home Jeff Mania

と、計測をしてみたものの、このシェルの厚みは一体どういうことなんだ。
もちろん規格外の製品であるには間違いがない。
カタログにないということは特注品なのか?
そう考えるのが妥当だろう。
だとしたらあの個体は他にないはず。
世界中探しても1台しかないはずなのだ。

いや、待てよ、偶然同じ仕様でオーダーする人がいたのかもしれない。
そうであれば複数台はあるのかもしれない。
変更できる部分と言えば、ラグ、ストレイナー、フープ。
いや、フープは当時1.6mmのフランジフープしかなかったはず。
あとは何だ?

そもそも特注品って、シェルの厚みも指定できるの?
こんなの970Rじゃないジャン!


YAMAHA:「ミスター・ポーカロ、我々はあなたに特別なスネアをご用意しようと考えています。我々がこのようなオファーをするのは、あなたのような特別な方だけです」
Jeff:「おお〜、それは素晴らしい、有り難う! ガッドがYAMAHAは素晴らしいって言ってたからね、だから僕もYAMAHAを使ってみる気になったんだ」
Y:「あなたの好みに合わせてシェルやパーツをビルドアップしていきます」
J:「シェルの内側にレインフォースメント・リングを付けられるかい? エッジのところをぶ厚くしたいんだ」
Y:「…あの、今はちょっと…」
J:「そうか…、それは残念だな」
Y:「シェルを厚くするっていうのはどうでしょう?」
J:「うん、それならいいよ。YAMAHAのシェルは薄いでしょ? 確かに薄いシェルの方が鳴らしやすいが、それだけでは物足りないんだ。厚いシェルは音量や音圧が全然違うからね」
Y:「承知しました。シェルは厚いものにしましょう」
J:「ストレイナーはシンプルな方がいい。ノイズの原因になったり、故障してイライラしたくないからね(笑)」
Y:「ウチのは壊れたりしませんよ。でもご心配ならこちらの7000シリーズのものにいたしましょう。出来上がりましたらお持ちします」
J:「ありがとう! 楽しみにしてるよ。間に合えば今レコーディング中のTOTOのアルバムでも試してみようと思うんだ。幾つかの曲は既にラディックで録音してるけど、YAMAHAのドラムが良ければ残りの曲に使ってみるよ」
Y:「必ず間に合わせます!」

そうしてでき上がったのがこのスネア…

ハッと目が覚めた。
これは夢だったのか。
(注:全て私の妄想です。あしからず。)
そんな経緯でこのスネアが出来上がったのなら面白い。

見た目は同じ970Rだが、その中身は全くの別物と言っていいほど市販の物と異なる。
これでSD970Rと言ってしまってよいものなのか!
オマエは羊の皮を被った狼なのか!?
戻る 進む