今回のテキストは、資料をある程度事前に揃え検証しながらの作成ではなく、時間の都合上、文章から作成し、必要資料を後付けで用意しました。この方法だと、やはり、自らの記憶違い、勘違い、思い込みが続出!!! どうにか、辻褄を合わせて文章は完成し、後は、管理人さんに、お任せ編集。ところが、最後に再度資料の確認をしていると、頭の中で再び妄想が走りだしてしまいました。

 “なぜ、ジェフが、ラックについて語った言葉は残ってないのか?” と…。

 そんなことに疑問を持つと、

 “あれ? ジェフがインタビューとかで、パールのドラム・ラックに言及してたことあったかなぁ? あまり記憶にないなぁ”

 なんて新手の疑問が浮上(爆笑) まあ、雑誌のインタビューとかは、いろんな思惑があるので編集されることもあるだろうし、あえて、触れないってことも考えられますよね。そんなことが渦巻く中…。




    fill-in:特集 新しいドラムセットのカタチをつくったドラムラックの魅力を探る

 はじめは「何だこりゃあ?」と思ったという"ドラムラック"がずいぶんポピュラーになってきました。何でも見慣れてくればカッコ良く見える、という訳じゃないんですが、はっきり言ってカッコイイ。しかも使っているドラマーに聞くとどれだけ使い易いかがよくわかると思います。

<ドラムの音が変わる!>
 最初はセッティングばかりが強調されていた感のあるドラムラックですが、何とドラムの音が実によく通るようになるのです。これはジェフ・ポカーロやST氏などが声を大にして言ってる通り、一つ一つのドラムの音がはっきりしてきます。バスドラムにしても、独立した一つのドラムとしての音が生きてきます。

<セッティングがラクでスピーディ>
 例えば外国からやってくるバンドのドラマーがラックを使っていると、初めてセットする時は位置決めなどやや手間取ったりしますが、2日目からは実にカンタン。バラす時にも普通のセットより断然早いのです。おマケにスタンド類で最も重い三脚部がほとんどないので、軽くてありがたいことといったらありません。

<足もとスッキリ>
 ドラマーの足もとは、ハードウェアの三脚部がいくつもからみ合い、マイクスタンドやらコードやらと入り組んでいます。でもドラムラックならハイハット、フットペダル以外は何もなし。つまづいてスタンドが"バッターン!"ということもないのです。マイクスタンドを立てなくても、マイクホルダーという大変賢いものがありますからPAの人も大助かり。音の点でもPAのエンジニアさんに大好評です。

<改良されてより丈夫な設計に>
 このたび若干のモデルチェンジをしまして、柱(脚)の部分は丸いパイプになり、折りたたみ式ではなく、取り外し可能になりました。この方法だと、脚の取り付け部がより丈夫になり、同時に固定ネジのところが強化されたため、耐久性もGood! しかもルックスもグーンと良くなりました。脚が丸いパイプになったことは全体のユレなども和らげ、いいことずくめと言えます。

<お値段にも注目>
 改良されたと同時に価格も改良されました。これはもちろん、パールの企業努力によるもので、もっともっといろんなドラマーに使って欲しいという願いが込められています。





