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 では初めに『HistoricalView』とも重複しますが、この『Turn Back Sessions Video』に関するスティーブ・ルカサーのコメントを引用しておきます (月刊『プレイヤー』誌より)

「僕たちはビデオ・プロジェクトを仕上げたところなんだ。まだ "Goodbye Elenore" と "Live For Today" の2曲だけなんだけどね。白いライトの中で、互いに顔を見合わせながら円になって演奏したんだ。そうツアーを舞台にしたライヴ・パーフォーマンスみたいなもので、ミニ・ツアーみたいな感じ。できたらそのうち残りの曲もやるつもりなんだけど。ビデオにLP丸ごとのライブ・パーフォーマンスを収めるつもりなんだ」。

 なんせもう25年も前のことなんで(注1) 当時の時系列がどんなだったのかが思い出せないのですが、ただ曖昧な記憶の中でもこのインタビュー記事を読んだからといって猛烈にこのプロモが見たいよ〜 と熱望した記憶がないので、多分これを読んだ時にはもう見てたんでしょうね。ただ2曲分しか撮影されていないんだってことはハッキリしたし、もしかしたら後で他の曲も見られるかもしれないなどと、ワクワクしたりしてたのかもしれません。

(注1)25年も前のことなんで
 2006年8月を基点に計算してます
(注2) ベストヒット USA
 話しは戻りますが、私が初めてこのビデオを見たのは、1981年の当時テレビ朝日で放送されていた『ベスト・ヒットUSA』(注2) という、洋楽をヒットチャート形式で紹介する人気番組がありまして、その中の "Star Of The Week" というコーナーでTOTOが特集された時のことでした。この時は勿論『Turn Back Sessions Video』が完パケ、丸ごと放送されたわけではなく、配布された素材のテープをTV局で適当に切ったり継ないだりして再構成されたものでした。そのビデオを見た私が如何に狂喜乱舞したかはご想像の通りです。
 スティーブ・ルカサーのインタビューから2曲のみが撮影されたことは分かったので、大甘ちゃんの私は、これがビデオの全てだと思ってたわけですよ(爆) 勿論、番組の司会を務める小林氏のコメントが途中にインサートされたりしていたので若干のカットはあるとは思いましたが。でも、まさか各曲のリハーサル・シーンまであるとは想像が付きませんでした。
(注2)『ベスト・ヒットUSA』
 1981年 〜 より放送開始。メイン司会は小林 克也氏。
 とにかくそれをベータ・ビデオに無事に納めた私はそれを我家の家宝の如く扱いました。しかし残念だったのは、放送されたビデオでは "Live For Today" のギター・ソロ以降がバッサリとカットされていたことでした。それ以来、何とかしてこの続きが見たいよ〜と熱望していたわけで。中学生の頃から西新宿に出入りしていた私ですが (注3)、何故かこの頃は彼地から足が遠ざっかっており、あの地域を漁ってみようって気にはならなっかたんですね、青春真っ盛りだし。まぁそんなこんなで、この頃を機にジェフに本格的に取り憑かれた私は、以後の音楽生活が一変してしまい、ご覧の通りに今もその呪縛から逃れられずにいるわけです。

 それで、この『ベスト・ヒット USA』ですが、このTOTO特集がいつ放送されたのか? JW特派員のいむやむさんが調査をしてくださいましたので、ご紹介しておきます。
(注3)中学生の頃から西新宿に出入りしていた私は
 おいおい、どんな中坊ですか(笑)

『ベスト・ヒット USA』の件ですが、どーしても気になったので図書館行って調べてきました。1981年4月の朝日新聞の縮刷版。書庫から出してきてもらいました。
で、さっそく4月18日(土)のラ・テ欄をチェック。深夜枠を見てみると、そこには

「ベストヒットUSA トト」と書いてありました。

 さらにさかのぼって4月5日。この日がベストヒットUSAの第1回放送。つまり、4月18日は3回目の放送だったというわけです。
 ちなみにベストヒットUSAの放送開始と同じ日に「池中玄太80キロ」も始まっています。時代を感じますね・・・




