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そういえば、昔の雑誌のインタビュー記事をぼんやり思い出した。
この"ぼんやり"を"ハッキリ"させる為にその昔の雑誌を引っ張り出してみる。(注1)

Player 1982年9月号だった。
インタビューのタイミングは二度目の来日公演である武道館でのライブを終えた後である。
ここにジェフのインタビュー記事が掲載されているのだが、なんとインタビュアーが樋口宗孝氏なのだ。
なんという事だ!二人ともお亡くなりになっているではないか!

そこでジェフはこう語っていた。
「セットは沢山持ってるよ。ラディック、グレッチ、スリンガーランド、ヤマハ…」

ヤマハを持ってるって言ってたね、ジェフ。
YAMAHAが一度渡した機材を引き上げる理由もないではないが、そんなケチなメーカでもなかろう…

(注1) 月刊Player誌 1982年9月号
以下、ジェフのインタビュー抜粋です。

ジェフ・ポーカロ × 樋口宗孝 抜粋版
[樋] あなたのドラム・セットはラディックからヤマハに換わって、現在はパールを使っていますが、その理由は?
[ジ] パールのドラムは昔のラディックのような音が出るんだ。僕はその音がとっても気に入ってる。今度、ラックもつくってもらう予定なんだ。
[樋] あなたのドラム・セットの内容を詳しく教えて下さい。
[ジ] バス・ドラムが22インチで深さ18インチのもの、タムタムは10、12、13インチで、深さは確か8インチか10インチだと思ったな…。フロア・タムは16インチ。
[樋] 今回、フロア・タムはひとつだけでしたね。
[ジ] そんなにたくさんセットしても叩ききれないからだよ(笑)。僕は35セットもドラム・セットを持ってるんだ…スリンガーランド、グレッチ、ラディック、ヤマハ、パール…バス・ドラが28インチのハデなやつから小さいジャズ用のとか、とにかく山ほどあるんだよね。スネアもいろいろな種類のものがあるよ、100個くらい。
[樋] あなたのスネア・ドラムはジェイミソンという人が作っているんでしょ? 今回のツアーでもそれを使ってるんですか?
[ジ] そう。僕が《ブロンディ》という名前をつけた、14インチのやつ。
[樋] 『ベイクド・ポテト』のアルバムでは、メタルのスネアを使っていましたね?
[ジ] そうだね、フュージョンだから。フンイキで換えてみたりするんだ。でも(ブロンディ)をほとんど使うけどね。
[樋] レコーディングとライヴでは、チューニングはどうしてるんですか?
[ジ] レコーディングでは僕か全部やるけど、ライヴではミキサーのシェプ・ブロンズデイルが全部やってくれていて、僕が最終的に確認するだけでOKというふうになっているんだ。
[樋] ペダルはDW-5000にロジャースのプラスティック・ビーターをつけて使っていますが、プラスティックと普通のフェルトのビーターとでは、どう違うんですか?
[ジ] プラスティック・ビーターは、パンチがあるんだ。今回のツアーではもう4つもチェーン・ペダルをぶっ壊しちゃってね…。プラスティックはパンチはあるけど、気をつけないとヘッドを破っちやうよ。
[樋] スティックは今もナイロン・チップを使ってるんですか?
[ジ] もう使っていないよ。今はスリンガーランドの《ジェイムズ・ブラッドリー》モデルを使ってる。リーガルの5Aよりももう少し細い、ウッド・チップのものでね、スティック全体がすべらないように砂でみがいてあるんだ。ラッカー仕上げじやなくて…ね。パールが、今度、僕のモデルを作ってくれるんだって!《シェフ・ポーカロ》モデルを!(と、うれしそうに笑う)
[樋] スネアのスナッピーの向きを縦に置いてますが、それはどうしてですか?
[ジ] マイクの向きと同じ方向に置くと、ストレイナーがちょうど右手の位置にくるでしょ、だから調節しやすいんだよね。
[樋] ミュートの仕方なんですが、前回、来日した時にはドラムに赤いテープを貼ってましたよね。今回はどのようにしてたんですか?
[ジ] 前はテープをつけてたけど、今はサウンドの好みか変わってきたせいもあって、裏側のヘッドをほんの少しゆるめてるんだ。スネアには前よりも小さく切ったテープをちょっと貼りつけて使ってるけど…。ガム・テープは重すぎるから、今はマスキング・テープを使ってるんだ。ティッシュ・ペーパーを三つ折りにして、その上からマスキング・テープを貼ってる。

