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  Music: Steve Lukather

 スティーブ・ルカサーが単独のコンポーザーとなったTOTOでは初の楽曲。ジェフはこれまた8ビートでプレイ。

 TOTOとしては余りにストレートな楽曲・構成には物足りなさを感じますが、プロモの衝撃が強過ぎます。正直スティーブ・ルカサーの自作自演ではありますが、あのプロモでの主役は正にジェフなのよ! こうして鼻息を荒くして書いてもあのプロモを見てもらわないと私の書いてることの半分は理解してもらえないと思いますが(笑) とは言え、あのプロモはオフィシャルでは見ることが出来ないわけで、ソニーさん何とかしてくださいよぉ〜 このことを考えるとほんと腹腸が煮えくり返りますが。あんまりくどくどとプロモの話を続けてるのはアレなんで、こちらでコラムしてみましたので、私の怒りっぷりを堪能してください ==>

 本曲でのジェフはシンプルに8ビートでプレイはしていますが、そこはやはり腐ってもジェフ(注1)。微妙にビートが跳ねてるんですよね〜 その傾向はプロモ・ヴァージョンではより強くなるわけですが。いずれにしてもジェフが叩く8ビートはこんなにも格好良くなりますよ〜 という典型的なパターンのひとつ。
 しかし同じライブでの演奏とはいえ、1982年の日本公演ではあまり良い演奏じゃなかったと感じてます。これも書き出すとすっごく長くなる議題なので別の機会に譲りたいと思いますが。とにかくなんか違うグルーブに聞こえてしまうのは私の気のせいでしょうか? ジェフが少し老け込んだように聞こえてしまうんだわ (笑)

 エンディング近くで "ダカ ドコ ダ" を連発して、綺麗に決めてくれるとこはナイスです。やっぱりタム類はお腹に響いてきますね。












(注1) やはり腐ってもジェフ
 おいおい、"腐ってない" っ〜の!
Intro A & B
 またまたギターから始まるイントロ。今度はドラムが3小節目からバックビートでのバス・ドラム&シンバル(即ミュート)で入ってきます。この曲はミディアム・テンポのちょっとメロ〜 な雰囲気も漂う一方で、アレンジ面でキーボード類の活躍の場が減ってギターが全面に出た分、前の2曲に比べてロック色も濃くなります。やはり高音域が薄い ... というか、殆ど「ない」といってもいいアレンジのため、ハーフ・オープンのハイハットが冴えます。基本パターンは "♪ドン・タン・ドド・タン | ドン・タン・ドド・タド"。3拍目のバス・ドラムが重量感とノリをしっかりサポートしています。

Aメロ部
 Intro A' からそのまま流す形でドラムに変化はありません。フィルは、キメの前に、最初はスネア、次はタムで16分音符を使って力強く締めています。

A'メロ部
 この音はマラカス? パーカッションのことはよくわかりませんが、ともあれ(ごまかす(笑))、この箇所から、さらに高音部をサポートする音が8ビートで加わります。

Bメロ部
 バス・ドラムはベースと合わせてあります。とにかくあとはシンプル (笑) ハイハットは4ビート(かな? 8だとしても、Aメロ部よりも1・2・3・4へのアクセントが効いている気がします) のハーフ・オープンで、しっかりと1拍分響かせています。その代わり、フラムで締めるところまでマラカスが8ビートで入っています。

Cメロ(サビ)部
 ここではハイハットは4でのハーフ・オープン ... かなあ?(微妙) 1拍分しっかり響かせているようにも聞こえます。8だとしても、マラカスがなくなった分、8ビートの強調は抑えられた形になっています。ここもバス・ドラムはベースと合わせています。途中の爆弾はフラム1発。またまたシンプルです (笑) 最後も"♪ ド・タン!" のみのフィル。シブ過ぎ〜!!!

[小間奏A]
 キメの後には、やはり音域バランスを考えてのハイ・タムを使ったフィル。この曲は結構16分音符を絡めたフィルを入れてますよね。このフィルも結構インパクトあります。もちろん最後はスネアできっちり締めてます。

2番A、A'メロ部
 真ん中あたりのフィルは、7小節目に一旦シンバルでアクセントをつけておいたあと、16音符でのスネア連打を入れ、キメの合間はフラムで更にインパクト。このフラムの箇所、2番ということで、ともするともう少し手数を入れたくなるところではないかと思うのですが、ギターの音のみをしっかりと響かせてあとはわずかながら「間」を取り、それをフラム1発で区切って次のキメに行くという組み立てが、なんだか非常にジェフらしい感じがします。一方、A'メロ最後のフィルは意外とあっさり流していて、完全にグルーブ重視になってます。

B'メロ部
 ここからは高音域近辺にシンセが入ってきます。最初にシンバルを軽く打つ程度で、ドラムは特に変化なし。最後は、やはり16ビート絡みのバス・ドラムも効かせたジェフらしいあっさりしたフィルを入れてます。

C'メロ部
 エレピが絡み、徐々にサウンドが重厚になってきてます。ドラムはその分どっしりとタイム・キープして、徐々に入る楽器の音がしっかりと映えるように組み立てられています。最後はフラムで締めてます。

小間奏
 最後はハイハットを8で打って盛り上げてます。

間奏部
 ライドシンバルを8ビートで打ちつつ、クラッシュ・シンバルも随所で入れてます。後半は1・4拍目全部にクラッシュ(一部8ビートで連打)。

ギター・ソロ後の小間奏部A''部
 ギター・ソロが更に加わるこの箇所、タムの音域を利用したフィルを入れています。ハイ・タムの音が冴えます。

最後のB/Cメロ部
 Bメロ最後とCメロ途中のフィルは同じ。これも16分音符で構成してあります。ここはギターと同じリズムで合わせてます。Cメロ部では最後のサビらしく、シンバル連打でハデにしてます。
エンディング:最後のみ、3連符のキメの前にフラムを入れて、きっちりと締めています。

 全体的に職人的 (?) なシブいプレイ。ジェフはTOTOでのプレイの方が、他でのプレイよりもシブい傾向があるように思います。多分アレンジの過程で相当音を絞り込んでいるのでしょう。練り込んだフィルとタイムの安定したドラムより聞けば聞くほど味の出る曲に見事に仕上がっています。結構シンバルを多用しているので、ビジュアル的は派手かもしれません (笑)
Intro A(4) -
Intro A'(4) -
Aメロ(8) -
A'メロ(8) -
Bメロ(4) -
Cメロ(8) -
[小間奏 A(4)] -
Aメロ(8) -
A'メロ(8) -
Bメロ(4) -
Cメロ(8) -
[小間奏A'(4)] -
[間奏(guitar solo)(10)] -
[小間奏 A''(4)-小間奏A''(4)] -
Bメロ(4) -
Cメロ(8) -
Ending(6) fermata
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