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はじめに
初めてジェフのプレイを耳にしたのはカーリー・サイモンの "Nobody Does It Better"というシングル盤でだったと思います。この曲は映画「007シリーズ/私を愛したスパイ」の主題歌で、多分中学生だか高校生だった私は映画を見てすっかりこの曲を気に入ってしまい、その勢いでこのレコードを買ったわけです。勿論その頃は"ジェフ・ポーカロ"などという名前も知りませんでしたし、どこの誰がこの曲を演奏しているかなんてことも気にもしない純粋なお小ちゃまでした。

 そして時は流れていつしかTOTOのシングル盤 "St. George And The Dragon" を買っていました。実はこの時もジェフのことを意識することは全くありませんでした。既にバリバリのハードロッカーな私は "YOUNG GUITAR誌"、"PLAYER誌" 等を読みふけっていた頃で.......、ちなみに私はギター弾きでして(ここ数年は全く触れてませんが).....何んでギターリストのアンタがドラマーのサイトを作るんか? と思われるでしょうが、それはそれとして脇においておいて深く追求しないで下さい(笑)
 そういうわけですからドラム・テクニック的な話題はここでは一切出て来ませんのであしからずです ... 話を元に戻しますと、そういうわけでヴァン・ヘイレンやらジャーニーなんていうのはよく聞いてたのですが、TOTOは何故か全く聞いていませんでした。
 んが、しかし当時は先の雑誌でスティーブ・ルカサーを大々的にフューチャーしまくっていた時期でもあり、いやがうえでも彼の名前を聞かされていたわけです。まぁ、それじゃあ、ひとまずどんなものか聞いてみようかと思い、とりあえず買ってみたのが前述のシングル盤だったわけですね。このページをご覧の方は既にご存じのように "St. George And The Dragon" という曲はTOTOの中でも、ことギターに関しては非常に地味な曲ですから、当然それを聞いても特に「これだっ!」っていう印象を受けることもなく、ましてやTOTOというバンド自体に対してもさらりと流してしまいました。


映画『007/私を愛したスパイ』
1977年の作品


"Carly Simon / Nobody Does It Better"
 前置きが長くなって来ましたが、「じゃ、一体どこでジェフのことを好きになったの?」と、思われるでしょうが、正直なところ......分かりしぇ〜ん(笑) すいません散々ここまで引っ張っておいてオチがこうなってしまいました(^^; とにかくいつの間にか虜になっていたとでも言うのでしょうか、曖昧な記憶でいうと『Hydra』に収録されている "All Us Boys" がきっかけだとような? 特に聞き込んだのは曲の後半部分からコーラスをブレイクするジェフのシグネチャー・フレーズ「ズったん・たこドド・たドぅドぅタ・ドドた」のところです。晩年のジェフはすっかりこのフレーズを叩かなくなってしまいましたが、この頃は結構あちらこちらで入れまくってましたよね。これを聞いた私は痺れまくり....毎日毎日この部分を繰り返し聞いては悦に入ってました。はじめはジェフの派手目なプレイに惹かれた私ですが、次第にジェフの持つ異次元なグルーブ感に惚れ込み、やがてどツボにはまることに...。

 というわけで訳が分からない "前置き" になってしまいましたが、皆さんが呆れる前に次に進みましょう。


"TOTO / St. George And The Dragon"
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