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Diana Ross
Baby It's Me

Produced : by Richard Perry
Label : MOTOWN
Release : 1977
Records: STMA 8031

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Side-A
1. Gettin' Ready For Love (Tom Snow, Frannie Golde)
Drums: Jeff Porcaro
Bass: David Hungate
Guitar: Steve Lukather
Piano: Tom Snow
Saxphone Solo: Tom Scott
Percussion: Jack Ashford

2. You Got It (Jerry Ragovoy, Linda Laurie)
Drums: Jeff Porcaro
Bass: David Hungate
Guitar: Ray Parker. Jr.
Guitar: Lee Ritenour
Fender Rhodes: Mickael Maritian
Percussion: Lenny Castro
Backing Vocals: Becky Lewis, Pstsye Powell, Patti Brooks
Strings Arr. And Cond. By Gene Page

3. Baby It'S Me (Donald Dunn, Charles C. Smith)
Drums: Jeff Porcaro
Bass: David Hungate
Guitar: Ray Parker. Jr.
Guitar: Lee Ritenour
Guitar: Donald Dunn
Electric Piano: Mickael Maritian
Percussion: Lenny Castro
Hotel Sheet: Jack Shford
Horn Arr. And Cond. By David Foster

4. Too Shy To Say (Stevie Wonder)
All Keyboards And Synthesizers Plyaed By James Newton Howard
Strings Arr. And Cond. By Del Newman

5. Your Love Is So Good For Me (Ken Peterson)
Drums: Jeff Porcaro
Guitars & Bass: Ray Parker. Jr.
Guitar: Lee Ritenour
Electric Piano, Synthesizers: And Clavinet: Ken Peterson
Percussion: Lenny Castro
Hors: Jim Horn, Chuck Findley
Organ: David Paich
Backing Vocals: David Paich, Bobby Kimball

Side-B
1. Top Of The World ( Tom Snow)
Drums: Jeff Porcaro
Bass: David Hungate
Guitar: Steve Lukather
Piano: Tom Snow
Percussion: Jack Ashford
Backing Vocals: Becky Lewis, Clydie King, Sherlie Matthews
Strings Arr. And Cond. By Gene Page

2. All Night Lovers (Jeffy Ragovoy, Len Roberts)
Drums: Ed Greene
Bass: David Hungate
Guitars: Richie Zito, Ira Newborn
Piano: David Paich
Fender Rhodes: David Paich, Tom Snow
Congas: Bobby Hall
Tambourine: Jack Ashford
Backing Vocals: Becky Lewis, Pstsye Powell, Patti Brooks
Flute: Bud Hank
Strings Arr. And Cond. By Richard Hewson

3. Confide In Me (Melissa Manchester, Stanley Schwartz)
Drums: Richard Shosser
Bass: Bryan Garofalo
Guitars: Lee Ritenor, Ira Newborn
Fender Rhodes: Tom Snow
Acousic Piano: Stanley Schwartz
Horns Arr. And Cod. By Ira Newborn

4. The Same Love That Made Me Laugh (Bill Withers)
Drums: Ollie E. Brown
Bass: Scott Edwards
Guitars: Ray Parker Jr., Ben Benay
Electric Paino: David Paich
Percussion: Lenny Castro
Stirings Arr. And Cond. By Gene Page

5. Come In From The Rain (Carole Bayer Sager, Melissa Manchester)
Drums: Richard Shlosser
Bass: Brayan Garofalo
Guitars: Lee Ritenor, Ira Newborn
Fender Rhodes: Tom Snow
Acousic Piano: Stanley Schwartz
Strings Arr. And Cond. By Del Newman

Syndrums on all tunes played by Jeff Porcaro

Produced By Richard Perry
Recording & Remx Engineer: Howard Steele
Second Engineer: Helen Silvani
Additional Engineering: Tom Knox And Mike Stavrous
Recorded And Remix At Studio 55, Los Angeles
Mastering: Aleen Zentz
Production Co-Ordinator: Robin Rinehart
Art Direction & Design: David Karham
Photography: Skrebneski
Tinting: Larry Dupont
Strings On "Too Shy To Say" And "Come From In The Rain" Reccorded At Air Studio, London, England



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Jeff's World

jeffs-world@pos.to

2001.02.16


 1977年にリリースされたこのアルバムは正にTOTO誕生前夜という様相を示しております。ダイアナ・ロスのアルバムについて語ろうというのに、このような書き出して申し訳ありませんが、当サイトの性格上あえてその辺りのことは割愛させていただいておりますのでご了承した抱くとしまして。上記の参加ミュージシャンをご覧いただければお分かりいただけると思いますが、スティーブ・ポーカロを除きTOTOに参加することになる全員が何らかの形で参加しております。何とそれはボビー・キンボールまでですね。どういう数珠繋がりでこうなったか分かりませんが、とにかくこれが当時のロサンゼルスのスタジオ・シーンを牛耳っていたメンツと一致するということには間違いないでしょう。 そしてこのアルバムのレコーディングを通じてジェフとレニー・カストロが出会うことになったわけですから、そう考えると『TOTO神話』においても重要な位置にあるわけですね。ジェフはといえばこの時期に行ったセッションの定番でもあったシンドラをもプレイしております。ボズ・スキャッグスの『Down To The Left』ではかなりそれを前面に打ち出して使用しておりましたが、ここではほんの香り程度の押しとどめていますね。参加したどの曲でも非常にジェフ・スタイルでプレイされています。

