home Jeff Mania


Produced by David Foster
Label : Universal/Polygram
Release : 1977
Records : UICY-3058

track list

1. Help! Help! (Tom Keane)
2. The Ugly One (Tom Keane/B.J. Cook Foster)
3. Goodbye Summer (Tom Keane)
4. God Loves Little Girls (Tom Keane)
5. I Wanna Get Back On The Floor And Boogie (Tom Keane)
6. Keep On Rollin' (Tom Keane)
7. Sherry (Dwayne Ford)
8. Come On Home Country Boy (Tom Keane)
9. Amy (Show The World You're There) (Tom Keane)
10. Goodbye Momma And Poppa (Tom Keane/B.J. Cook Foster)
album infomation

Musicians
Keyboards & Synthesizers: Tom Keane, David Foster
Drums: John Keane, Nigel Olsson, Jeff Porcaro, Ed Greene, Harvey Mason
Bass: David Hungate, Lee Sklar, Dee Murray, Mike Porcaro, Scotty Edwards, Dave McDaniels
Guitars: Jay Graydon, Larry Carlton
Horns: Tower of Power Horn Section: Steve Kupka, Emilio Castillo, Greg Adams, Mic Gillette & Lenny Pickett
Arrangements by Greg Adams
Percussion: Victor Feldman, Willie Ornclas
Background Vocals: Bill Champlin, Carmen Twilly, Vennette (Knettie) Gloud, Nigel Olsson, Jim Hass, Tom Bahler
Arrangements by Nigel Olsson & Bill Champlin

Engineered & Mixed by David DeVore & Keith Olson
Assistant Engineer: Gary Lubow
Art Direction & Design: David Larkham
Photography: Ed Caraeff
Recorded at Sound City Studios, Van Nuys, California 1976 & 1 977
Keane Brothers Management: David Gershenson
Executive Producer: Bob Keane
Produced & Arranged BY David Foster
入手状況

2005年12月
 現在は廃盤扱いのようです。市場在庫のみの模様。ただし、某新宿TSUTAYAにてレンタル出来ます。

えいちゃん 2006年8月5日
 こんにちは。
キーンなつかしいです。drivin'saturday nightがはいってLPもっています。当時結構キーン兄弟で話題になったきがします。たしかキーンのピアノ弾く人が以前ボズスキャッグスのバックで来日していた気がします。
write new article
管理人@Jeff's World 2005.12.25
Keane Brothers と言えば1981年にリリースされた "ドライヴィング・サタデー・ナイト" で脚光を浴びたわけですが、この時は所属会社のソニーの全面的バックアップもあり、ジェフの彼らを絶替するようなコメント(注1)を前面に出したり、アルバムの夕イトル曲をソニーのカセット・テープのCMソングに起用したりして、結構な人気が出たことを記憶しています。かくいう私も既に AOR道にどっぷりとはまっていた頃で、このアルバムをすっかり気に入り、学校で友人達に勧めたりしてました。ただあの頃本人達は "本国ではリリースの予定はない" って答えていましたが、残念ながら日本だけでのリリースだったんですよね。それって結局はつまらない理由からだったのが、本アルバム のライナーで明らかになってますが。
 さて本アルバムの話しをします。【例】によって購入後も暫く聞かずにほったらかしてあったのですが、『GeustBook』でリクエストがあったので聞いてみました ...... これイイですね〜 いやビックリしました。まだまだこういう埋もれてる素晴らしい音楽ってあるんですよね。気に入りました。とにかく、どれも、これも楽曲の良さが際だっていると思いました。それとプロデュースとアレンジのフォスターがまた美味しい仕事をしてくれていて、快適な気持ちにさせてくれます。デビッド・フォスターも、個人的には後のゴテゴテしたアレンジよりもこの位の抑えた感じの方が好みだな。

 では、ジェフ様のお仕事についてですが、これが楽曲毎のクレジットもないわ、その上ドラマーがなんと5人も参加しちゃってるわで、なんともジェフ・マニア泣かせの状態になってます。じゃジェフは何曲参加してるんだっていうことになるわけですが、私の結論から言いますと、はっきり「こうだ!」とも言い難い面もあるのですが、全10曲中5曲がジェフによる演奏と言い切りましょう(爆)

