home Jeff Mania
The Ark of the Covenant_誓約の箱
再会


「これはね、サンバ系、ラテン系の音楽をやる時に使ったりしてます......スネアー物語渡辺裕之」
< Rhythm & Drum Magazine誌 〜No.49(1993.6月号) P.149より〜>


 〜うんんん〜! 欲しい! ラテンなんかに使いたい! 10"のスネアーが......。

「......すごくいいわけ。特に録つた音がすごくいい。それで気に入って、買って帰った。でもパーツがめちゃくちゃボロいのが付いてて、スイッチなんてすぐ落ちちゃうの。それでパールのパーツに交換してもらった。ネジの径が同じなんだよね。_スネアー物語 木村万作
<〜No.56(1994年8月号) P.166より〜>


 〜そうか! パーツがめちゃくちゃボロいのか、買わなくて良かったのかな? でもパールのパーツが使えるんだったら良いなぁ。どこかに中古でも良いからBradyないかなぁ?......と、叶わぬ夢を追いかける日々が続く。

「大陸の迫力と豊かさを備えた個性派スネア上陸」
< Rhythm & Drum Magazine誌 〜(1999年11月号) P.147より〜>


 正直、本当に本当に嬉しい記事でした! やっと、やっと私の念願が叶い輸入再開!
 「近いうちに店頭に並んで色々紹介され出すのかな?」と、期待に胸躍らせて待ってました。
が、しかしその後の便りが全く無いので思いきって輸入代理店に問い合わせの電話をしたのが明けての2000年3月のことでした。
 「ドラム・マガジンに掲載された広告をを見て電話をしてるんですけれど、小口径のスネアーは入って来ないのですか?」と、質問しました。すると、
 「今のところ雑誌に出てる商品のみですが、その商品自体もいつ頃の入荷か決まってないんです」とのこと。
そこで、ジェフとBrady社との関わりなどを話しましたところ、
 「良く分かります、ジェフとBrady社のことは色々と連絡頂いてます。しかし、サイズ+マテリアル(材質)が多過ぎて只今のところ紹介してあるスネアーのみです。ですが、今秋頃には商品の入荷、その後の対応機種の検討も終わっていると思います」との解答。
しかし、9月まで待つことが出来ず、ある試みを!


 3月の電話の後で、いつもの様にパソコンをいじってました。と、その時ある考えが!

 「Brady社のホームページを探そう」

 そこで私は思いつくまま、ブラウザーのアドレス欄に"www.brady.com"と打ちこみました! が、開かず。じゃあ"www.bradydrum.com"でどうだ!? これでもダメ? んじゃあ"www.bradydrums.com"はどうだ〜あ?!、?、!!!!。 ん? 何かを見つけた様な? すると、画面が開きだし見事Brady社のホームページにたどり着いたのです! 

 しかし、何しろ英語は全くの素人の私にはページを開けど開けどチンプンカンプン! しかもデジタル回線ではない我が家の回線事情。仕方がないので、写真があるページは後回しにして、とにかくいろいろなページを見ました。
『Welcome!』、『What's New?』、『Dealer List』、『History』、『Product Range』、『Finishes』、『Client List』、『Grand Kahuna』、『Pricing & Ordering』、『Contact us』......等々。
特にジェフに関することが書かれていそうな所は見付けられませんでしたが、『Product Range』は写真ばかりでかなかなかページが開かず、「また、明日にしょう!」で、その日は探索終了!

 そして次の日。「今日は写真が多くて見る事が出来なかった『Product Range』を見よう!」と、再び"www.bradydrums.com"へ......。
 『Product Range』では色々なシェルの材質とかが書いているみたいでした。"Ply Shell Snares......Listen to the Toto album "Kingdom of Desire" and the Go West single "King of Wishful Thinking" ...... "Pretty Woman" soundtrack......何やら待ちに待った欲しい情報が匂い始めたような?
 "Jarrah Brown Mallet Block Shell Snares Sheoak WandooLemon Scented Gum" この間はそれらしい人名+単語(私に解かる)も無く、アナログ回線の遅さに苛立ちながら写真を見ていました。が、遂に私の心に突き刺さる問題の写真が画面に浮かび上がりました! Solid Wood Snares......great "groove king" Jeff Porcaro......・・・jarrah solid wood 13”×5”・・・in 1992.・・・・・・solid wood snare drums please e-mail us.

 ん〜?もしかするとJeffがこのSolid Wood Snareを「1992年」(彼にとっては最後となる年)に使っていたのかなと思い、今後何かと手助けしてもらう事になる、英語バリバリの“Mayaちゃん”(当時の私が在籍していたTOTOコピーバンドのKeyさん)にそのページを印刷し持って行きました。

 「こんな記事を見つけたんだけど、どうしてもメール送りたいんだけど手伝ってくれる?」
すると彼女は
 「いいよ! 返事来るかどうかわからないけど送ってみる? 何が聞きたいの?」

 で、私は考えました。スネアーを使ってるくらいなら、もしかすると、Set自体も使ってる可能性がある様な気がして半分推測で次のメールを送りました!

 「I would like to know about "Jeff Porcaro's original drumkit" and if possible, please inform me the price of your solid wood snare 13"×5"」

 それが2000年4月18日、何かが動き始めた時でした。

 あれ以来Brady社からの返事は無く「こんなものなのかなぁ〜?」なんて思いながらも、諦めずに再度4月29日にもう一度メールを出してみました。すると、5月1日になり返事が来ました! その中でもとりわけ私の目を引く文章が!

 「......Jeff's Solid Wood 13"×5.5" Jarrah snare was particularly special to him. He used to keep it under his bed and referred to it as "The Ark of the Covenant"(ジェフのソリッド・ウッド13"×5.5"のジャラ・スネアーは彼の特注品でした。彼は、いつもそれをベッドの下にしまっていて、"アーク・オブ・ザ・カバナント"ユダヤ教の十戒を刻んだ聖なる石をしまっておく箱"と、呼んでいました)。
 ここで、2つ目の言葉"The Ark of the Covenant"が私の心の中に刷り込まれましたのす!

 その日から私の頭の中には常に" Brady + The Ark of the Covenant"の文字が「浮かんでは消え」、「消えては浮かび」という毎日が続いたのは言うまでもありません。でもジェフは、何故そこまでこのスネアーを大事にしたんだろうか? 何を求めてオーダーしたんだろう? そして、何を表現するする為に使ったのだろう? なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?  気になる!気になる!気になる!気になる!気になる! 知りたい!知りたい!知りたい!知りたい!知りたい! 買う?買う?買う?買う?買う? 欲しい!欲しい!欲しい!欲しい!欲しい!欲しい! 日増しに大きくなる欲望を我慢して、「とにかく、秋まで待ってもう1度、ディーラーに電話してからにしよう!」と、固く心に誓う日々が過ぎて行きました。

戻る 進む