワークなのですが、素簿らしいです、本当に(笑)。何がかと言うとですね、プレイに統一感があり、最初から最後までの流れが途絶えず、一貫した連続性を持続している点でしょうか。これは私のつたない表現力ではいくら書いても理解してもらえないと思いますが、とにかくこの曲を聴いてみて下さい。アルバムをお持ちでない方はぜひ、購入して下さい。またお持ちの方は今すぐプレヤーに乗せて聞いて下さい! そうすれば私が言いたいとする事の意が少しは伝わると思います、ちょっと興奮気味ですね(笑)。
 低めにチューニングされたタム・タム類のふくよかな音質が見事にこの曲にマッチしており、プレイ自体の組み立てと相まって楽曲の良さを最高に高めてくれてます。僅かにスネアのバックビートの後に聞こえるロールはいつもの“アレ”です。こういう芸の細かさにいちいち関心してしまうわけですが、この微妙なニュアンスの出し方は気持ち良いですね。冒頭に書いたようにサンバ・フィールでスタートとし、ブリッジでオルタネイティブの16分、再びサンバ・フィール。この流れにハイ・ハットのオープン・クローズを絡めており、う〜ん、抜群でしょう。このサンバ・フィールのビートもなにげに叩いてますが、実際に演奏するとなると疲れそうですね。

(A-2) 身体に残るワイン
 前曲のノリの良さとは一転したバラード曲。尾崎亜美がしっとりと歌い上げます。ジェフはシンプルな"One-Hand-16note"でプレイ。曲が進行するにつれてハイ・ハットの粒が揃いだすのはいつもの事。若干スネアのスナッピーは緩め気味でしょうか? シンセの音がスペイシーなのはこの頃の流行でしょう。

(A-3) キヤッツ・アイ
 尾崎亜美の持つコミカルな面が良く表われたラブリ一な曲。私のFavoriteな一つです。ジェフは8ビートで入り、途中でオルタネイトの16ビートでプレイするわけですが、この16ビートが曲者で、ハイ・ハットのオープン・クローズを巧み入れることで横揺れ感を演出してます。
 このアルバムでギターを弾いてるのって殆どがジェイ・グレイドンような気もしますが、どうなのかな? 
 
(A-4) 限りない憎しみの果てに 〜花が咲いたよ〜
 アップ・テンポで始まる軽快な本曲はエンディングにスロー・バラードが添えられている2部構成な曲。ジェフは8ビートでプレイしておりますが、やはりバック・ビートの後に微妙なロールをかませています。
 と、ここでレコード盤なら A面の終わりです。

(B-1) Angela
 純製デビッド・フォス夕一なアレンジを施されたこの曲はアルバム中で私のイチ押しであります。というか私の想像する尾崎亜美というアーティスト・イメージがこの曲にぴったりとはまっているんだからだと思いますが。非常にフォスター・ライクなピアノ・リフにジェフのハイ・ハットが“......ッチ〜ウ”って絡んで来た日にはもう、最高でしょう。ホント絶妙です! そして“3連 with ゴースト”もこの曲の持つウキウキした雰囲気にぴったりではないかな? ジェフやバーナード・パーディ等が推進する特有のトリプレットも曲のイメージに合わせるといろいろな使い方が出来るのですね。それから、いちいち細いことに反応してしまうのですが、サビの"Kiss Me 寂しい夜明けは嫌いだわ チャラ・チャ・チャ・チャ〜"という所で、ゴ一ス・ノ一トのアクセントを強くしたりするあたりは心憎いばかりの演出でございます。
 フェイド・アウト直前でバックビートがハーフになるところはいつものパターン。

