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  Music: David Paich

 ラストはペイチの奏でるモノ悲しいピアノのリフレインにグッと来るラブ・バラード。ジェフは8ビートでプレイ(?) 私にはジェフがどんな風にビートを刻んでいるかはちんぷんかんぷんです(^^;

 "バラードものと言えばルカサー" というのがこの頃の必勝パターン(?) というわけでもないんでしょうが、ボビキンよりも何故か歌う機会が多いルカサー殿。ペイチのイメージしている雰囲気が彼の歌声なのか、元々ルカサー歌うことを想定して作曲しているのか? これはペイチ氏にインタビューする機会があったなら、ぜひとも質問をしてみたいことの一つなわけだが。アラ? そういえばこのアルバムではペイチのヴォーカルがありませんねぇ〜 このメロディー・ラインなんていかにもペイチって感じで、ルカサーの声はすれどもイメージする情景はペイチっていう変な気持ちになります。
 パーカッションには父ちゃんまで導入してます、クレジットにあるようにジョー・ポーカロがプレイしているそうな。
PreIntro、Intro
 PreIntro部の最初は16ビートで入るマラカス(かな?カバサかな?) と鼓動を思わせるバス・ドラムのみ。それにハイハットが基本8ビートで、コンガ(かな?)が2・4拍目の後半に8ビートのリズムで2発、2・4拍目にトライアングル(かな?)のような音が1音、それぞれ入ってきます。Intro(ピアノが入る箇所)も同じリズムパターン。このアルバムでは、全曲パーカッションが入っているわけですが、この曲では、パーカッションにジョー・ポーカロがフィーチャーされていて、パーカッションの比重も他の曲に比べてかなり高くなっています。

Aメロ部
 基本的にはIntro部と同じ。高音寄りのピアノ、中音域よりやや低めのボーカル、低音のベース、と、それぞれ比較的薄めの音で構成されているところに、薄めの音のいろんなパーカッションが絡むアレンジになっていて、まだ、単独の糸が横に楽器の数だけ張ってあるような印象を受けます。Bメロへの繋ぎは一切なし。これによってAメロ部とBメロ部の対比も際立ちます。

B/B'メロ部
 いきなり(?)シンバルが入り、コーラスが入り、ピアノ伴奏も音域が下がり、更にどっしりとしたスネアドラムが入ることで、別々に存在していた糸が一気に編み込まれて重厚なサウンドに変わります。これまで淡々と同じリズムを奏でていたパーカッションと、ドラッグ(というのかな?)を絡ませた「淡々系ではない」ドラムとの対比が面白いと思います。非常にメリハリを利かせたアレンジです。ここでのドラムは、ハイハットに加えてライドシンバルも入ってきます。最後は、鈴かタンバリンを振り鳴らすような音が入ったあと、ライドで締めています。複数の打楽器が鳴り止んでいる箇所のため、これがかなり映えています。このきれいなフィルがBメロの最後のフィルのモチーフです。

小間奏a/b
 a部は、1小節半ずつが2フレーズある構成ですが、2フレーズとも1小節目の1・2拍目にライドシンバルを合わせてちょっと変化をつけています。まだB/B'メロの余韻をトライアングルとオープン・ハイハットを鳴らすタイミングが合わせてあります。組み合わせた音色が非常にきれいです。小間奏b部のしっぽにある2番への繋ぎはハイハットのオープンのみ。

2番A/B/B'メロ
 特に楽器の数を増やすことなく、再び淡々とした薄いサウンドにしてあります。したがってドラムも殆ど変わらず。ただ、フレーズ繰り返し部の直前だけオープンが余分に入っていて、これもいいアクセントになっています。AメロからBメロへの繋ぎは、既に1番でAメロとBメロの対比を聞き手が体感しているので、ここではタムを使ったフィルを入れて、Bメロの冒頭にしっかりクラッシュ・シンバルを入れるなど盛り上げ重視になっています。Bメロでの途中のフィルはタムを8ビートのリズムで流しています。

間奏
 冒頭はクラッシュではなくライドを使っています。これが1拍目に入って、3拍目にトライアングル(かな?)が入るので、金物系が連続で入ることになって、これだけでもちょっとしたインパクトがあります。この箇所のドラム・パーカッションパートもやはり淡々系。

最後のBメロ部
 ここでも冒頭のシンバルがクラッシュではなくライドのみ。2フレーズ目からはクラッシュを使っています。アルバム最後の曲の最後の盛り上がりにふさわしく、きれいなライドの音を8ビートでずっと響かせながら、フィルはタムを使って毎回パターンを変えつつも、派手になり過ぎないように巧みに音を抜いています。

小間奏a/Ending
 最後まで、ライド・トライアングル・ハイハットという3つの金物系の音が非常にきれいに丁寧に入っています。エンディングは、パーカッション・メインのイントロと同じ構成。最後、ピアノが鳴り止む前に、パタっと音を留めて、曲の余韻をピアノだけに任せています。

 いろんなパーカッションが入っていて、何がどの音がよくわからないので、「(かな?)」表記が増えてしまいました(笑) 盛り上がり箇所とそうでない箇所との対比が際立つ構成ですが、それが、楽器構成の厚みだけでなく、ジェフが生み出すうねるようなグルーヴと、様々なパーカッション類が淡々と同じリズムをずっと奏で続けることで生み出される一種のトランス感との対比も際立っています。この「同じリズムを繰り返すパーカッションとドラムを組み合わせて編み出されるトランス」は、この後、TOTO IVの「アフリカ」に繋がっていきます。
PreIntro(2) -
Intro(4) -
Aメロ(6) -
Bメロ(2x2) -
B'メロ(2) -
小間奏a(1 1/2 x2) -
小間奏b(2) -
Aメロ(6) -
Bメロ(2x2) -
B'メロ(4) -
小間奏a(1 1/2 x2) -
小間奏b(2)-間奏(guitar solo:6) -
Bメロ(2x4) -
B''メロ(2) -
小間奏c(2) -
小間奏a(1 1/2 x3) -
Ending(4)
 Harriet'sさん、強力な解析をありがとうございました。なおこの特集頁の最後に"Goodbye Elenore"の謎の究明にチャレンジしたHarrietさんのコラムも掲載しておりますので、そちらも合わせてお楽しみください。
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