Session Works
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Sleeve

Randy Edelman
lf Love Is Real

Produced : by Bill Schnee
Label : BMG (Arista)
Release : 1977
CD: BVCM-37167

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1. Take My Hand(RandyEdelman)
2. Slippin' Away
(RandyEdelman)
3. Autumn Days With You
(RandyEdelman−Bart Edelman)
4. Today (June Song)
(Randy Edelman)
5. Can't It All Be Love
(Randy Edelman)
6. lf Love Is Real
(Randy Edelman)
7. The Night Has A Thouand Eyes
(Weisman−Wayne−Garrett)
8. Looking Up At Mars
(Randy Edelman)
9. It's Hard Say To Goodbye
(RandyEdelman)
10. Sentimental Fools
(Randy Edelman)

Randy Edelman: Keyboards
Jeff Porcaro: Drums
Lee Sklar Bass
Dean Parks: Guitars
Tommy Vig & Victor Feldman-Percussion
Doug Masek: Sax on "Today"
The Fairbanks Boy's Choir: Tom Bahler, Jim Haas, Dee Murray, Nigel Olsson, John Joyce
Strings & Horns Arranged by Gene Page

Recorded at Producer's Workshop, Hollywood Assistant Engineer-Galen Senogles Additional Recording-Cherokee Studios, Whitney Studios and Hollywood Sound
Synthesizers programmed by Patrick Gleeson at Different Fur Music Recording Studios, San Francisco
Mixed at the Sound Factory & Producer's Workshop

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name Email Address date

Jeff's World

jeffs-world@pos.to

2000.12.03


 このアルバムを初めて聞いた時は「これはまるで私の趣味には合わない」と思ったのですが、回数を重ねて聞いているうちに少しづつ抵抗感が薄れて「ああ、結構良くできたアルバムだな〜」と印象が変わって来ました。何故初めに聞いた時に好きになれなかったか......このアルバムを構成している多くの曲がバラードというか、落ち着いた感じの曲で占められていることにありました。これはジェフ研究に常につきまっている問題で、それは対象となるアーティストやアルバムの音楽的志向を聞き手である私がまるで理解せずに聞くことが多い点にあるわけです。その流れの中で普段だったら絶対に聞かないようなジャンルのものに出くわすわけで。このアルバムもまぁそういう類の一枚であったわけなのです。しかし収録されている曲はそれこそ粒揃いで素晴らしい仕上がりのものばかりなので......例えば"Today (June Song)"などはバラードとしてはかなり好感の持てる曲で私の心にも何か震わすものがありました。そういうわけで正当な評価をし難いので、支離滅裂なことを書いてある点があると思いますが、お許し下さい。
 そんなわけで上記のことを踏まえて改めて聞き直してみたわけですが、確かに曲自体は良いのですが全体がバラード中心の構成ということであまりに抑揚がなく平坦なアルバムに聞こえてしまいました。トータルで10曲というようにマテリアル数は現在のCD全盛の時代においては決っして多いとは言えないわけですが、正直なところその実質的な演奏時間よりも長く感じられてしまいました。

(1)Take My Hand
 本アルバムを象徴するような曲です。特にこの曲にはベッタリとしたストリングス・アレンジがされており、この手のアレンジが好みの方には支持されるでしょうが、そうでない方にはちょっと厳しいかもしれませんね。この後にも触れてますがランディ・エデルマンが書く曲自体は本当に良い曲だと思いますが、私のように片寄った音楽嗜好の持ち主にはなかなか受け入れ難い所もあります。ジェフはソフトなボーカル・ラインに寄り添うようにビートを刻むという好演奏を聴かせてくれます。
 
(2)Slippin' Away
 最近では映画音楽というジャンルで成功しているということですが、こういう曲をさらりと歌いあげてしまう所にその片鱗が伺えるのかな。これまた無難な8ビートをプレイ? いや"One-Hand-16note"なのでしょう。サビ部分で挿入されるハイハットでのアクセントはジェフお得意のオーバーダブによるもの。
 
(3)Autumn Days With You
 これまたバラードとしはなかなか素晴らしい楽曲なのですが、やはり左チャンネルに振られているストリングス系アレンジにげんなり......。もう少しアレンジ的になんとかならなかったのか?という気持ちになってしまいます。ちょっと安易なんじゃないのでしょうか。右チャンネルのハーモニーと同一のフレーズを当て込めることでその対比を狙ったのか? ジェフは控え目なプレイに終始しておりますが、出来は天下一品。
 
(4)Today (June Song)
 サブ・タイトルが"June Song"となっていることから想像出来ると思いますが、この曲は結婚式当日を男性サイドから綴ったバラード。しっとりとした歌声で主人公の何とも言えない切ない想いを見事に歌い上げていますね。私としては○の曲です。やっぱりこういう曲でこそランディ・エデルマンという人の魅力が生かせるんでしょう。ジェフの出番はなんとフェイド・アウトしてからほんの気持ち程度聞くことが出来ます。

(5) Can't It All Be Love
 ジェフの刻む元気なビートが聴ける曲で、地道に孤軍奮闘してます。

(6) lf Love Is Real
 アルバムのタイトルソングであり再び素敵なバラードであります。ワイアー・ブラシによるプレイ? いい歌ですね。

(7)The Night Has A Thouand Eyes
 う〜ん......。ジェフはスネアを転がした8ビートでプレイ。
 
(8)Looking Up At Mars
 タイトルから想像出来るようにちょっとファニーな歌詞世界です。こういう歌詞がさらりと歌えるんだもんな〜。

(9)It's Hard Say To Goodbye
 "One-Hand-16note"ですね、バラードです。
 
(10)Sentimental Fools
 ほぼピアノ一本をバックにランディ・エデルマンが歌い上げる素晴らしいバラードです。正直なところこの曲が本アルバムでのベストではないでしょうか? シンプルな曲で、その良さがストレートに伝わって来ます。ジェフによるプレイは無し。

 というように(10)Sentimental Foolsを除く全ての曲でジェフはプレイしておりますが、殆どの曲がバラード調のものである為ジェフの役所はといえば地味にリズムを刻むことに終始しております。このようなタイプの曲におけるプレイを聞きたいという方にはうってつけのアルバムではありますが、私のような至ってミーハーで派手なプレイを聞きたがっている人には物足りない作品でありました。ただしやランディ・ファンやポピュラー系音楽の好きな方には大・大お勧め出来る良盤でしょうね。楽曲の良質さはピカイチですから。
 ところでプロデューサーのビル・シュネーとはいつ頃からの付き合いになるのでしょうか? この先彼との親交は長く続くことになりますが。

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