倉敷で行われたコンサート当日にY氏が
「もしバック・ステージに入れるようなら呼びに行くので席を教えといて」とのことだったので、会場入りして待ってました。が、
「ごめんね、ワールド・ツアー初日でメンバーがかなりイライラしてるようなのでちょっと無理みたい」とのことでした。少しがっかりしましたが気分を改めて本番のステージ集中することにしました。
この日のセット・リストはざっとこんな感じでした。
- Intro -
1. Girl Goodbye
2. Child's Anthem
3. I'll Supply The Love
4. Live For Today
5. A Million Miles Away
6. Waiting For Your Love
7. Good For You
8. Africa
9. Keyboard Solo
10. Hydra
11. 99
12. Goodbye Elenore
13. Guitar Solo
14. Gift With A Golden Gun
13. Rosanna
14. Make Believe
15. English Eyes
16. Afraid Of Love
17. Lovers In The Night
−Encore−
18. Hold The Line
19. Georgy Porgy
−Encore−
20. Runaway
晩年のジェフ、TOTOからは考えられないようなセット・リストでした。が、しかしその頃の私は全くの“TOTO無知”でしたので、コンサートがどうでしたかと聞かれても
「う〜ん、ボーカル(ボビー)がよく音を外してたかな〜。MCも余りなく、なんか燃え上がらないな〜」と思いました。何しろ、私自身バリバリのハード・ロッカーだったのでTOTOの良さなんてこれっぽっちも分りませんでした。今回原稿を書くにあたり、自分で隠し録りしたテープを改めて聞き直したのですが、今から思えば"Waiting For Your Love"、"Goodbye Elenore"などは涙ものですよ!とにかくMCはホント少ないですね。演奏自体は曲によって大体がギターが走り気味ですが、その分ボトム・ラインの安定感が際立っています。しかしボーカルとコーラス等の歌ものが今ひとつですね。
それと、ステージングはといいますと、右端でやたら目立つ存在であったキーボードのスティーブ・ポーカロ! 彼がステップを踏んだり、踊ったりとした、派手なオーバー・アクションにかなりの人が目を奪われてました。ドラムはといいますと、自分の中では既に“僕の友”になっていたので、なんかもの凄く親近感を覚えながら見ました。その頃のイメージとして、スタジオ・ミュージシャンてなんて決まったことしか演らなくて、面白くないんじゃないかと思っていましたが、その考えもまたしてもジェフによってもろくも崩れ去りました。 本当にジェフには私自身 別の人間にされるのではないかと思うぐらい、何もかも変えて頂きました。とにかく、パ・ワ・フ・ルでカッコイイし、フィル・インとかも決まったものでなく(NHKで放送されたヤング・ミュージック・ショーと比べて)即興性の高いものだったり、いろんなリズムを叩いてもグルーヴがあり、でもしっかり“ジェフ・ポーカロ”です!って分るしで、本当に参りました!
こうして、私の運命の日は終わり、そして始まりました。
随分と長くなってしまいましたが、今回は私自身の集大成という意味も兼ねて頑張ってみました。皆さん本当に長々とご清聴頂きまして誠にありがとうございす。今迄あまり知られていなかったジェフの横顔が少しは伝わりましたでしょうか? この私のレポートは今も彼を愛し続けているこの世のジェフ・ファンの方に捧げたいと思います。
In Memory and Dedication to Jeffly Thomas Porcaro
最後にですが、今回の私のレポートについて何かご意見・質問等がございましたら、Jeff's Worldの管理人さん宛に「よっさんのリハ・レポートについて(?)」と題してメールして下さい。私の知る限りにおいてお答えしたいと思います。それではまた何かの機会にまたジェフ・レポートを書いてみたいと思います。
■編集後記……Jeff’s World管理人より
『運命の出会い TOTOリハーサル潜入記』いかがでしたでしょうか? 迫真のレポートをお寄せ頂いたよっさん氏には本当に感謝、大感謝なのです。
会場当日でのよっさん、Y氏等の緊張した雰囲気がこちら側によく伝わり、読んでるだけで興奮して来ちゃいますね。そして何しろここには今まで明らかにされる事のなかった数々の事実が明かされたわけですから。これを読まれた方、全員が十分に堪能出来たことと思います。再度よっさん氏には感謝の意を表すことでこの項を締めくくらせていただきます。本当にどうもありがとうございました。
▼本文中の間抜けな注釈は全てJeff's World管理人によるものであり、原稿を頂いたよっさん氏のコメントではありませんので悪しからず。
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