■口ドラマガNo.9 ドラマガ内でパールコーナーページに号外? 普段は楽器店に配布されてるfill-inが掲載。ラックのメリットが、余すとこなく紹介されてます! そして、私が、当時感じていた丸脚不具合、角脚から丸脚になった理由もこっそりと書かれてます!(爆)
 発売から2年を経過したドラムラック。パールとエンドースしての来日、大成功を収めたTOTO IV。が、その後バンドのごたごた…。ジェフが3年あまり日本に来てない状況の中での、パールからドラムラック新発売、そして脚部の角脚から丸脚にマイナーチェンジ。なので、次に私たちの前に現れたジェフのドラムは、パールのドラムラックを使用するも、初期角脚ではなく、すでに丸脚に変更され、しかも黒色…。ドラマガ No.9号のラック関連記事が、ジェフへのインタビュー記事によるものであれば、本文中に掲載されるだろうし、本人が語っているならば、もう少し違った記述になるはず。そしてドラマガ No.11号にはジェフのインタビュー記事が掲載されていますが、一言もラックって言葉は出てきません。
 それにしては、内容的にはラックを的確に捕らえている。それに、このfill-in(注)は、ドラマガ内におけるパールの壁新聞的記事ということから、おそらく、ドラマガ記者が、ジェフに近いパール関係者に聞いたことが基本になっているのではないかと思われます。
 そうだとするならば、間接的になるかもしれないけど、本来ジェフが語ったであろうラック関連の言葉があるのではと思い、そんな着眼点で各項目を考えることで、ジェフのラックに込められた想いや言葉を探す妄想をしてみます。

(注) fill-in:本来は、楽器店の店頭に置かれているパール情報誌


<ドラムの音が変わる!>、<セッティングがラクでスピーディ>、<足もとスッキリ>
 この1つ目の項目は、本文中にもでてきますので、紛れもなくジェフの言葉ですよね? 他2点の項目も含め考えると、長年スタジオやライヴでの仕事を数多くしていたジェフ。そんな中で、時間的制約があり、その限られた中でも最大&最高の仕事をするため、時間を無駄にできない。ならば、セッティングはスピーディで、音の分離がいい、バラしもスムーズ。スタンドが減ることで、見た目スッキリなので、気分的にも能率アップ!?(笑)
 まとめますと、ジェフ自身が音楽に集中できることは勿論、ドラムやマイクのセッティング等々ドラムテックの作業効率も上がり、足回りがスッキリし、音の分離が良いことでエンジニアの作業もやり易くなり、最高の演奏を最高の音で録れるなんて、現場を指揮するプロデューサーにも、喜ばれることになったのではないでしょうか?
 自分の為のラックだけでなく、コールしてくれたミュージシャンの素晴らしい音楽を作るため、回りの状況や携わる人々のことも考えた結果、プロの現場の発想から生まれた、プロのアイテムとして、どうしても必要だったドラムラックではなかったかと…。
 これらのことから妄想すれば、きっとここはジェフの言葉が直結してるような気がしますね。

<改良されてより丈夫な設計に>
 この、角脚から丸脚にチェンジしたことは、果たして、ジェフからの提案だったかどうか? これは判断が非常に難しいように思われます。
 というのも、発売以来、いろんなドラマーが使いはじめ、スタジオやライヴ等々、ドラマーやドラムテックから現場の生の声が、パールに上がっていたのではないかと思うからです。私のような、アマ・ドラマーでも、取り外せない角脚の扱いにくさと不安定さを感じていたぐらいです。多くの人の意見を取り入れ、いち早く改善改良を施した結果として、丸脚に変更されたのではと考えます。勿論、ジェフはPAT.を持っていたわけですから、逐一報告が入り、承認する形はあったでしょうけど。

 が、ジェフのラックが"黒"というあたりが、パールが丸脚にしたものを黒にしたのか? 早々に、不具合を感じ、独自のカスタマイズで丸脚にしたのか…? これは、私たち一般人には分かりませんね(苦笑)
 でも、取り外し可能になった丸脚をセットするジョイント部分の部品がまったく違うので、おそらく、丸脚に変更されたものを、ジェフの独自のセンスで黒くしたのでは? と妄想します。かつてには、ブラックラッカー仕上げのバスドラのウッドリムをナチュラルにしたこともありましたから。

