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column2_ Forest Lawn Memorial Park

通常、リリースされたアルバム・ジャケットには、そのレコードのレコーディングが行われたスタジオ名が当たり前のように記されているわけですが、しかし、いざその場所を探すとなると至難の技でした。最近は映画やTVドラマの撮影が行われた場所を散策するツアーや本などもありますし、このハリウッドには映画スターの自宅を見学するバス・ツアーもが当たり前のようにあるわけで、だとしたらレコーディング・スタジオのツアーがあってもいいんじゃないか〜(笑)と思ってしまうのですが(笑)。英語が堪能な方ならわけなくそういった所も探し当てることが出来るのでしょうが、私のように英会話なんてもっての他という者には地元の人に聞くということも出来ずに、当てにしていた現地の電話帳にもこれといったヒントもなく、既に第一段階の状態で途方に暮れてしまいました。しかしこのまま引き下がるわけにも行かないので持参していたパソコンを駆使して、インターネットから何とか目的のスタジオらしい住所を引き出し、端からしらみ潰しに歩いては、それらしいものがないか探し回わったわけです。が、世の中そうは旨くいかないもので、そうして練り歩るいてはみたものの、殆どそれらしいものの影も形も見つけることも出来ず、すごすごと引き上げて来ることになりました。その最たるものが"Power Plant"でした。North Hollywoodにあるというある雑誌の記述とインターネットから得た住所を片手に出かけたわけですが、いざその場所に辿り着いてはみたものの、全く検討外れな場所だったようで、完全な空振りでした。他にも同じようなパターンを散々繰り返し行ったわけです。というわけでここで紹介するSunset Sound Studio と A&M Recording Studioはその中でも少しは手応えがあったものです。これだけインターネットが普及して情報を発信しいる人達が世の中には多くいるわけですから、ロサンゼルスのレコーディング・スタジオ事情を紹介してくれる人がいてもおかしくないのにな〜 


■Sunset Sound Recorders
6650 West Sunset Blvd.
Los Angeles
(323)469-1186

ハイドラ』、『聖なる剣』、その他多くの名作がレコーディングされたことで有名なSunset Sound Studioですが、残念なことにそのものずばりは見つけることは出来ませんでした。が、しかし「おそらくここだろう......」という所を何とか探し出すことは出来ました。先のレコード等には"Sunset Sound Studio"とクレジットされていますたが、私が見つけたのは"Sunset Sound Recording Studio"という名称でした。名前は若干違いますが、まぁ多分同じでしょう(笑)。 この場所はその名が示すとおりSunset Blvd.沿いにあり、Baked Potato at Hollywoodの直ぐ西方に位置しています。建物の正面には例によって番地を示す数字しか表示されておりませんので、パッと見た感じはここがレコ一ディング・スタジオであることは全く分からないでしょう。ここに来る前から「多分こんなものだろうな〜」と、しらけた感じを予想していたのですが。とりあえず車から降りてみることにしました。どうやら荷物の搬入口があるようで、門がチラリと見えたので脇道をとぼとぼと回ってみると......何と、でかでかと看板が出ているじゃありませんか! それがこの写真(1)です。この写真はあくまで脇道から撮影したもので、表通りのSunset Blvd.からは見えませんので要注意です。 この看板を見た瞬間おもわず「うっ」と声を呑み込んでしまいました。私がまだ高校生だった遠〜い昔、正にAORが絶好調だったわけですが、その頃から思い馳せていた所にやっと来れたわけです!


通はここに来る前にPico Blvd.にあるWestside Pavillion(*注2)にあるBarnes & Nobleという本屋さんで力リフオニアの音楽施設住所録一覧の本をたまたま見つけたのですが、残念なことにこの本にもSunset Sound Studioをはじめ、その他の私が探していたスタジオの類は一切掲載されていませんでしたね。一般人を寄せ付けないという意味合いもあるのでしょうが......。というわけで不確かな情報をお伝えしているようで大変申し訳ありませんが、ここがあのSunset Sound Studioでしょう!(言い切ってしまって大丈夫か......?)。
  この脇道に面した門は自動で開閉する仕組みのようで、関係者以外を完全にシャット・アウトという雰囲気がありありと出ていました。その警戒が厳重な様子を見て、ますますこれがあのSunset Soundであることに違いないと確信したわけです。もっとも後述するA&Mスタジオに比べればこの厳重って言葉ものもまだまだ甘い表現であるわけですが。印象的だったのは外からの光を遮断するためか、全ての窓がコンクリートで塗りつぶされておりました。それから脇道の反対側にはコンビニエンス・ストアがありますので、休憩時間にはミュージシャン達やスタッフがタバコやジュースを買いに出てくる場面に出くわすこともあるかもしれません(笑)。 せっかく行ったのに写真がたったの一枚というのには理由がありまして......ちょっと警戒がきつそうかな〜と、詰め所みたいなところにも人影がありましたもんで。いわゆる「撮り逃げ」をして来ました。スイマセン。 

(*注2)Westside Pavillion
10800 W.Pico Blvd.,Los Angeles
(310)474-6255

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