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運命の出会い、TOTOリハーサル潜入記
いよいよリハーサルです。


 この辺りで何故児島文化センターがリハーサル会場として選ばれたのかお教え致しましょう! 何しろメンバー同士もほとんど前回のツアー以来会ってないとのことでした(???????????)! が、Y氏によると(実際ツアー・マネージャーに聞いたとのこと)、「今回のツアーは武道館に照準を合わせてるようだ。さらに児島文化センターは倉敷市民会館がお客で一杯になった位のキャパで探した結果決まった」とのことでした。ようは武道館へのリハのリハ程度の認識だったのです。

 そろそろステージ上で軽く音出しが始まりました。この曲が最初だったかどうかはっきりと思い出せませんが、一緒に見た友達(なんと、幸運な人はもう一人いました。当時一緒にバンドを組んでいた友達です。彼はTOTOが好きで好きで是非にということでリハーサルを見に来ました。ジェフと話している時ぐらいに到着)によると、ローリング・ストーンズの"Set Me Up"を演奏しました。で、確かこの曲が終わるや否やジェフはフロントの(当時PAISTE製の20”のクラッシュ)2枚を自らら外して、すっとステージ横に入って行きました。それで直ぐに代わりのZildjian製の20”のシンバルを2枚手にして戻って来ました。ジェフはすぐにセッティングしたのですが、その時何と!……あまり驚く程のことでもないかもしれませんが……右手でシンバルを叩きながらネジを締めフェルトの調整をしていましたが、左手はスネアーでロールをしていたのです。Y氏と「やはり、かなりのテクニシャンだね」と感心しながら話したのを今でも覚えています。

Steve Lukather  何曲かリハーサルは続いていましたが、残念ながらこの辺りの曲は記憶にございません。そして"Africa"の打ち込みか、テープだかがかかり、それに合わせてジェフがゴングを叩いてました。実はこのゴング、セッティングの時にクルーが安全確認で力一杯叩いたところ無残にも大きな音と共にステージに落下しました。さすがにクル−も慌てていましたが。この時ジェフはガイドも聞かずにモニターの音のみで合わせていたようです。後に『FAHRENHEIT』ツアーの時に演奏した"FAHRENHEIT"でも確かガイド無しで演奏してたようです。
 さらには"Hydra"も演奏しました.あの勇壮なイントロが始まりました。 イントロ 〜 Aメロ 〜 タラララ タ タタッタタ、タッタ タラララ  ン タッタッタッタッター 〜 Aメロ 〜 と演奏が続いていたのですが、次のタラララ タ タタッタタタッタの所でいきなりジェフが立ち上がりルカサーを指差して
「%&**++-#$〜=!¥@‘‘@*&!!!!」と 物凄い剣幕で何かを言いました。
Luke's Guitars たまらずルカサーは肩をすくめたような仕草でおどけましたが、何やら納得がいかないのか、そのままギターを置いてステージを下りて会場の一番上の方に座り込み何やら「ブツブツ!!」。クルーがいくら呼んでも一向に下りて来そうな気配がありません。結局リハーサルはこのまま終〜了〜!

 2年振りで久々のライブ。それに新加入のマイク・ポーカロ……。本当にこんなので良いのだろうか?と、心配しつつ会場から出ることになりました。が、私はその前にトイレに行きました。ステージ横から近道したのですが、その途中に“うわ〜 なんか物凄く汚いギターがあるな〜”一応、本物のレスポールだな”と。無知とは恐ろしいものですが、後で聞いてビックリ! なんとそれはルカサーご自慢の??????だったのでした。それで、またステージ横から最後にもう一度ドラム・セットを見ようした所へ、またな・な・なんとジェフが僕の横に来るではあ〜りませんか!そして
「Hey, tomorrow meet to you?」と聞いてくるではありませんか! 
が、例の如く私は「No」の一言がが精一杯でした。
でこの後ジェフが「See you again!」と言ってくれたような気がしました。あと一つ気になったと言いますか、目についてのは、ルカサーのマーシャルの後ろには一台のアンプにつき2台のローランドのスペース・エコーがセッティングされてましたね。これが私の中に眠っていた18年前の記憶です。

 この事は今でも後悔してるんですが、実は次の日もリハーサルを見に行かないかと誘われたのですが断ってしまったのです。(何故? 仕事の関係?)たんです。後に2日目の事をY氏に少し聞いたのですが、前日とは打って変わりきちんと通しで演奏をし更にコピー曲とかも沢山演奏したようです。Y氏は"You Really Got Me"は分ったとのことでした。そして何事もなく終わると思われた二日目なのですが、しかしY氏も震え上がるような事件があったそうです。それはペダルが上手くセットされていなかったのか分りませんが、あのジェフの強力なキックでDW製のペダルの肩シャフトが、多分ビーターがついている横のシャフトだと思われますが、折れてしまいバス・ドラムのヘッドを突き破ったそうです。ジェフはラックの利点(?)を生かしてバス・ドラムを蹴り落としたそうです。慌てたY氏はステージへ駆け上がったそうですが、でもジェフは
「いや、何でもないよ君の製品が悪いわけじゃないから」と言ったそうです。
それを聞いてY氏と「結局、単に神経質とかじゃなくて、製品、セッティングとかに厳しいだけなんじゃないかな。いつもベストのドラムを叩けることに余念がなく、自分の中でもプロ意識をしっかり持っているから、ある意味神経質そうに見られてるのかな」。なかなか良い勉強になり、この事で私のドラム人生が大きく変わったことは言うまでもありません。

▼本文中の間抜けな注釈は全てJeff's World管理人によるものであり、原稿を頂いたよっさん氏のコメントではありませんので悪しからず。

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