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今回の企画、もともとはToshiさんが独自にやられていたプロジェクトにJWが乗らせてもらう形となりました。休眠状態だったサイトに灯が燈ることにもなりまして、本当に感謝している次第です。またJWの検証不足により多大なご迷惑をかけてしまったようで…返す言葉もございません。で、まとめとしましてToshiさんに、ジェフとの関わり、またジェフの使用したヤマハのセットの復元等についての補足等々、いろいろと語っていただいたことをまとめて掲載させていただきます。本文を補う形で読んでいただければと思います。
---- Toshiさんからメールを頂戴するカタチでこの企画が始まることになったわけですが、『Guest Book』にも登場されたこともないのですよね? なのでJW的にはToshiさんは全くの謎の方なので、バックボーンの辺りから少しお話しを聞かせてもらいますね。ところでToshiさん、アナタは一体何者ですか(爆)
T 四十も半ばに差し掛かろうとしている普通のオッサンです(爆) そうですねぇ、元々TOTO、ジャーニー、バン・ヘイレンなどが好きで、そればかり聴いていましたので、実はTOTO以外でのジェフのプレイってあまりよく知らないんです。TOTOの聴き始めは中学生位からで、高校に入ってから色んなジャンルの音楽を聴くようになりました。カシオペアやスクエアとかもそうです。まぁでも、そんなに特別って訳でもないかな。昔コピーして皆で遊んだ程度で、コピバンとか程のレベルではありません。
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---- カシオペアといえば、初代のドラマーは佐々木 隆で、次に神保 彰が加入し、それから結構人気が出たっていう印象なんですが(注1)。
T ロジャースを使う佐々木さんも良いと思います。あの当時はあのサウンドですから、あのドラムが合ってると思います。でも、どちらかと言うと神保さんの方が好きです。彼のソロアルバムも1枚目から持ってますし。ただ、彼の機材には全く興味はありません。何一つ欲しいと思った物は無いんですよねぇ。スタイルが異なり過ぎるからでしょうか
当時のドラム・マガジンでは「キックのダブルはドドッと2音がハッキリと出るように!」なんて解説してありましたから、ジェフのような「(ト゛)ドッ」とか「ド(ト゛)ッ」っていうファジーなキックはヘタクソなんだと思っていました(笑) 神保さんの、ああいうカッチリしたリズムを刻むのが上手いドラマーなんだと思っていたんですね。
---- それではTOTOのコピー・バンドとかはやったりしてたんですか?
T TOTOのコピー・バンドはずっとやりたかったのですが、メンバーが集まらなかったので未だにずっとお預けです。
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| (注1) カシオペアといえば、初代のドラマーは佐々木 隆で、次に神保 彰が加入し、それから結構人気が出たっていう印象なんですが |
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CASIOPEA - SUPER FLIGHT 個人的にカシオペアと言えば、やっぱりこのアルバムが一番ぐっと来てますね〜 |
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---- では最初に買ったドラムは?
T 高校に入って初めてドラム・セットを買ったのですが、これまでドラム・セットと言えば、ハイタム、ロータム、フロアタム、キックのような4点セットが主流でしたが、そこに「ジェフ・ポーカロ・セット」(注2)なんて札が付いた10"、12"、13"、16"、22"インチの赤いパールのセットが店頭に飾ってあって、それに惹かれて買ってしまったんです。当時の家では叩けるはずもないのですが (笑) 安物でしたけどね。やっぱり'82年の赤いパールのセットがインパクトありましたから。
それでも高校を卒業してからはドラムもやめてしまい、それから17年位は殆どクラシックばかりでした。ジェフが亡くなった知らせを聞いたのもその期間でした。
---- ドラムを再び叩くようになったのは?
T エレドラの発達で再びドラムに興味を持ち、ローランドのV-Drumsを買ってポチポチとやり始めたのですが、やっぱりTOTOが好きでしたからTOTOばかりコピーしてました。その頃はネットも発達していて、昔では得られなかった情報が容易に得られるようになり、教則ビデオを引っ張り出し、練習したりしていたんですけど、コピーとなるとどうもあのニュアンスが出ない。TOTOってこんなに難しかったんだなぁと思い始め、ジェフの凄さをようやく理解した瞬間でした。
---- 何故ヤマハのセットの復元しようとされたのですか?
T 本文にも書きましたが、私はずっとパール・ユーザーでした。高校時代に買った赤いパールを手放し、よりジェフに近いパールに買い替えてからもです。そう、やはり、'82年の武道館のセットを目指していましたから。ところが、あの時に使っていたスネア、スリンガーランドのラジオ・キングがどうしても見つからない。ジェフ自身も古いスリンガーランド…と言っていましたが、カタログと照らし合わせると恐らく'30年代のものではないかと思うのです。これまで、ウェブ上で写真を一度見ただけです。それも10万を軽く超えていましたから、その時はとても手が出ませんでした。
その後、ある友人からヤマハのスネアをもらったんです。そこから足りない部分を補う苦悶が始まったというわけです。
---- パーツ集めはかなり苦労したと思いますが?