 さあ、この項目は、どうでしょう? 私の、今までに感じてきたジェフは、直接、商品開発にあれこれ要望を言ったり、
      “ああして欲しい!”
 とか、
      “こんなものを作って欲しい!”
 と、提案するタイプには、思えないんですよね(多少は、あったのかなぁ?)。
 弘法、筆を選ばずと言いますが、ジェフも“どんなドラムでも気持ち良く叩ける!”と、どこかで語っていたと思います。
 それと、ジェフともなると、メーカーやドラムテックなどから多くのものを提供されたことでしょう。それらを片っ端から試してみることはするけれど、ドラム自体の開発に参加までは時間がなかった? 気にしてなかったのかも?
 なので、
      “今度、こんなの発売するんですが…”、“この商品のここを改良しました”
 と、パールからの問いかけに対しては、
      “これ、いいじゃない!”、“なかなか、面白いね”
 と、言ったり、時にはアドバイスをしたりする程度ではなかったかと妄想!(笑) それらを加味するとすれば、この項目はジェフ直結じゃないと私的判断。

<お値段にも注目>
 さあ、この項目は、ジェフには関係ないですよね?(笑) サウンド向上、組み立てバラしのスピーディさ&安定性、作業能率UP等々を追求する、プロの現場からの発想から出てきたラックですが、上記メリットに加え現在ひとつの流れになっている、ヴィジュアル重視系(これは、好みの問題ですが)やメタル指向系や多点キットの存在が、発売当初のカタログに掲載されてるドラムレイアウトからもうかがえます。すべてのカタログとは言えませんが、ラックのフラッグシップ・モデルとしてのジェフを模したキットは勿論必須ですが、多点キットもよく掲載されてます。ジェフのような使用方法とは別に、セッティングの可能性を見せるため、見た目の個性? 特異さ? を訴えるためでもあると思いますが。
 他にも、カタログのドラムレイアウトには、ビギナー向けのキットもラックに組み込んでいるものが、発売当初から掲載されてます。

 妄想的考え方?(笑) としてですが、

ドラムを始め、先ず初心者用ドラムを買う
--> 上手くなると買い替えをする
--> ドラムを買い替えるとハードウェアーもレベルアップしたくなる
--> となると、出費がかさばるし今まで使っていたハードウェアーの処分に困る
--> ならば、最初からハードウェアーはラック買っておけば、後々のスタンド類の買い替えしなくてすむし、
    最初からプロユースなものを入手することでやる気がでる!(笑)
--> やる気がでると上手くなる
--> 上手くなるとますます良いドラムが欲しくなる
--> ハードウェアーの買い替えを考えなくてすむので、より良いドラムが買うことができる!
--> 単にパールの、販売戦略!?(爆)

 すみません、少々ふざけ過ぎました。要は、記事を読んでの通りですね。なので、この項目はジェフに関係なしと私的判断。

 ということで、<改良されてより丈夫な設計に>の項目にも書きましたし、色々と重複しますが、改善改良するたびに逐一ジェフに報告が入り承諾をするにしても、もはや、ジェフのみの意見でなく、他のドラマーが使用したり、ドラムテック等々の現場からの生の声が、パールのフロントに伝わり、フロントから開発を経て商品にフィードバックされ、ラックが改良を重ねて繰り返されるため、ドラマがNo.9号のラックに関する記述のような、具体的なジェフの言葉じゃなく第三者的な表現しかされなかったのかもしれません。結果、パールも、初期段階でのみ、ジェフを共同開発者とかラック発案者としているのかなぁ…?

 それとテキストを仕上げながら、後2点のことに気付きました。




1980年3月 「Hydra」ツアー、初来日、ジェフのオリジナルラック(メッキ無)
1982年5月 「TOTO ?」ツアー、ジェフのオリジナルラック(メッキ有)
1985年2月 「Isolation」ツアー、DR-1 基本市販品パールラック(黒丸脚)
1986年10月 「Fahrenheit」ツアー、DR-1 市販品パールラック(ですが、ドラムはYAMAHA)
1988年4月 「The Seventh One」ツアー、DR-1 市販品パールラック
1990年10月 「Past To Present 1977-1990」ツアー、DR-1B 市販品
1992年11月 「Kingdom Of Desire」ツアーでの来日があったのなら、DR-100N?

