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  Music: David Paich

 TOTOお得意の女性の名前を冠した作品。歌詞に意味無し(笑) ジェフはゴーストを絡めた3連高速シャッフルで豪快にプレイ。

 もね、イントロの " ♪ タラっ ... ぅたたた、タタタ、たたた、タタタ、たたた、タタタ 〜" を聞いた時にはあたしゃぶっ飛びましたよ。まっ最初からこのジェフの弾けっぷりに気が付いたかどうかまでは記憶にありませんが。でも今でこそ耳慣れしてしまったのであの感激さは薄れてしまいましたが、正に「驚愕の高速シャッフル」って言葉がぴったりでした。ほんとに痺れてました!

 さて物議を醸し出したこのシャッフル・ビートの正体ですが、私はずっと真面目にバス・ドラムの3連打だと強く信じてました(笑) だってね、この思わせぶりなスネアーのチューニングなどは "ど〜うしても" そう思わせるように仕向けてるにしか思えませんよ(爆) しかし古くからのジェフ・ファン、AORなファンなら既に "Boz Scaggs / 1993"(注1)"Fools Gold / Sweet Country Air"(注2) みたいな曲があったわけで、さして驚くこともなかったんでしょう。しかもTOTOのアルバムにおいてもファーストから "TOTO / Child's Anthem" でバリバリの演奏を聞かせてくれてたわけですから、こんなことで大騒ぎをしてたということは、私が正にドラム素人の証しなわけです(爆) でも最近の評価はどうなんでしょうか? 今回テキストを書くにあたってレコードとか、ビデオとかを死ぬ程に聴いたんですが、やっぱりこの "Goodbye Elenore" に限っていうと やっぱりバスドラが3連で鳴っているように聞こえるんですよ。もちろんそれは全編に渡ってではなくて、部分・部分ではありますが。流石のジェフも丸ごと一曲を3連打で通すというのは体力的にも持たないでしょうし、そう考えると一曲の中でも3連打の部分とゴースト的なプレイとを意識か、無意識かは分かりませんが、使い分けていたんじゃないでしょうか? というか、そう思いたいです(笑)

 話は逆行しますが、当時の私の周りにいたドラマーさんでこの正体(ゴーストを絡めたプレイ)を見破っていた人はいませんでしたよ...リアルで高校3年生の頃だと思います。それからちょっとしてラウドネスの樋口さん(注3)がその正体を解説した記事がどこかに書かれており、それを読んで "そういうことのか" と納得しました。というか「なん〜んだ、アレはバスドラの3連打じゃないのか」とがっかりしたんですよね。しかし同時に私はそれを読んだからと言っても「こんな複雑なことを実際にプレイできるんかいな?」と疑念に包まれていましたし、事実 "Ghost Note" が正体であることが判明した後でも、あのような演奏を出来る強者は当時の私の知人にはいなかったんですよ。まぁ、バスドラの3連打をできる人もいませんでしたが(^^;
 それ以来あの技は、3連打だろうが、 "Ghost Note" だろうが、私の中ではウルトラC中のウルトラ技であると思い続けていました。ところがJeff's Worldを通じて知り合ったドラマー様達(注4)がいとも簡単にこの技をこなしていたのには本当に驚きでした。単に私の知人がヘタレだったとは思いたくないですね。ジェフ・マニアなドラマーさんはみんなスーパー・テクニシャンなのか...というわけで、こういう諸々のこともあって、この曲、このアルバムに私は思い入れがたっぷりなのです。ってな調子で書いているといつまでたっても先に進みませんので次行こっと。
(注1) Boz Scaggs / 1993
 アルバム『Boz Scaggs / Down To Then Left』に収録。
(注2) Fools Gold / Sweet Country Air
 アルバム『Fools Gold / Mr. Lucky』に収録。
(注3)ラウドネスの樋口さん
 まだこの頃はレイジーで活動してたはずです。『宇宙船地球号』って良く聞いてました。それに樋口氏自身もかなりジェフの信者だっとと記憶してます。1982年のTOTOの来日時にはジェフへのインタビューも直接行ってましたね。
 それとLazyのラスト・ライブ・アルバムに収録されていた "ホテル" という曲でモロ・ジェフ・フレーズを入れてるのを聞いて嬉しくなったりした思い出もあります。
(注4)Jeff's Worldを通じて知り合ったドラマー様達
 '2000年にJeff's Worldが開催した大セッション大会『Jeff's World Conference 2000』。ジェフ・マニアな方に集まっていただきまして、やったんですよね〜 いや、あの時は本当に凄かったですよ。皆さんのプレイにはびっくりしました。"Rosanna"も"Goodbye Elenore"も当たり前に演奏されてましたもの。
Intro A
 スネア連打によるフィル・イン。ただ徐々に強くするのではなく、しっかりとダイナミクスを感じさせる連打。最後はフラムできっちり締め。

Intro B
 この曲の基本リズムはここから始まります。3連符で打たれるバス・ドラムが度肝を抜きます。ジェフがドラマガでの奏法解説で、例のスライド奏法のイラストを示しながら、「(片足で) 3つ連続の音をプレイできる」とインタビューで語ってますが、いったいどういう足の動きをしているんでしょう? ここの箇所はしっかりゴースト・ノートが入っているように思います。バス・ドラム3連打とハイハット及びゴースト・ノートのコンビによる3連打のダブルでこのリズムを強調することで、Hold the Line系のリズム(Triplets)を加えた新たなシャッフル・リズムを作ろうとしたのではないかと思います。ハイハットは1・2・3・4拍目にしっかりアクセント。キメの前のフィルは次になだれ込まないようフラムできっちり締めてます。最後のキメ部の躍動感もジェフならでは! ... という感じですね。ラストのフィルは、この曲のフレーズの締めのモチーフ。「小間奏A」と記した箇所にも入っています。

