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 ところで、今までシンバルについてなにも触れてこなかったが、触れられなかったのだ。これが全く分からない。唯一、向かって右側にセットしてあるチャイナ・シンバルは「パイステ 2002 チャイナ」と分かる(注1)。 それも'71年〜'80年まで製造されていたロゴが黒いタイプだ(注2)。 しかし、そのサイズが分からない。周りとの比率で想像すると、20インチか22インチ。 さてどちらなのか?



(注1) 向かって右側にセットしてあるチャイナ・シンバルは「パイステ 2002 チャイナ」と分かる。
私はまた測る。測るのだ。
測定は基本なのだ!
バイブルJWを開き、
PCモニタ上に物差しを当ててシンバルの直径を測る。
う〜ん、どうやら22インチっぽい。
小さい写真の測定ではビミョーな値にしかならないのだ。
しかも、他のシンバルについてはどんな物を使っているのか全く見当が付かない。
ロゴはおろか、何も書いていないのだ。

もっと大きな写真があればいいのに。
もっと大きな写真はあるのかな?
もっと大きな写真があるのかもしれない…
そうだ、聞いてみよう!
勇気を出して聞いてみよう!

私は非常に恐る、恐るJWの管理人さんにコンタクトしてみた。
「あの〜、実は、ジェフが'81年に使用したヤマハのセットを再現しようと思ってるんですけど〜、
詳細が分かる写真などの資料をいただくことはできないでしょうか?」
しかし、その答えは驚くほど呆気ないものだった。
「それは素晴らしい! 何でも言ってください!」
マジ? 管理人さん、ありがとう!
すごい優しい方でした、すごい親切な方でした!
怖がらなくて良かった!
もっと早くそうすれば良かった!
管理人さんは惜しみない協力をしてくれた。
これ以上心強いパートナーは有り得ない。
なんせ我がバイブル、JWの管理人様なのだ。
その日から、私の「プロジェクト、ターン・バック」は管理人さんとの二人三脚になった。
(注2) それも'71年〜'80年まで製造されていたロゴが黒いタイプだ。
 
(注2) シンバルは管理人さんの資料を持ってしても分からなかったのだ。

しかし、非常に大きな問題が残った。
シンバルは管理人さんの資料を持ってしても分からなかったのだ。(注2)
誰か教えてくれ! ジェフのシンバルは何なんだ!

 シンバルと言えば、私は以前、ジェフのトレード・マークのようになっている「パイステ フォーミュラ 602 ミディアム ライド 20"」(注3)と「ヘビー ハイハット 14"」を血眼になって探したことがある。教則ビデオでも使われた青いロゴマークの入ったシンバルだ。勿論、今では廃盤だし、新品での入手は不可能だ。中古市場から探すしかないのだ。しかし、同じモノが中々見つからず、私は妥協して黒いロゴマークの古いタイプのものを手に入れたことがある。フォーミュラ 602も昔は黒いロゴマークだったのだ。

 ひたすら待つ。中古市場に現れるのを待つしかない。しかも、人より先に見つけて購入の意思を告げなければ ならない。オークションでは人よりも高値を提示しなければならない。資本主義なのだ。
 長い時間をかけて、結局は、青いロゴマークのものも入手できたのだが、シンバル1枚手に入れるのも一苦労だ。


(注3) ジェフのトレード・マークのようになっている「パイステ フォーミュラ 602 ミディアム ライド 20"」
(注2) カム子は蘇えった。
カム子は一度全部バラバラに分解した。
ベアリングの状態も確認したかったし、
不具合箇所は修理してやらねばならない。
ベアリングのサイズはDP120とは異なるが、
カムシャフトの径は同じだった。これなら移植手術は問題ない。
DP120のカムとチェーンをカム子に移植する。
特に難しい問題もなかった。
手術は無事成功した。
カム子は蘇えった(注3)
ジェフ・カム子として!

 
(注4) まず気が付いたのはタム・ホルダーだ。
 右側がジェフの使用した旧型のホルダー。ねじの形状やパイプの長さに注目
 ペダルが一段落したと言ってもそうノンビリとは構えてはいられない。揃えなければならないハードウェアは他にもごっそりあるのだ。これをジェフのものと同じになるように一つ一つ照らし合わせていかなければならない。

 まず気が付いたのはタム・ホルダーだ(注4)。 初期のタム・ホルダーは後期のものとは細部が異なる。ボールクランプ付近のポストの形状や角度調整のネジの柄の形状の違いが写真から見てとれる。どんズバを目指すならば勿論これにも合わせなければならないだろう。シンバル・スタンドもそうだ。脚のゴムがまあるい古いものなのだ。ハイハット・スタンドもスネア・スタンドも。これらを見つけ出さなければならないのだ。

探検隊の出動である。
オークションでもハードウェアはかなりの出品数があり、
これなら時間さえあればそのうち揃うだろう。
しかし、値段が高い。
人気があるのか、新しく出品されてもあっという間に価格が上がる。
一体どういう人間がこんな古いハードウェアを求めているのだろう?
おかしいではないか。
皆がジェフの仕様を求めているとは思えない、が、そうなのか?
タム・ホルダーを一つ落札するのも一苦労だ。
なかなか先は長そうだ。
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