Session Works

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Triplets
...Thicker Than Water

Produced by Steve Barri & Tony Peluso
Label : PolyGram Records,Inc.
Release : 1991
Records : PHCR-1086

1. Dancing In The Shadows (D.Villegas/S.Villegas/V.Villegas)
Keyboards : Randy Kerber
Drums : Jeff Porcaro
Bass : "Ready" Freddie Washinton
Guitars : Maichael Landau, Steve Tarshis
Percussion : Michael Fisher
Intro : Gary Wade

2. Light A Candle (D.Villegas/S.Villegas/V.Villegas)
Keyboards : Randy Kerber
Drums : Jeff Porcaro
Bass : "Ready" Freddie Washinton
Guitars : Steve Tarshis
Percussion : Michael Fisher

3. You Don't Have To Go Home Tonight (E.Lolven/D.Navarro/D.Villegas/S.Villegasl V.Villegas)
Keyboards : Jim Lang
Drums : Mike Baird
Bass : Jerry Watts
Guitars : Dean Parks

4. So Hard (D.Villegas/S.Villegas/V.Villegas/S.Tarshis)
Keyboards : Randy Kerber, Jim Lang
Drums : Jeff Porcaro
Bass : Jeffrey Myers
Guitars : Steve Tarshis, Dean Parks
Percussion : Michael Fisher

5. The Sunrise (D.Villegas/S.Villegas/V.Villegas/M.Page)
Keyboards & Bass : Jim Lang
Drum Programming : Mike Baird
Guitars : Dean Parks

6. Blood Is Thicker Than Water (D.Villegas/S.Villegas/V,Villegas)
Keyboards & Accordions : Jim Lang
Drums : Mike Baird
Bass : "Ready" Freddie Washinton
Guitars : Dean Parks
Perccusion : Paulinho da Costa
Backing Vocals : The Emanuel Community Day School Singers

7. Spanish Surrender (D.Villegas/S.Vil legas/V.Villegas)
Keyboards : Randy Kerber
Drums : Jeff Porcaro
Bass : "Ready" Freddie Washinton
Guitars : Maichael Landau, Steve Tarshis, Dean Parks
Percussion : Michael Fisher

8. If I Could Only Make You Love Me (E.Lowen/D.Navarro/C.Deaver)
Keyboards & Bass : Jim Lang
Drums : Mike Baird
Guitars : Dean Parks
Perccusion : Paulinho da Costa

9. Where Were You When I Needed You(P.S.ShanlS.Barri)
Keyboards : Jim Lang
Drums : Jeff Porcaro
Bass : "Ready" Freddie Washinton
Guitars : Maichael Landau, Dean Parks
Percussion : Michael Fisher

10. Reminds Me Of You (D.Villegas/S.Viltegas/V.Viltegas)
Keyboards : Randy Kerber
Drums : Jeff Porcaro
Bass : "Ready" Freddie Washinton
Guitars : Maichael Landau, Steve Tarshis

11. Pyramids Of Pleasure (D.Villegas/S.Villegas/V.Villegas/ J.Myers)
Keyboards & Bass : Jim Lang
Guitars : Dean Parks
Perccusion : Paulinho da Costa

12. You Don't Have To Go Home Tonight (Unplugged version) (E.Lowen/ D.Navarro/D.Villegas/S.Villegas/ V.Villegas)


THE TRIPLETS are : Vicky, Diana and Sylvia Villegas

Produced by Steve Barri & Tony Peluso for Starsong Productions
Recorded a Mixed by Tony Peluso
Executive Producers:Steve AIlen & Tom Vickers
Recorded at Sound Castle Studios, Los Angeles, CA.
Entourage Studios, North Hollywood, CA.
Garden Lake Studios, Sherman Oaks, CA.


1991 PolyGram Records,Inc.
PHCR-1086


Allen & Tom Vickers
Recorded at Sound Castle Studios, Los Angeles, CA.
Entourage Studios, North Hollywood, CA.
Garden Lake Studios, Sherman Oaks, CA.