(Side-A-1) Gettin' Ready For Love
 アルバムのオープニングを飾るに相応しい強烈なスウィング・ビートな曲。この時期最高のリズム隊の一角を担っていたであったろうデヴィッド・ハンゲイトとジェフを十分に堪能することが出来ます。実際アルバム中4曲がこのリズム隊でプレイされております。デヴィッド・ハンゲイトが奏でるJAZZYなフレーズがポップでありがならも粋な雰囲気を与えてくれます。それに加えてダイアナ・ロスの上品な歌声......かなり早口で唄っている部分もあり、その辺のデヴィッド・ハンゲイトとの絡み具合もちょうど良いです。アルバム中で私の一押しの曲であります。
 
(Side-A-2) You Got It
 軽く聞き流してしまいそうな曲ではありますが、ダイアナ・ロスの透明感溢れる声がその中でキラりと光輝いております。こうしてじっくり聞くと彼女の才能豊かな点がよく伝わって来ますね。ジェフはシンプルな8ビートを刻んでいるようで実はハイ・ハットで細かなアクセントを加えているという、ジェフ・スタンダードなプレイ。
 
(Side-A-3) Baby It'S Me
 恐らくレイ・パーカーJRが弾いていると思われるギター・カッティングと、ちょっと歪んだチョッパー・ベースが印象的なファンク・ナンバー。このアルバムのタイトル曲でもあります。“このベースを弾いているのってデヴィッド・ハンゲイト?”って思わず聞き込んでしまいましたが、かなり黒っぽい雰囲気で弾いている点にちょっとビックリ。まだまだ私自身彼を過小評価していたことに深く反省致しました。でもこれがボズ・スキャッグスの『Silk Degrees』の生まれた母胎でもあるわけですし、この何か野暮ったいようなリズムに超引き込まれてしまいます。

(Side-A-5) Your Love Is So Good For Me
 ギターとベースをレイ・パーカーJRが担当していますが、曲の雰囲気がこれ以前のと何となく違って聞こえます、かなりダンサンブルな曲に仕上がりです。それはシンセ系のサウンドがフューチャーされているせいかもしれませんね。まぁ曲を書いている人が楽曲毎に違うので、そうであってもちっとも不思議ではないのですが。 コーラスにはボビー・キンボールとデビッド・ペイチと、“えっ?”と思わず聞き返したくなるようなメンツです。

(Side-B-1)Top Of The World
 ちょっとコミカルなフレーズをモチーフにしたアップテンポの曲。この曲も(Side-A-1) Gettin' Ready For Loveと同じくトム・スノーという人が作曲者として噛んでいるわけですが、このアルバムを聴くまでこの人のことを知りませんでしが、もっと別の曲も聞いてみたいですね。これを聞いてると何故かロサンゼルスのゲッッティ・センターを思い出してしまうのですが、それは曲のタイトルのせいなのか? それは横に置いておきまして、それよりもフェイド・アウト直前、まさかこのフレーズ(Sample_Sound1)が飛び出すとは! エンディングのリフレインに入ったところで似たようなフレーズを連発しているのですが、それも形を少しづつ変えながらというヤツです。そして最後の最後にこれが飛び出すわけですからね〜、全く痺れます。......初めて聞いた時は思わず意表を突かれてしまいました。晩年はこのフレーズは全く叩かなくなってしまいましたから、こういうところで出会うと嬉しくなってしまいます。
 
 ダイアナ・ロスをバックアップする最高のソング・ライター、最高のセッション・ミュージシャン、最高のプロデューサー。どれを取っても当時の最高の水準のものをより集めて製作された高水準のアルバムであります。こうしてじっくりと聞き込むに十分に値するアルバムですね。そして万全を期したのか、何と(Side-B-5) Come In From The Rain ではストリングスを録音する為にロンドンにあるジョージ・マーティンのエアー・スタジオまで出かけて行くという念の入れよう。“これはちょっとやり過ぎ?”と思いたくなりますが、やはりオーケストレーションものはロンドンというのが定石なんでしょうか? あの『聖なる剣』でもアビーロード・スタジオで録音していましたね。
 ジェフのプレイは押さえたものではありますが......私の耳には十分過ぎる位彼のプレイが響き渡っておりますが......本当にそのサウンド、リズム感。どれを取っても楽しめる物です。
 最後になりましたがスティーブ・ルカサーのクレジットがかなりされておりますが、スティーブ・ルカサーによるギター・ソロは一切ありませんので、それを期待されている方はご注意下さい。ただそれよりもこのアルバム自体かなりよく出来ているので、聞いた方の期待を裏切るようなことは内でしょう。

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