A/A'メロ部
 基本的にはIntro Bと同じ。「ちょっと大人しめの4小節」+「結構うるさめ(?)の4小節」+「繋ぎ2小節(Aメロのみ)」、という構成になってます。Aメロでは、8小節目が終わるところで2発シンバルを連打して、繋ぎの2小節を意識させる感じになってます。A/A'メロとも、最初の4小節から次の4小節に移る前は、ハイハットのみで盛り上げてます。「Aメロ後半で一旦盛り上がったのが、A'メロ部前半で一気に他の楽器の音数が減って静かになる」コントラストと、A'メロ部の「ちょっと大人しめの4小節」の「バス・ドラム連打部」と「そうではない箇所」との音数の違いによるコントラストが、大世界と小世界みたいで面白いですね。で、この箇所のゴースト、殆どハイハットの音に消されているような ... というか、そもそも、バス・ドラム連打でないところ、いまいちゴーストがわかりません(笑) まあここは皆さんにお任せすることにして ...(笑)

Bメロ部
 ここではハイハットをハーフオープンにしてかなりしっかり鳴らしています。ここも、前の方はゴーストの聴こえ方がA/A'メロの「大人しめ4小節」と同じような感じが ... つまり、Aのこの箇所で入ってれば、ここも入ってるかな?という感じです(笑) 最後の方はずっと入ってますよね。

C/'メロ部
 ここは、ゴースト、入ってますね(ほっとしたりして(笑))。キメの箇所で1/2小節加わる構成。"You broke my heart for the last time" というフレーズの次では、バス・ドラム3連符 "♪ドドド" がシャッフル "♪ ドッド" に替わっていて、この"lasttime" のハネ感のリフレインのような効果を出してます。

2番Aメロ部
 ここでタンバリン登場。この箇所ではバックビート部に入ります。ここでは、ゴースト・ノートがバス・ドラム連打ではない箇所でも聞こえるような気がしますが、やっぱりA'メロの前半がどうも ... 。もうわかんない!(笑) A'メロへの繋ぎのハイハット・オープンの「シャッ!」が印象的ですが、PVではこの箇所、ジェフのショット! いいところ映してます!<当たり前!

2番Bメロ部
 ここはゴースト、全面的に聴こえます。ここ、タンバリン、バックビート部ではないところも振って音入れてます。サビに入る前のスネア連打部の最後の方では、かなりしっかり叩いて入れてます。

2番Cメロ部
 ここではタンバリン、キメ箇所はちゃんとキメ・リズムで入れ、スネア連打部はそのリズムに合わせて振ってキメでまた叩いて ... 。このタンバリン、いいですね〜。そして、このタンバリンの音質と異なるハイハットとの音のコントラストが、これまた、いいですね〜 (笑) で、ラストの "last time 〜 Goodbye Elenore 〜" のところは、タンバリンはそのまま流してます。これがまた、配慮が効いていてなんか、いいんですよね〜 (笑)

間奏A:
 3連符構成でのユニゾンが印象的な箇所。ここは多分ゴースト入れてないと思います。ここもAメロと同様に、最初2小節が「静」、後ろ2小節が」「動(騒(笑))」という構成です。最後はタムの連打。

間奏B:
 ハイハットからライドに移ります。タンバリンが4ビートで復活。中音域から高音域に徐々に移動していく派手なギター・ソロを活かすために、ドラムは基本的にはシンプルで、ギターの音域からはずしたシンバルの連打とそれに合わせたバス・ドラムで盛り上げています。途中、ギターに呼応して、ジェフらしい短めのカッコいいフィルも入れてます。

 さて、ここの締めがスネア連打!!! ピアノでは、"♪ ドレミ・ファミレ・ドレミ・ファミレ" と3連符×4で弾く場合、ドとファにアクセントをつける ... のではなく、「<><>」という強弱のつけ方をすることが多いんですが、このジェフのスネア連打のダイナミクスがまさにこれなんですよね。1小節単位での「<><>」を、さらに4小節という単位でクレッシェンドさせていくという、もう完璧なダイナミクス。なんだか文章が沼澤尚風になってきましたり(笑)

間奏後のC〜C''メロ部:
 最後の盛り上がり部。Cは割合シンプルですが、だんだんシンバル・フィルともハデになります。最後のC''メロに入る直前には、これまでのシャッフル・リズム重視のフィルではなく、2拍3割のスネア・フラムを利用したいかにもジェフ! な爆弾フィル。

Ending:
 最後は、小間奏Aのモチーフのフィルを連続利用しての締めとなります。途中にフラムを挟んで、しっかり区切りもつけてます。

 とにかくこの曲のドラムは、縦横無尽というか、高低と厚みと音質と強弱、すべての面において、かなりファジーで、すごいダイナミクスを感じます。まさにジェフにしか叩けないドラムという感じですが、PVでのジェフ自身の躍動感がそもそもすごいですよね。最後ちょっとぶっとんでますけど、そこがまた ... (笑)
Intro A(4)-
Intro B(8)-
小間奏A(2)-
Aメロ(10)-
A'メロ(8)-
Bメロ(10)-
Cメロ(8 1/2)-
C'メロ(8 1/2)-
小間奏A(2)-
Aメロ(10)-
A'メロ(8)-
Bメロ(10)-
Cメロ(81/2)-
C'メロ(8 1/2)-
間奏A(4×3)-
小間奏A(2)-
間奏B (Guitar Solo (26))-
Cメロ(8 1/2)-
C'メロ(81/2)-C''(8 1/2)-
小間奏A'(4×2)-
Ending(8) fermata
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