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Jeff talk about his drumset



1978
 ドラム・テクニシャンのポール・ジェイミンソンの言葉に寄れば、TOTOのデビュー時のデモ録音を行った時にはスリンガーランド社のセットを使用したとのこと。セットをご覧いただければお分かりのように、かなり大き目の胴がセットされており、これらを用いてレッド・ツッペリン風のオープンなサウンドを狙って録音を行ったようです。またデビューアルバムである『宇宙の騎士』では、ジェイミンソン所有のグレッチ社製のセットが使用されているそうです。このスタイルはパール社とのエンドース契約後も続いたようで、スタジオではグレッチ社製のセットを使用し、ライブではエンドース契約により供給されたセットをした模様です。これは全てのレコーディング・セッションに当てはまるどうかは分かりませんが、概ね......特にTOTOのレコーディング時には概ねその形で行われたことと思われます。

Set1
make : Slingerland
tom : 12" x 15"
f.tom : 18" x 20"
bass : 14" x 26"

 これはご存知TOTOのアルバム『宇宙の騎士』に収録されている "Hold The Line"、"Georgy Porgy"、"I'll Supply The Love"のプロモーション・ビデオからのカットですが、いずれのビデオでもフロア・タムを二つ揃えた、ブラック・フィニッシュのセットを使用しております。これらはラディック社製のセットだと思っていたのですが、どうやらカムコ社製のもとだと思われます......間違っていたらご免なさい(^^;

Set2
make : Camco
finish : Black by Steinway Piano
tom : 8" x 12"
tom : 9" x 13"
f.tom : 16" X 16"
f.tom : 18" X 18"
bass : 24"
snare : solid brass 6 1/2"






 理由はこちらの写真(1)に写っているメーカーズ・プレートなのですが、ちょっと王冠をあしらったような特異な形をしていますね。スリンガーランド社のものも似たような形ではあるのですが、この写真のものが比較的に横に広いことからカムコ社のものと判断しました。



 そしてこの写真(2)がカムコ社のプレートなのですが、遠目ではありますが、同一の形のように見えます。すっかり、ラディック社製かグレッチ社製のものと思い込んでいたので、ちょっとした発見でした。ただし、写真1のタムホルダーの形状がラディック社製のように見えるのが気になるところでありますが。

 このカムコのセットはジェフの為の特注品だったようで、木製のシェルにブラス製のパーツが取り付けられたものだそうです。そしてステインウェイ・ピアノ社によりブラック・フィニッシュが施されたました。



 そしてTOTOとしての初期のライブでは、有名な『アゴラ』でのものも含めてラディック社製のナチュラル・カラーのセットを頻繁に使用していたようです。これは恐らくスティーリー・ダンの頃から使用していたものと思われます。

  これって深胴モデルっぽくに見えるのですが......。そして何かを予感させるような小径のタムが二つセットに加えられてありますが、これは前頁でNG様に紹介していただきましたようにラディック社製の「オクタプラス」ですね。

Set3
make : Ludwig
finish : Wood (Old Model)
tom : 8" x 12"
tom : 9" x 13"
f.tom : 18" X 18"
bass : 24"
snare : solid brass 6 1/2"




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