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The Ark of the Covenant_誓約の箱
始動

 待ちに待った秋! 9月頃だったでしょうか。再び日本の輸入代理店に電話を。

 「秋頃には、Brady社製品について詳しい事が分かっているとお聞きして電話しているのですが?」しかし……。
 「生憎まだ春にお答えした通りの状況で、あまり進展が無いのが実情です」とのこと。
 そこで私はSolid Wood Snareのことを相談しました、しかし、
 「そういった特注品は勘弁してください」との事。でも私は諦めずに
 「どうなるにしろ、私が直接あなた方に注文する訳にはいかないでしょう。取引のある最寄りの楽器店を紹介して欲しい」。

 すると、以前色々トラぶった時、貸しのある店長の勤める楽器店の名前が!
「よ〜し、あいつに言って絶対どうにかしてもらうぞ〜!」と早速、その週末に意気込んで店を訪ねました。荒筋を伝えた後、
「とにかく、そのスネアーが欲しいからどうにかしてくれ!」と、まぁ〜半分脅し(表現が下品)とも取れるような口調で言いました。
「じゃ、ディーラーと相談して出来るだけの交渉はします」と言うので、
「前金で全額納める用意もしているので、必ず注文出来る様にする事!」その頃になると店長も、苦渋の表情になって来ましたが、ひるむ事無く私は、
「"あの時"は、私が折れたのだから、今度はあなたが骨を折るべきだ!」と、またまたキツイ言葉!
「じゃぁ、近いうちに必ず電話します」で、その日は帰りました。






"あの時"の話し

 これもジェフ・ネタなので補足しておきます。
いつ頃のことだったか、確か1995年2月だったと思います。ジェフ愛用のPaiste社製 Formula 602が無くなることを聞き1セット(クラッシュ2枚、ライド1枚、ハイハット1セット)注文しに行きました。当時はバンドで知り合った友達が勤めていた事もあってその店に行きました、程なく注文をして入荷までに6ヶ月かかりますとの事で待つ事にしました。それから6ヶ月が過ぎても何の連絡も無いので店に行ってみると、友達は辞めていました、が、対応にでた店員がなんと!
 「そのような注文は入ってませんけど!」そこで、頭にきた私は
 「店長呼んでくれ!」そこに登場したのがその店長!結局、PAISTE Formura602は手に入れる事は出来ませんでした。ジェフの教則ビデオを見る度に未だに悔しい! これが、"あの時"の話しです。







 それから2〜3日して電話をしてみると、

「まだ、はっきりと注文は受けることは出来ませんが、今、見積りをしてもらっていますので金額が分り次第連絡します」との答えでした。
実は、Brady社とのやり取りの中で本国での値段は分っていましたが、実際にはいくらの見積りになるのかを待ちました。

そして、待つ事1ヶ月! やっと連絡があり(見積りに何故そんなに時間が掛かったのか分りませんが)話しを聞きました。が、な、なんと本国の2.5倍の値段!!(まぁ〜商売だから仕方ないにしても)。ですが、値引きもあり2倍の金額提示を受けました。驚きを何とか隠しながら、
「じゃあ、注文して!」と言うと、てっきり私が諦めるとでも思ったのでしょうか、
 「は? えっ? 注〜?文〜?でっ?す?・・か?」と、店長。
 「はい! じゃあ宜しくお願いします!」と、私。
 「じゃあ、もう一度ディーラーと連絡取ってみます」
私の話しが聞こえてないのだろうか? 
 「見積りが出て、私が買うと言っているのだから連絡じゃなく注文して下さい!」あたふたとした店長は、
 「では、詳しくはまた明日にでも販売元に連絡します」。

 そして次の日、
 「ディーラーも注文は受けてくれましたが条件があります。キャンセルが効かないので注文書の様に書面にするとの事、頭金をご入金頂いてその領収書をFAXして欲しい」との事でした。
 「じゃあ、契約に行きますから」。
 そして苦労の甲斐あってかやっと契約が終わりました。
 「納期は4〜6ヶ月みておいて下さい」とのことで、後は待つのみ......の筈だったのですが。ここからがまた幾つかの面白い話しが(笑) そうです、事はすんなりとは進んではくれませんでした。スネアーを実際に手にするまでの道のりは今まで以上に長かったのです。

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