 1986年と1988年は、共にDR-1ですが、その他の来日は、たまたまなんでしょうか? 私個人からみれば、ジェフ不在時? 来日していない時に、ラックがいつのまにか変わって行った感が無きにしも非ずです。が、発想の転換して時系列に並べて考えると、来日でパール関係者が直接面談し、ドラム及びハードウェアー等々の実際ツアーやスタジオセッションなどで使ってみての不具合とかを、ジェフに聞き取り、今後の改善改良点を話し合い改善後ドラム及びハードウェアー、ラックとともに来日してる様にもみえますね!
こちらが、正しいかも!?



 これに気付いたときは、まったくノーマークというか、意識にもなく、考えてもみなかったので、今更ながら、かなり衝撃というか驚きがありました。付け加えるならば、ラックだけでなく、タムホルダーやシンバルホルダーも、市販品をそのままを使っているように思われます。というのも、本文中にも書きましたが、プロでない私では、ある程度場所が限られることが原因かもしれませんが、ラックのセッティングには苦労してました。ジェフはライヴでのヤマ台やスタジオでも、必要なだけのドラムをセッティングできる場所はあるにしても、ラックバーは同じ長さ。特に、サイドバーは、シンバルの枚数が多く、晩年になると、サイドスネアやキャノンタム、スプラッシュシンバルとかも配していたので、かなり、窮屈ではなかったかと思われます…。当時は、ドラマーによってはカスタマイズは当たり前なご時世、こっそりサイドバーを長くすることもできたはずですが、一貫して市販品を使い続けたジェフ。

 なぜ? またまた、私の妄想!(笑)

 ジェフがパールと共同で作り上げ市販に至ったドラム・ラック。仕事をこなしていく上で、どうしても必要だったドラム・ラック。いくども改良を重ねながらも、市販品がゆえに妥協した部分もかなりあるはず。でも、最後まで市販品を当たり前のように使っていたジェフ。それは、彼のラック開発から市販品を自らが作り上げ生みだしたことへの、誇りとこだわりと想い入れ。そして、もっともっと一般的に浸透しラックの利便性を理解して、みんなに、同じものを! ということで市販品を使っていた!と思いたい(笑)
 勿論、共同開発に力を惜しまなかったパールへの感謝と賛辞称賛も含めた上で、ずっと市販品を使っていたのかもしれません。


 …てことで、パール&ジェフにまつわる、私“よっさん”にできる大ネタ話は、今回で、終了いたします。もう、大ネタも超妄想もありません!本来は、純粋に、ドラムが好きで、ジェフが好きで、パールが好き! 実に、単純な物語の数々だったはず(爆笑)
 “運命の出会いTOTOリハーサル潜入記”から始まり、“The Ark Of the Covenant”“The Sventh Heaven”“ジェフが、メイド・イン・ジャパンに求めたものは?”等々、よくもまあ、好き勝手、膨らませて書いてきてしまいました!
 関連記事を目にされた関係者各位様、あることないこと書き綴りました失礼の数々、誠に、申し訳ありませんでした! この場を借りて、改めまして、深く、深くお詫び申し上げます。
 時には親しいジェフ好きの友人でも、「内容は凄そう、でも、ドラムのこと分からないし、第一あまりにも文章長いんで、読む気しないよ!」と、率直なご指摘もいただきました(苦笑)
 が、時には、「よっさんの、その、飽くなきパッション、好きよ!」なんて、称賛も、数少ないですがありました…(苦笑) なので、テキスト作成するたびに、最悪、読者はたった一人、Jeff's Worldの管理人さんだけかも? なんて、不安を抱きながらも、たった一人の為でもいい、喜んでいただけるならと、今日まで、情熱だけで必死にパソコンに向かい合ってきました。
 そして、Jeff's Worldの管理人さん、長きにわたり、お力添え・ご尽力・励まし・掲載の場をいただき、本当に感謝しております。
 そしてそして、毎度のことながら、つたない、だらだらした長い!(笑) 文章を読破していただいた何人かの方々、本当にありがとうございました!




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