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   Jeff's World


2004.10.04


このアルバムって一般的に殆ど知られていないのか、それとも少しはヒットしたのかしら? かくいう私はアルバム・リリース当時に新宿の丸井の地下にまだヴァージン・レコードがあって(かなり大昔のことですが)、店頭で試聴するか、何にかして購入したんだと思います......もしかしたら3曲目の"You Don't Have To Go Home Tonight"が少しはヒットをしていたのかもしれません。

このトリプレッツというグループは名前の通りの三つ子の姉妹で、メキシコ系の血を引くアメリカ人。高校を卒業するまでは父親の故郷であるメキシコのとある町で生活していたそうです。そんなわけでか楽曲の至る所にエスニックな雰囲気が感じられます。時代的にウィルソン・フィリップスとかも好きで良く聞いていたので......この感じが直ぐに好きになりました。

そんな理由で聞き始めたせいもあるのか、このアルバムでジェフがプレイしていると気がついたのも何時ものように随分と後になってからだったのかなぁ〜 ちょうどこの頃って私的には洋楽&ジェフ不遇の時期ともいうべで、それ以前からの反動からか、その手の情報をあえて無視していた気がします。でもこれだけジェフがそれ風にプレイしてるんだからな〜 気が付かない方が難しいとも思うわけですが(笑) あの頃は精神的に病んでいましたから(^^;

さて、そんなこんなで本題ですわ。アルバムは全体的にいたって普通のウェスト・コースト・サウンドと言えるわけですが、彼女達の体内に流れているメキシカンな要素が加えられていることで、一風変わった独特の味に仕上がっていますね。ところがライナー・ノーツに寄れば、元来、彼女達の活動の拠点はニューヨークとのこと。これにはちょっとビックリ! このアルバムのレコーディングのためにロサンゼルスに来ることになったわけですが、それ以前には一度も訪れたことはなかったというのですから。で、ジェフですが、全12曲中、6曲に参加、残りの6曲は"なんちゃってポーカロ"ことマイク・ベアードが担当しています。

(1) Dancing In The Shadows
エスニックな雰囲気を持ったラブ・ソングです。このアルバムを通じて感じることが出来るのは、実に骨太で厚みのある所。女性コーラス・グループとなるともっと軽めで、爽やかなものになりがちだと思いますが、彼女達の歌唱方法と楽曲群にスケール感があるせいか、実に雄大さを感じさせてくれます。特にこの"Dancing In The Shadows"などはそれがグッと来ますね。頭の中にどうしてもグランド・キャニオンのような砂漠の情景が浮かび上がってしまうのは私だけでしょうか(^^;
で、この楽曲の良さを実に巧く引き出してくれているのが我らがジェフ・ポーカロさんなのです。出だしから三連フレーズでなだれ込むわけですが、その後に続く8ビートは紛れもなくジェフ・ポーカロ! 繰り出されるビート群は至福のカッコ良さ。例によっての「カクカクしててもウルトラス・ムーズ」はたまらないっす。ギターソロに入る前のブレイク部分での曲の盛り上げ方もカッコイイです。

ドラム・サウンド的にはいつもの感じとちょっと違って聞こえて来ます。スネアーはともかく、タム類などは微妙に違うような。なんかこうわりと浅目のシェルを叩いているような気がするのですが......チューニングや録音によるものか、それともあのブラディを使用しているのか......それとも気のせいかなぁ〜

(2) Light A Candle
この曲も彼女たちの力強さが溢れるコーラスが印象的にです。随所にメキシコで過ごした時期の体験を取り入れているんだと思われますが、それが独特の雰囲気を醸し出してます。個人的にあまりにアメリカの音楽にどっぷりと使っているせいか、この雰囲気が妙に心に響いて来ます。それに息を合わせた風な雄大な8ビートを刻むジェフのドラム......ピッタリと合ってますね。キックのタイミングも素晴らしい。やはり、こういう自然な感じの曲にはジェフのナチュラルなドラムってマッチしちゃいますよね。

ジェフはブリッジ部分で、バック・ビートのタイミングをかなり後ろに持って来てますが、このズレそうで、ズレないっていう微妙さが心憎いばかりです。
ちなみに(1)、(2)ともにベースを弾いているのはフレディイ・ワシントン。『10CC / Meanwhile』を聞いて以来、この組み合わせはお気に入りなので嬉しいです。あんまりないんでよね、二人の組み合わせは。

(3) You Don't Have To Go Home Tonight
アルバム中最もポップで親しみやすいアップ・テンポな曲。ドラムはマイク・ベアードが担当。
モロにジェフ・ポーカロ風にプレイしているわけですが、ジェフとの差は大きいよなぁ〜そう思ってしまうのは私だけでしょうか? もちろん十分に上手いんでしょうが、どうしても無防備な叩き方に聞こえてしまいます。

