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Los Angeles to Z
column13 _ Tatsu Porcaro's Voice
2002年3月14日、遂に行って来ました『Forest Lawn Memorial Park』。今回は仕事で米国に渡航し、何都市かを回ったのですが、ロサンゼルスには3月14日の午後に入り、仕事が終った5時から行動を開始したので、僅か3時間程のプライベートタイムでした。閉園が6時とのことでしたので少し焦り気味。タクシーに乗り込んだのはいいけれど、もの凄い渋滞。もろにラッシュ・アワーにぶつかってしまいました。

 ギリギリ6時に社務所に到着し、まだ大丈夫か確認したところ「7時くらいまで開けとくよ」とのこと。ラッキー! 管理人さんの言っていた通り、園内案内図をもらいました。管理人さんの詳細レポートと、既に行った事のある友人に話を聞いていましたので、全く迷わず辿り着けました。

 本当に素晴らしい所です。静寂に包まれたHollywoodの丘は、刻々と迫る夕闇を除けば時の経過を感じさせるものはなく、とても神聖な雰囲気を醸し出している場所でした。

 悲劇から10年近く経った今、ようやく墓前に立つことが出来ましたが、管理人さんと同様、驚くほど冷静な自分が不思議に思えました。

 なだらかな丘を登って行く時は、「きっと泣くな」と思っていたのですが、墓前に立ったらスッーといった感覚で、風の音も聞こえなくなったような気がしました。不謹慎ですが、「晴れ晴れとした」、「清々しい」という表現がピッタリです。それなりに年月が過ぎて、どん底の悲しみから抜け出し、彼の思い出を懐かしむ余裕ができたからかもしれません。

 わずか20分程でしたが、言葉のない会話を楽しみました。

「ジェフ、ようやくここに来ることが出来ました。

 Long time no groove!

 あの年のTOTO来日公演の時、随行していたあなたのご両親に逢いました。お母さんの顔を見た瞬間、止め処もなく涙が溢れました。そんな私をアイリーンが抱きしめてくれました。もちろん彼女の顔も涙で一杯でした。他のメンバーは今でも偉大なる活躍を続けていますよ」。

 彼の愛飲のタバコMarlboroに火をつけ、墓前に捧げました。

 ジェフ、きっとまた逢いに行きます。

 その後、ギターセンターへ行き、TOTOのメンバーの手形プレートに手を合わせました ジェフ、あなたの手形はなかったけれど、今でもガッシリとしたあの握手の感触は忘れません。

         We miss you, Jeff...

P.S. ギター・センターの手形で、スティーヴの指が6本あったのには笑えました!
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