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| (注2) 「ジェフ・ポーカロ・セット」 |
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T とにかくオークション、ebay、中古楽器店です。それはもう日々検索ですよ(爆) 最初は年式なんかは全く気にしていませんでした。まずは形になればいいや、と。それこそ、ちょっとこんな風にしてみたいと思っただけなんです。その内、ハイハット・スタンドに巻かれたバンダナや、黄色いタオル、そんなのも真似して写真を撮ったら記念になるかな、なんて思い出したら止まらなくなってしまって、どうしても当時の年式の物が欲しくなり、YouTubeとJWを隅から隅まで見まくりました。YouTubeは画像が粗いし、JWは写真が小さいので嫌がらせだと思いました(笑)(注3) 良く見えないじゃないか!ってね。それでも目を凝らしたり、虫眼鏡で見たりして、でもよく見えない。いよいよこれでは無理だと思って、管理人さんにコンタクトを取ってみようと思ったんです。ダメ元でした。ところが非常にご親切にして下さったのでとても有り難かったです。そしたら今まで不明だったところが色々と発見できて、お陰でどんどん仕様変更が続いています。そういうわけで未だに果てしない旅路の途中なわけです。
---- ところでカムコのペダルってどんな感じなんですか?
T 古いカムコは、今のカッチリした造りのペダルに慣れた方は使いにくいかもしれません。私のカムコもやぐらの変形やベアリング周りのガタつきなど、細かいことを言いだしたらキリがありませんが、元々はベルト・ドライブで偏心カムなので「ストーン!」と入る感触ですが、意外に素直なペダルでした。真円スプロケットのチェーン・ドライブにしてからは実にスムーズです。ただ、スプリングが弱いので改造したくなりますが、ジェフのがそれなので、このまま我慢します(笑)
あと、ライブ等の本番では使えないですね、壊れそうだから(笑)
---- 何故、ジェフはdwのペダルを選んだのだと思いますが?
T ジェフはdw以外のペダルも使っていたと思います。何かの動画でdwでは無いペダルを踏んでいました。多分、スタジオで用意された物ではないかと思いますが。ジェフがdwペダルを多用するのは余程気に入っていたのではないかと思うのですが、フランク・エッペリートが改造したとされるチェーンのペダルが非常に画期的に思えたんでしょうね。実にクセのないスムースな動きになりますから。それをdwが発売したとなれば、当然dwとなるでしょう。
今でこそ色んなペダルがありますが、当時はやはりdwだったのではないでしょうか? ジェフは色んな曲をこなしていましたから、ハードなタッチとソフトなタッチの両面を表現できるペダルとして考えても、ジェフのチョイスは正しいのかな?とも考えます。
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| (注3) JWは写真が小さいので嫌がらせだと思いました |
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再び申し上げます、大人の事情…自主規制であります。 |
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(注4) dwのペダルには必ずロジャースのブラックジャック・ビーターをセットしているんですよね |
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ただ、dwのペダルには必ずロジャースのブラックジャック・ビーターをセットしているんですよね(注4)。dwのビーター同様に樹脂面とフェルト面があります。しかし、このビーターは非常に便利で、ビーターの固定ビスを緩めなくても、ビーターがペダルにセットされたままで樹脂面とフェルト面を換えることができるのです。ビーターヘッドが回転する仕組みになっているんです。これはあくまで想像なのですが、ジェフは曲によって、樹脂面とフェルト面を使い分けていたのではないかと思うのです。それには、ビスを緩めて面を換えなければいけないdwのものより、ロジャースの方が都合がよかったのではないかと考えるのです。
---- "グッドバイ・エレノア"のPVで使用したセットはシンバルのスタンド等もヤマハのものなんですか?
T あの時のハードウェアは全てヤマハです。ジェフのヤマハはYD-9000"RG"が発売される前のモデルだと思います。YD-9000は'79年からYD-9000"R"に変わっており、ジェフのはYD-9000"R"ではないかと考えています。なので、タム・ホルダーも古いタイプなんですね。。正直、シェルの年式が分かりません。
それとジェフのキットはバス・ドラムが22"×14"のサイズです。当時は22"×18"というサイズはラインナップにはありませんでした。
'86年のファーレンハイト・ツアーの時、これはステージ一式がヤマハのコーディネートだったと聞いたことがあります。なのでドラムもヤマハだったと。この時は確か22"×18"のサイズだったと思います。でも、パールのドラム・ラックに、パールのタム・ホルダー、シンバル・ホルダーにヤマハのシェルという複雑な構成でしたから、いろいろなパーツの使い回しのようですね。恐らく'82年のときも'80年のハイドラ・ツアーのラックをそのまま使い回しているのだと想像してます。だからパールのキットでもタム・ホルダーがラディックだったりしてるのかな〜と思ってます。
---- ドラムのサウンド自体は、パールと比較してヤマハってどうですか?