(4) So Hard
ミディアム・テンポのラブバラードですね、とてもグッと来る歌詞が素的です。再びジェフの登場。
ジェフ的には極普通に叩いているって感じです。リム・ショツトで入りつつ後半の8ビートはビューティフルです。

(5) The Sunrise
程よい明るさのポップ・ソング。楽曲の良さが光ります。
しかし、この曲にはやられました。すっかりジェフがプレイしているものと思い込んでいたのですが、なんとマイク・ベアードによる打ち込みなのですね。なんちゃってポーカロの面目躍如か? だってどう聞いてもジェフを意識して打ち込んでいると思いませんか?でもとてもいい曲です。

(6) Blood Is Thicker Than Water
このアルバムのメイン・ソング。ジェフのよるプレイはありません。
ちなみにこの曲は海外テレビ・ドラマ『ビバリーヒルズ高校生白書』の最終回、エンディングのシーンで流れます。

(7) Spanish Surrender
アップ・テンポなPOPチューン、中間部分に出てくるカウンター・メロディー風パートが好みです。
再び、ジェフとフレディ・ワシントンとのコンビの登場。やっぱりこういう歌モノを叩かせたら天下一品やね.....それをヒシヒシと感じさせてくれます。あとタム類の響きが実に気持ちいいです。8ビートでプレイ。

(8) If I Could Only Make You Love Me
この曲と次曲はいずれも彼女達の自作ではありませんが、いづれも素晴らしいトラックです。ドラムはマイク・ベアードが担当。
彼のジェフ道もここに極まったと言っても過言ではない位にクリソツ・ジェフです(笑) これも随分と長い間ジェフがドラムを叩いていると思いこんでいたわけで。(3) You Don't Have To Go Home あたりは似てはいるけれど、明らかに別人って感じるわけですが、この曲位までとなると、やられた〜ってことになるわけです。すいませんへ夕レなんで。種明かしをされた後なら「う〜ん、ジェフの無骨さが足りんわい」などとパイ・メイ調に言ってのけることも出来ますが(笑)

(9) Where Were You When I Needed You
彼女達的には、ちょいハード目な曲なのかな?
上でも書いたように、ジェフのプレイって恐ろしく繊細な面がある一方で、ある意味で無骨という所が多々あると思うんです。そういうある意味人間らしいとうか、機械離れしたところがジェフ神話の原点なのかな。それと楽曲との一体感。これ本当に出来そうで出来ませんよね。表現力が豊かという言葉で片付けたくないんですが......ブツブツ。

(10) Reminds Me Of You
「すべてのものがあなたを思い出させる」っていうありがちな歌詞なんですが、結構その思いは聞き手に伝わって来ちゃいますね。というかこの女子達の英語って比較的分かりやすいと思います。思春期の半分をメキシコで生活していたせいか、どうなのかは分かりませんが。出て来る単語がシンプルで回わリくどい所もあんまりないし。んなわけで英語が駄目な私には丁度いいのかもしれません。
で、ジェフはと言えば比較的に手数が多目かもです。と言っても派手なヤツはなしで、いかにもっていうヤツですが。

(11)Pyramids Of Pleasure
ラテン情緒たっぶりな曲。
ドラムの演奏はありません。

(12) You Don't Have To Go Home Tonight (Unplugged Version)
(2)のアンプラグド・ヴァージョン。ジェフの演奏はなし。

【総評】
いかにもジェフらしい普通のプレイが十分に堪能出来る良質盤でしょう!
ほんと派手なプレイの類は一切無しで此処までワクワクさせてくれるのはジェフだけ、One And Only だな〜と思う、今日この頃なのでした(テヘ)

楽曲的にもかなり素敵なわけで、全体的に統一感があるし、アルバムが目指すモノにジェフの演奏も素直に溶け込んでおり、聞いてて安心感みたいなものがあります。この辺りの事は随分と私の趣味性を色濃く反映していると思いますので、これを読んでこのアルバムを探すなんてことはないように(^^; ほんとにジェフの普通な何気ないプレイを楽しめるコア層にアピールします。

【入手状況】
どうやら現在は廃盤の模様です。中古を気長に探すしか方法はないかな? ただし見つけた場合は格安で入手出来ると思います。
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