樋口 インタビュー記事には掲載されなかったが、他にも色々とジェフと話をしたんだ。
ジェフ ムネタカ、君はYAMAHAを使ってるんだって?
樋口 ええ、6から18までの真っ黒なフルセットです(笑)
ジェフ それは凄い! 僕なら使いこなせないよ。
さっきも言ったけど、だから今回のツアーはフロアも一つなんだ(笑)
樋口 実際の曲で使うのはほんの幾つかなんだけど、僕らのやってるのはハードロック・へヴィーメタルなんだ。だから見た目のインパクトのためなんだ(笑)
ホントはジョン・ボーナムみたいなセットで十分!以前のバンドの時は、ツーバスのセットだったんだ。でもあなたに憧れて、ワンバスにしようと決めたんだ。
ジェフ ドーモ!
僕はYAMAHAは前回のアルバムで数曲使っただけなんだ。今はパールにスイッチしてしまったしね。
樋口 僕も契約が切れたらパールにするーーー!! 大きな声で言えないけど(笑)
ジェフ でも、YAMAHAのスタッフはとても親切にしてくれたよ。 僕の好みに合わせてスネアも作ってくれたんだ。
樋口 えー!それは羨ましい!
ジェフ ヘッドを外してビックリしたんだけど、YAMAHAはシェルが薄いでだろ、だから厚いタイプがいいってね。あとは余計な物はいらない、ストレイナーもシンプルなものにしてもらったよ。
樋口 道理であのアルバムの音は重くて太い。そのスネアのせいなのかな?
ジェフ 一概には言えない。マイキングやエンジニアの仕事によるからね。
樋口 深さはどうしたの?
ジェフ 6.5か7インチくらい。 ロックをやるには深めの方がいいと思ったんだ。
樋口 ひょっとしてTOTO IVのジャケットの裏の写真がそう?
ジェフ そうそう、あの写真のスネア。ジャケットの裏はなかなかデザインが決まらなかったんだ。結局はちょっと昔の写真をちりばめた感じになっちゃった。
樋口 僕もあなたと同じ仕様のスネアが欲しいな〜
ジェフ YAMAHAに頼んでみるといいよ。6から18までのフルセットを使ってるんだ!って言ってやればいいのさ(笑)


そして樋口宗孝はYAMAHAにオーダーするのであった。
まさにジェフ仕様のスネアを。
さらに、次の契約は更新せず、パールにスイッチすると決心したのである…

ハッと目が覚めた。
これは夢だったのか。
(注:全て私の妄想です。あしからず)

こんな事情で国内にこのスネアがあったとしたら面白い。
ただ、話しとしては面白いかもしれないが、樋口氏のスネアを手放すヤツはまずいないだろう。
最近、妄想癖が酷い…
しかし、このスネアのシェルが厚いのも事実。
一体、誰が、いつ、何で作ったのか、オーダーしたもなのか。
謎は深まるばかりだ。

いやいや…そんな事どうでもいいじゃないか。
そもそもシェルもシンバルもハードウェアも勘で揃えたものばかり。
ジェフと同じものである保証なんてどこにも無いのだ。
兎に角、今はジェフのに酷似しているスネアがここにある。
そして謎である。
謎であるから妄想が膨らむのだ。
だからジェフへの探求心は永遠に続くのである。
ジェフの音楽と共に、永遠に…


 トシさんの続・YAMAHAレポートはいかがでしたでしょうか。謎のスネアの登場で再び混迷状態に!
これ以降の探求の旅もぜひ引き続きJWにて公開していただければと思います。
なお、本レポートですが、昨年の8月の公開を予定しておりましたが、諸般の事情により大幅に遅れてしまったことをお詫びしたいと思います。

 さて、次ページではあまり本編の記事と関係ありませんが、本サイトからの耳寄りなお知らせがあります。
欄外のマヌケな脚注は管理人@Jeff's Worldによるものです。
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