(B-2) Prism Train
 完壁なロックン・ロ一ルに仕上げられた元気一杯な曲。ジェフのドラムが大爆発の本曲はジェフ・マニアには“生唾”ものなわけですが、その反面アルバム全体から見ると、ちょっぴり浮いてしまっているようにも聞えます。と、それはさておきジェフのドラミング。いいですね〜 これだけ叩きまくっているというのに“肩に力が入っていない”というか、力みがなくて、実に自然体でプレイしているように聞こえます。だからこれだけ派手に演奏しているのにサラっ”と聞けるんだと思います。この時既にベテラン・セッション・ドラマーの域に達していたジェフならではの技でしょう。
 
 この曲を聴くと先のドラム・マガジン誌に掲載された尾崎亜美自身のコメントを思い出してしまいます......「この録音の時はたいていワン・テイクで録っていたけど、どうしてももう一度やることになっだ時、彼が一番、1回目と2回目の演奏の差が激しかったですね。で、1回目の方が断然いいんですよ。2回目の時は、今までの決まりごとを無視してでもテンションを上げようとして、自分でドラムづくりをしてしまうみだいですね。もちろんそれで成功した曲もありますけど。キメを無視してでも別なプレイをするというのは、より以上のものが出来るという自信があるからなんでしょうね。とにかく、音楽に対する計算力、ドラマだてのうまい人ですね」。まぁ、このコメントがこの曲を指し示しているのかどうかまでは分かりませんが、そう聞こえてきますよね。例え、これが自分のバンドのレコーディングだとしてもこれだけ手数、足数を入れるっていうのはちょっと躊躇いがあると思うのですが、これだけ自信をもって演奏してしまうというのはやはり絶対の自信があるからなんでしょうね。いやはや恐れ入ります。
 蛇足というわけではないのですが、スティーブ・ルカサーのギターソロもメチャかっこいいですね。このアルバムにはスティーブ・ルカサー、ジェイ・グレイドンというロサンゼルスの二大巨頭が参加しているのにもかかわらず、ギターソロはこの曲のみ。このアルバムを初めて聴いた時は純粋なギター・キッズだったので、そういう観点から聞くとちょっと物足りなかったです。その代わりと言ってはなんですが、このスティーブ・ルカサーのプレイは“それだけ”を聞いてもおつりがくる程カッコイイものです。開放弦を巧みに取り入れたリックは、レスポール・サウンドと相まって惚れ惚れします。

(B-3) Wanderer In Love
 かなり早い"One-Hand-16note"......さほどシルキッシュではなくやや粗め、しかも高速......でプレイされています。“タカ、どん”も決まってます(笑)。

(B-4) 蒼夜曲セレナーデ
 スローバラードで始まりながらも、徐々に盛り上がるというアルバムを締めるに相応しい曲です。
 
 ジェフのプレイ云々以前に素晴らしいアルバムとして仕上がっている好アルバムです。また「ドラムとはこう叩け」と言わんばかりで、ジェフの教則レコード盤と言ってしまって過言ではないでしょう(笑)。一家に一枚をお忘れなく。

■尾崎亜美談......「音楽に対する計算力、ドラマだてのうまい人ですね。また一曲ごとに外に出てきて次の曲に対する精神統一をするのにも感心しました。きっとコンサートの時はもっと凄いのだろうな。もしチャンスがあれば、ぜひもう一度彼とプレイしたいですね」。

●入手状況
 CD化はされており、現在も入手可能ではありますが、店頭に在庫を置いている店は案外少ないような気がします。お持ちでない方は用心の為に見つけたら今すぐ@@即ゲット@@する事をお勧めします。最高の名盤ではありますが、リリ一スから 20年近く経過した現在、未だに¥2,800円というプライスはちょっと高過ぎるかな(!?)。

(*注1)Extra Mastering  
 このアルバムは、米Sunset Sounds Studio においてミックス・ダウンされた76m/sマスター・テープを38m/sの速度で再生し、カッティング・ラッカーも半分の回転に落としてカッティングしたものです。これによって高域の周波数レンジが大幅に広がり、過渡特性がよくレベルの高いシャープな音質が得られます。
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