ollywood Blvd.を例によってのらりくらりと闊歩していると、西の外れに“Golden Records”なるベタな名前の中古レコード店を発見しました。もちろんここは特にジェフと関連がある店ではなく、単に観光気分で歩いていた時にたまたま見つけました。
外観はハリウッドには似つかわしくない位にボロボロで、店内に入った途端すぐ逃げだしたくなりました。しかしすかさず店の親父さんに捕まってしまい、名刺を渡されたのですが、そこに書いてある名前が " Bill Cook "......なんだかな〜 店内を見渡すとそこら中に意味不明なレコードが山のように積み上げてあり、昔の私なら、その山をかき分けながらも「何かいいものは......」などと必死で探し回ったことと思いますが、流石に今の私にはそんな気力もないので、冷やかし半分でその親父さんにとりあえず「TOTOってバンドのレコードなんかある?」と聞いてみました。「TOTOってなんだ?」って言われるのかなと思っていたのですが、あにはからんや、直ぐに「ここのあるよ」とのお言葉......。とりあえず物色していると......親父曰く「そういえば、ピクチャー・レコードもあったけな〜、探すから待ってろ」と言って、壁一面にディスプレイしてあったレコード群から探し出してくれたのがこの "Stranger In Town / Holly Anna"のマキシ・シングルです。
白い部分が黄ばんでおり、かなり年季が入っているものですが、これは持っていなかったので、買ってもいいかな〜と値段を見ると$25なり。ちょっと高いなと思いながらも、記念物ですから一応ゲット。他のレコードをチェックしてみると、どれも軒並高いんですよね、何故か。場所が場所だけにハリウッド・プライスか? 探せばもっと安いところもあるのでしょうが、それも面倒だし、まっいいか。と思いつつ、TOTOのファーストなんて$32でした。そしてこの店でもう1枚買ったのが『TOTO _ Hydra』。
確か、U.S.盤の"All Us Boys"はミックスが違うだよな〜と思いながら、裏を見るとそこには"For Promotin Only "刻印が、これならファースト・プレスであることに間違いないと思い、これまた即ゲット。こちらが$12で締めて$37なり。ここを訪れたのは旅の終りの近くでキャッシュも底をつきかけていたこともあり、カードで支払おうとすると、「キャッシュなら10%値引きしてやるぞ」のお言葉。持ち合わせがなかったので、連れを探してくるから待っててくれと言い、店を出てキャッシュを調達。再び店に戻ってお金を払おうとすると「全部で$32でいいや」だって......あれれ、税金もいいの、払わなくて? 一体どういう商売してるのか分かりませんが。ここは絶対まともに税金を収めていませんよ(笑) まあ安く買えたので私としては良かったですが......。
ちなみに他にもピーター・フランプトン、ビージーズ等が出演した映画『Sgt. Peppers』のサントラ盤......確かジェフも参加しているよな......があったのですが、$50。 高過ぎる! これは近年はCDで購入出来るので流石にパスしました。アメリカでもアナログ盤ブームなんでしょうか? それにしてもTOTOなんてもう忘れ去られているのかもと心配しましたが、まだまだその存在を知っている人がいるのか〜と、妙な感動を覚えたのでした。
|