World Tour
Boz Scaggs_1976_U.S.

Place :
Unknown

Boz Scaggs :

Boz Scaggs : vocal, guitar
Jeff Porcaro : drums
David Paich : piano, keyboard
Steve Porcaro : keyboards
David Hungate : bass
Lenny Castro(?) : percussion
unknown : guitar
unknown : horn section
unknow : backing vocals


1. Lowdown
2. It'S Over
3. Lido Shuffle
4. What Can I Say
5. You Make It So Hard (To Say No)
6. Slow Dancer
7. This Time
8. Dinah Fld
9. Jump StreetDinah Fld
10. I Got Your Number
11. We're All Alone


name Email Address date

Jeff's World

jeffs-world@pos.to

2001.02.17


 恐らくは1976年に行われたU.S.ツアー中に収録されたものが音源だと思いますが、“音質の良さ”、“場内の歓声が修正されている”等のことから類推すると、ラジオ・TV番組等の為に録音されたものではないでしょうか。 もしかしたらそれ用の特別なライブだったのかもしれませんね。会場はその雰囲気から比較的小さなところに思えます。
 さて皆さんの興味の的であるバック・バンドでありますが、残念ながらその顔ぶれの正確なところは分かりません。唯一デビッド・ペイチだけがステージ上で紹介されるシーンが収録されております。その辺から考えてもジェフ、デヴィッド・ハンゲイト等も参加していると思って間違いないでしょう。そしてもしかしたらスティーヴ・ポーカロもいるかもしれませんね。パーカッションの音も聞こえて来ます。これはレニー・カステロの可能性大であります(*注1)。ギターはそのプレイの貧弱さからスティーブ・ルカサーということはまずないでしょう。その他に少数編成のブラス・セクション、女性コーラス隊もいるようです。オープニングの(1)Lowdownのイントロでボズ・スキャッグスが"Good Evening"と挨拶していることから、まずこの曲順の通り演奏されたと思って間違いないのでしょうか。一応このセット・リスト順を基準に感想を記してみたいと思います。
 
 というわけで、のっけから大ヒット曲(1)Lowdownでショウの始まりです。場内の騒ぎ方からこのライブが行われた時点でアルバム『Silk Degrees』が既にブレイクしていたものと想像出来ます。ジェフはダブル・ハンドで16ビートを刻むことでこの曲の雰囲気を旨く再現しています。左右のチャンネルから右チャンネルからエレピによるコード・プレイが聞き取れることからや、以降の曲では左チャンネルからは主に生ピアノ、右からはシンセ・サウンドの振り分けがなされていることで、もしかしたらこの時期からTOTOでのこの二人の立ち位置が既に出来上がっていたのか? と思わず深読みしたくなってしまいます。
 曲のミドルではアルバム同様にギター・ソロが登場するのですが、その出来は酷いですね。何かトラブルでもあったのでしょうか? 曲全体というかステージを通じてこのギターリストは中途半端なプレイに終始してます。まぁ殆どギターサウンドは目立たないアレンジになっているわけですが。続いて『Silk Degrees』からのファースト・シングルとなった(2)It' Over。ジェフのハイ・ハットのオープン・クローズを使ったビートが心地良いです。右チャンネルからストリングス系シンセ、左チャンネルからの生ピアノによるコード・バッキングとなっています。(3)Lido Shuffleではゴースト・ノートを使った例のシャッフル・ビート(Sample Sound_1)がバッチリ決まってます。曲のミドルを盛り上げる"Child's Anthem"風のキーボード・パートもいい感じです。シングル・カットされた(4)What Can I Say ミドルのサックス・ソロでのテンポ変化が心地良いです。続いて管楽器をフューチャーした(5)You Make It So Hard (To Say No)では再びジェフのシャッフル・ビートが聞くことができますが、こちらはゴースト・ノートを入れない至ってノーマルなパターンでプレイしております。(6)Slow Dancer 最近知ったのですが。あの印象的なアルバム・ジャケットですが、実は『Silk Degrees』のヒットの後に作り直されたもののようですね、まぁそれはともかくこの曲は私がボズ・スキャッグスの存在を知る前から何故か知っていたという聞き馴染み曲で、私の大好きな曲であります。(7)This Time では前曲同様ボズ・スキャッグスにソウルフルなボーカルが堪能出来ます。そして二曲続いたスローな後の(8)Dinah Fldで再び活気を取り戻したショウはラスト・スパートの開始となります。 (9)Jump Streetに入る前にデビッド・ペイチを作曲者として紹介をしており、そのデビッド・ペイチの刻むピアノのアップ・ビートで曲が始まります。ギターリストはここでボトル・ネックを取り出してプレイしておりますが、この人レス・デューデックと考えてしまうのは短絡すぎるか? ヘビーな(10)I Got Your Numberではボズ・スキャッグスのシャウトぶりを堪能することが出来ます。それに合わせるようにジェフのパワー・ヒットが冴え渡ります。
 最後の締めはご存知スロー・バラード・ナンバー(11)We're All Alone。この曲についてはもう何もコメントすることはありません。ボズ・スキャッグスの甘い艶やかな声で唄われてしまうとゾクゾクと来てしまいますね。この頃にリタ・クーリッジがカバーをして大ヒットをなったそうですが、そのバージョンは私自身は聞いたことがないのですが......。ジェフのプレイも見事なノリを演出。言うことなしです。
 ジェフがバック・バンドのメンバーとしてツアーを行うのはこのボズ・スキャッグスが殆ど最後の部類なるんでしょうか? このツアーは1976年頃、もしくは次作である『Down To The Left』の作成中に行われたものと思われますが、その『Down To The Left』リリース後もツアーを行ったのか? そしてそれにジェフも同行したのか? その点は不明でありますが、いつか解き明かしたい謎でもあります。

(*注1)Lenny Castro......その辺りの経緯はこちらを参照して下さい。

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