 いむやむさん、ありがとうございました。しかし番組開始から3回目で登場だったとは ... この頃はTOTOは最も旬なバンドの扱いだったわけですね。

 さて時が変わり諸処の理由により再び西口界隈に入り浸るようになると私の希望はあっさりと叶えられ "Live For Today" を全編見ることができました。が、そこには問題が ... まず 、非常に画質が悪かった。それはまるで砂嵐の中で画面を見ているかのようでした。それに加えて『Past To Present Video』を見た方ならお分かりと思いますが、"Goodbye Elenore" に掛けられていた変てこりんなエフェクトがこちらにも施されており、見辛いったらありゃしないわけですよ。それ以後、少しでも高画質・高音質のものを探し、彷徨い、失望し続ける日々が続きました。

 そんな中で1986年頃にテレビで放送されたと思われる "TOTO BEST HIT COLLECTION"(注4) なるビデオを偶然に発見したことで状況は一変します。
 時代は既にビデオ・テープからDVDディスクとなり、私はそれを単に画質がアップされたいつものプロモ集のつもりで手に取り、帰宅後にさして期待もせずにDVDプレイヤーに載せたのです。しかしそこから飛び出してきた映像で腰を抜かすことに!
 確かに収録内容に "リハーサル・シーンを含む" とはありましたが。まさかそれが "Goodbye Elenore" のリハーサル映像とは誰が想像できますか〜 この時の私の喜び方がどんなに狂喜じみたものかは容易に想像できるでしょ。まぁ、しかしこんな映像まであったなんて、この時は本当に夢じゃなかろうかと思いました。それと同時に私の胸に去来したのは「やっとこの長い旅路も終わりなんだわ、グッスン」てなものでした ...ゴメンね、なんだか三流小説みたいになってきましたね。いやここまで辿り着くのは本当に長かったのよ、初めてこのビデオを見てから何年が過ぎてたんでしょうね。でもこの旅も今日で終わりにしよう。私はその晩はやっと深い眠りにつくことができました (^_^;)

 それから暫くはひとつのライフ・ワークを達成できたことで私は浮かれていました。ところがです、そんな時にちょうど知り合いになった某ジェフ・マニアさんにこのビデオをお見せしたところ...
「あれ、おかしいですね。私が昔にテレビで見てたのはもっと長かったですよ」。
 が〜ん、お〜い、ちょっととと。もっと長い尺のものがあるっだってぇ! それが本当ならば私のはしゃぎっぷりはなんだったんですか〜(爆) その某ジェフ・マニアさんはある地方都市にお住まいなのですが、その地のローカルなテレビ曲、いわゆるTVKテレビ、テレビ埼玉とか、千葉方面とかのテレビ局では、当時はわりと頻繁に長尺のものが放送されていたらしいのです。もっと長尺のバージョンがあるというだけでショッキングだったのに、それが当時テレビでガンガン放送されていたなんて(泣) 全く知らないとは恐ろしいとはこのことです。
 淡い希望の元に「もしかしてそれを録画されたりしてませんか」と確認したところ、答えは「ノー」でした。お〜 私の住んでいる東京圏のキー局では 、まるまるの放送というのはされなかったと思っているのですが、単に私が知らないというだけのことかしら (一部ソニーの運営していた施設では上映されたりしてたという情報もいただいております)。

 そんなこんなで再び私のジェフを追い求める長旅が始まるのかと思ったのですが、こういう今の時代ですから、いわゆる "ロング・バージョン" とされる版を何とか見つけ出すことができました。ふ〜、しかしここまで長かったね〜 どうでもいいような内容のことをよくダラダラとここまで書けるもんだと自分でも感心しちゃいます(爆) でもこの先はもっとジェフと関係のない話が続きますから、それでも怒らないという方だけ読み進めて下さいね (^^;
(注4) 1986年に放送されたと思われる "TOTO BEST HIT COLLECTION"
 このクリップ集はあくまでも想像なのですが...『Fahrenheit』リリース後に、ソニーが作成したTOTOのミニ・クリップ集かと思われまいす。TBSの深夜枠で放送された模様(?) ですが、その為に作成されたのか、一般的な販促ツールだったのかは不明です。
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