T これは全くの好みになります。そもそもジェフのヤマハはバーチ材ですし、ジェフのパールのセットはメイプル材です。 同じ名称の木材でも、採れる国や地方でも音色は異なりますし、材のエイジングの仕方でも異なってくるでしょう。また、同じ材質でも、とりまくハードウェア(ラグやフープ)でも音はやはり変わってきてしまいます。しかし、同じYD-9000を使っていても、あれはやっぱりジェフの音なんですよねぇ。コージー・パウェルとも違うし、スティーブ・ガッドとも違う。もちろんデイブ・ウェックルや神保 彰とも異なります。ルークも様々なギターを使っておりますが、やっぱりルークの音です。要はどんな機材を使おうとも、ジェフのサウンドになる、そういう事なのではないでしょうか?
---- 実際にヤマハのセットを組んで叩いてみてどうでしたか?
T そんなに沢山のセットを叩いたことはないので、経験のあるメイプル材のパール、今回のバーチ材のヤマハ、この比較でしかありませんが、ヤマハはとにかく「鳴る」というイメージがあります。実際に音も大きいように思います。それはヘッドがタルタルだろうが、ピンと張ろうがちゃんと音が出る、そんなイメージですね。
以前スタジオに、私と友人が所有しているスネア、計8台を持ち込んで叩き比べを行ったんですが、ヤマハのSD-970Rが一番音がデカかったです。レコーディングをしてみて分かるのは、とにかくローが出ること。12インチのタムでもフロア・タムみたいな音が出たりします。18インチのフロア・タムを「ボン!」と叩くと、床がビリビリビリっていいます(笑) 迂闊にフェーダーを上げると歪まくりです。
YD-9000というと、スティーヴ・ガッドや神保 彰というイメージが強く、こぎれいな音という印象でしたが、実際所有してみてからはイメージがガラっと変わりました。荒々しくへヴィーな曲でも全然イケるな、と。実際、故樋口 宗孝やトミー・アルドリッチ、故コージー・パウエルなんかも使っていましたしね。ハードウェアなんかもしっかりしてますし、今は大変気に入ってます。勿論ラディックやソナーも好きですし、憧れです。
---- ずばり、アルバム『ターン・バック』でジェフはヤマハのセットを使ったと思いますか、その場合はどの曲で?
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T JWではラディックとヤマハがクレジットされている、というような解説をしてありますが、正直私はどちらがどっちだか全く分かりません! そもそも、"グッドバイ・エレノア"のPVのように、全てヤマハだと思っていました。てっきり、あのスタジオでアルバムのレコーディングをしているものだとも思ってましたから(注5)。アルバム全体を通して聞いても、曲毎によるコンソール卓の調整範囲内で、同じ音ようにしか聞こえません。
当時のYD-9000はエッヂが丸く加工されており、現在の尖ったエッヂのYD-9000(レコーディング・カスタムと改名されている)と比べても大きく音が異なるように思います。昔の物は、「ドン」とか「バン」という風に丸く鳴るイメージがあり、現行の物は「トゥン」とか「ドゥーン」のようなちょっとツンとくる成分を含んでいるように感じます。ヘッドによっても変わってきますので一概には言えませんが。全くの私見ですよ。ラディックのセットも、今で言うヴィンテージの類のものだとは思いますので、音の傾向は似ているのかもしれません。但し、どの曲で使われているかは全く分かりません!
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| (注5) あのスタジオでアルバムのレコーディングをしているものだとも思ってましたから |
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| "グッドバイ・エリノア"が撮影されたのはハリウッドにある The Complex Studiosという映像設備も備えたスタジオらしいです。一方『アルバムターン・バック』が録音されたのはチェロキースタジオ。 |
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---- ここまで来たら、「ジェフ・ポーカーロ」のカタカナ・バージョンのセットの復元もお願いします!(注6)
T 実はそれも考えておりますが、あの真ん中に穴の開いた「YAMAHA」のヘッド、昔はロゴが白字だったのですが、現行はシルバーになってます。今では入手も難しいでしょう。それを探すところからのスタートなんですよね。しかし、チェックは怠っておりませんので、見つけましたらモチロン実行するつもりです。
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(注7) この写真はパールのものですが、お恥ずかしい話、安物のキットです |
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---- 「カタカナ・バージョン」は「ターン・バックのロゴバージョン」と何か違いはあるんでしょうか?
T 見た目で判断できるのは、ライド・シンバルのスタンドのセッティングを変えてる位ですかね。
---- なるほど。ところでパールのセットは今も所有されているのですか?
T この写真はパールのものですが、お恥ずかしい話、安物のキットです(注7)。残念ながらパールは全て売却してヤマハの資金に充ててます。しかし、ドラム・ラックやRIMS、パールのハードウェアを残してあります。そうです、それがあればファーレンハイト・ツアーのセットが組めるからです。その為に22"×18"のバス・ドラムも入手しました。現在はこのサイズは製造しておりませんので、非常にレアです。 |
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| (注6) 「ジェフ・ポーカーロ」のカタカナ・バージョンのセットの復元もお願いします! |
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| 何故か、異なるフロントヘッドのが用意されていた。1台のセットでフロントセットを付け替えたのか、それとも2台のドラムセットが用意された可能性は? |
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