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Jeff talk about his drumset
1980

 それでは、このモデルをよく見てみましょう。クリア・シェルのものはバス・ドラムの上の二つのタム・タムと一番口径の小さいフロアタムだけですね。ノーマルなヴィスタライト・シリーズにはきちんとクリアー・シェルのバス・ドラムが用意されているわけで、このシェルの鳴りがジェフの好みのものにならなかったのか? はたまた見た目にこだわるジェフがクローム・モデルを選択したのかもしれません。が、もっと深読みをすれば、ただの木製シェル版のクローム・フィニッシュということもあるわけで、やはりその外見からだけで、モデルを特定するというのは簡単なことではありませんね。特に筆者のようにドラム素人の場合は (^^; 

 しかし、皆さん思い出して下さいよ、ジェフは以前のインタビューでは
 「ファイバーグラスやプレキシー、その手のタイプのドラムスは好きじゃないんだ。やっぱり木製のものが一番だ」
などと話していたわけですがね(^^; あの言葉はどこへ行ってしまったのでしょうか? それにアルバム『ハイドラ』のレコーディングの際には、ラディック社に対して不満タラタラだったのに(^^; それともジョン・ボーナムからの影響なのかしらん?

 で、こちらの写真は "All Us Boys" のプロモーションビデオからの画像なのですが、これだと角度的にちょっと判別が難しいかもしれませんが、バス・ドラムのシェルの内側がブラックなのが見えますね。ということはジェフのモデルはブラックのヴィスタライトの加工モデルであったというわけでしょうか。


 そして、右側の写真は、 "99" のプロモーションビデオの撮影時のカットと思われますが、バス・ドラムがクロームのカバーに覆われているのが分かります。

 というわけで、ヴィスタライトと言えば前述したジョン・ボーナム(レッド・ツエッペリン)を始めとし、デレク・ロングミュア(ベイ・シティ・ローラーズ)、アレックス・ヴァン・ヘイレン(ヴァン・ヘイレン)等が使用していたことでも有名でありますが、我等がジェフ・ポーカロもその愛用者の一員であったわけです。

 こちらはラディック社の雑誌広告なのですが、ジェフはヴィスタライトのセットと共に写っているということですが、画像が小さいのでよく分かりませんが...なんとか "Sonny & Cher" という文字が読み取れますね。ということはソニー&シェール時代にジェフが使用していたのはこのヴィスタライトだったということなのでしょうか?





 ところでヴィスタライト・モデルっていうのはドラマーさんの間ではどういう位置付けなのでしょう。傍目から見ると何となくオモチャっぽくて、いい音するの? という疑問が湧き上がってくるわけですが。しかし、名立たる名ドラマー達も愛用しているわけですし、勿論ジェフも日本公演でその素晴らしいサウンドを聞かせてくれていますから。いいサウンドを奏でるものには違いないと思いますが。
NG氏談
 アクリルのドラムは、音が大きいしルックスもライブ映えします。音も悪くはないと思いますが、大味というか、味わいに欠ける部分があります。また、キズが入りやすく手入れが大変ですし、爪が割れるような感じで端から欠けて来るそうです。
 今回はこれら関していろいろと調べてみたわけですが、このヴィスタライトにはかなり沢山のヴァリエーションがあり、どれもが独創的かつ、奇抜なモデルであったということです。ネット探してみると山の用にコレクター様がいらっしゃいました。申し訳ないのですが、そこからちょこっと勝手に写真を頂戴してしまいましたが (^^;
 
こんな風にアクアフレッシュみたいのならや、奇抜なカラーの組み合わせのものやら。中には電飾を盛り込んだやつもありました。バスドラをキックすると点滅したりするのかしら(笑)
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