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 どこまでも抜ける青空のような爽やかさに、そこはかとなく漂う哀愁がミックスされた、何だか心に残るアルバムです。
 "When I'm Gone"、イントロのタムの響きの深さにドキッとします。パターンは普通の8ビートなんですが、... なんでしょう、この優しい感じ。キックもスネアもハットもこの曲に歌われている人を気遣って元気づけてるような感じがします。
 "I Want You Back Here With You"、スネアの音色に弾力があって、また、非常に艶があります。こんな音出してみたい〜♪これもタムがよく響いてて気持ちイイです。
 "Experience" は、歌に合わせてスネアを心持ち強く叩いているような。スナッピーの加減も絶妙。
どれもシンプルですが曲想にピッタリはまったプレイでグッときます。
 


 Michael McDonaldの奥様、Amy Hollandの、L.A.の明るい陽光を浴びているような気分になる爽快なぽっぷんロック・アルバムです。この人の声、ゼリー・ビーンズを思い出すんですよね。甘くて、妙に懐かしい。
 で、ジェフ、いきなりド頭からかましてくれます。イントロのベースの音に重なって♪ダカドッ! もんの凄い押しの一発。背中をどしっ! と押されたような感じで、その後の牽引力も凄いです。バンドをノせて引っ張って、その上で安定感を与えてる。素晴らしいです。何かでジェフはテンポ120くらいのグルーヴが好きだと読んだことがあるのですが、正にこれは水を得た魚。ほんとに気持ち良さげにプレイしているのが目に浮かぶようです。
 "Rollin' By" での、"Hold The Line" を彷彿とさせる重めのシャッフル・ビートも超カッコよくてクラクラ。コーラスの終わりのクローズド・リム・ショットが効いてます。
 


 前作の『Aretha』に続き、これは全曲参加。ジェフは、よく合わせて練習したレコードに、Bernard Purdie がバックを務める Aretha のアルバムを挙げていて、その Aretha のバックを今度はJeffが、ということで感慨深いアルバムです。
 "Hold On I'm Comin'" は、キックに重点を置いた4分打ちのリズムが、はじけ飛ぶようなグルーヴを出していて秀逸。
 高速の "Living In The Streets"、バシバシ入る16分のフィルが更に疾走感を上げて最後まで突っ走って行きます。開放感があってほんとにスカッとします。
 "Search On" は、TOTOの "Out Of Love" と同じゴスペル・スタイルのプレイですね。2曲を聴き比べると、間に10年近くの歳月があったとは思えないです。この成熟度は凄い。ジェフがいかに完成されたプレイヤーだったのか、改めて驚愕させられる曲です。
 全編、若々しい瑞々しさと成熟した完成度を併せ持った、素晴らしいプレイです。
 


 デヴィッド・フォスターのプロデュースで、L.A.ロックらしいキラキラしたサウンドが前面に押し出され、ビル・チャップリンのエネルギッシュなヴォーカルと見事に調和したアルバム。
 ジェフは "Without You" 1曲の参加。イントロから6連のタム回しが飛び出し、絶好調の様子。Aメロのキックからウズウズするような期待感を煽られます。1回目の間奏の、ギターのフレーズに呼応したパターンはドンピシャのハマリ方。この辺りで聴く側のボルテージは既にMAX近くにまで来てます。が、ジェフ、この曲で、かなりノッてたんでしょうね。キックのハネ具合がなんかスゴイ、まだまだトばすでぇ〜 ついてきいや〜っって感じ(笑 笑)。後半、キックのダブルとシグネイチュア・フレーズがこれでもかと連続で繰り出され、ドーパミン大量放出の上、昇天。フェイド・アウト近くの6連のタム回しが、勢いづき過ぎて、最後のスネアのフラムでおォっと!って踏み止まってるような感じがして、思わず顔が…( ̄m ̄*)
 ベースのリー SklerとのコンビネーションもGoodです♪
 


 はうう〜、これまたノリノリのジェフが堪能出来る超級最上盤。プロデュースがクルセイダーズなんかを手掛けてるスチュワート・レヴィンということで、フュージョンぽいアレンジがカッコ良く、そこにブレンダの表情豊かなヴォーカルが見事に映えている名盤です(^^♪ ドラムの音が全体にズシっと重量感があって、CDが古いからかも知れませんが、アナログっぽいナチュラルな感じがするのがいいです。
 "Love Life" はのっけから、押し出しの1曲。この手の、バンドをグイグイ引っ張っていくドライブ感のあるプレイはどれをとっても最高ですね。所々に入るハットの16分刻みが効果満点。オープン・ショットの空気を含んだような音がこの上なく爽快。
 美しいミディアム・ナンバー "Rainbow"、バック・ビートとベースの一体感が素晴らしく、まるで脈打つ鼓動のよう。
 ゴスペル調の "Lucky"、開き気味のハットの16ビートが柔らかな歌の心を見事に表現しています。参加メンバーとブレンダによる手拍子が楽しげでいいです♪
 哀愁を帯びたルークのソロがフィーチャーされた "Sensitive Man"。バック・ビートにタムを同時打ちしていて、これが一打の度、胸にズシっとくる重さがあります。音の重さでなくて、その一打に込められた気持ちの重さです。こういう、歌の心をただ一打だけで表現し尽くしてしまうのがジェフの凄さだと思います。
 "Thank You" ではセクシーなシャッフル・ビートに酔わせてくれます。水が滴り落ちるようなオープン・ショット。プレイしている姿もさぞかしセクシーだったことでしょう。
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