 で、どんな風に絞り込んだかと言いますと、10曲で5人ですから最低でも4曲はジェフ以外のドラマーが叩いているわけで、いつものように消去法でいかにもジェフらしくない4曲をまず選出。次に残りの曲から "よりらしくない" のを炙り出してやろうと思ったのですが、始めの4曲はすんなりと選べたんですが、残りの6曲は全部ジェフっぽくて。はは、困りました。しかし私の直感に反しながらも無理矢理削り取りまして、5曲をジェフと判断しました。あんまり自信がないんですが、一応これを叩き台として、この先は皆さんの意見を募りたいと思います。

1. Help! Help! (Tom Keane)
 少年の切ない恋心を歌ったポップ・チューン。もちろんドラムはジェフ〜って言いたいんですが、多分そうでしょう、ですよね。......段々声が小さくなりますが。挿入部での "One-Hand 16-Notes" の粒立ち、繰り出されるフィルインの数々、エンディング部でのスイング感等々は、これぞジェフ。特に最後のリフレインにおけるベースとの絡み具合はデヴィッド・ハンゲイトとのマッチ・アップと思えてしまうのですがいかがでしょう(もしかしてマイクかしら?)。この一体感はパーマネントにやっている二人だからこそのものと思えます。キメを合わせているところなんて最高に気持ち良いんです。
 サビの "Help! Help!〜" って入る前の "間" の空け方、"どど・タン" の溜め具合、1番の最後のタム流し技、2番のサビ前のタム流し等々、決め手盛り沢山で、ジェフ度満載、圧巻の4分20秒です。

 ただ良く聞いてるとシンドラのセットが入ってるんですよね。さらにスネアーも二つの音が重なって聞こえてくるような...... ええっ、もしかしてツイン・ドラム? そうです、そんな感じがするのですが、いかがでしょう? じゃ、もう一方のドラマーは誰? 私はジョン・キーンと勝手に想像してます(笑)

2. The Ugly One (Tom Keane/B.J. Cook Foster)
 恋愛のことを歌ったもんなんでしょうか? 曲は大人でも歌詞は子供っぽいですね。この歳で大人っぽいのを歌われても因る気もしますが。

 これもどこを取ってもジェフ! ダブル・ハンドで16ビートを刻みますが、この横揺れ感はジェフならではのモノ。心地良いんだぁ。強烈なファンク・ビートを叩き出してます。

3. Goodbye Summer (Tom Keane)
 夏の終わりの何とも言えない寂しさを歌ったバラード。一瞬ジェフかと思いましたが、全体のノリが縦系かな...... と。んなわけでこれはぺケ。

4. God Loves Little Girls (Tom Keane)
 ほのぼの系ラブ・ソング。ジェイ・グレイドンのギター・ソロが聞けます。全編ザックリとした "One-Hand 16-Notes" でビートは刻まれてます。

 う〜ん、凄っごく迷いますね。これ位悩むとどうとでも取れるんですが(爆) 信実はひとつ! たはは。どうも違うドラマーって気分なんですが、でもジェフらしくもある。これだけ悩む最たる理由が、サビ部分の "And you know God loves little girls〜" の叩き方なんですよねぇ。これジェフっぽいですよね。これがなければぺケと判断するんだけど。更なる疑念は "One-Hand 16-Notes" はいつものジェフとは若干違うような気がすることです。ちょっと繊細さに欠けているのかな〜と。とりあえずぺケ!

5. I Wanna Get Back On The Floor And Boogie (Tom Keane)
 バカ騒ぎの出来るパーティ・ロックン・ロール・チューン。
う〜んとこれもジェフではないですね。ノリが.....。夕ムを流すフィル・インも違う感んじ。

 このアルバムはトム・キーンの持つ作曲の多才さを証明してますね。この曲のようなロックン・ロール、そしてファンク、バラード、ポップ・チューン。どれを取り上げても一級品でしょう。特に大人っぽい雰囲気の曲の方が秀作な気がします。

6. Keep On Rollin' (Tom Keane)
 これもシンプルな口ックン・口ール・チューン。ダチョウ倶楽部風のかけ声「イヤ〜」が印象的です(爆) コーラスはもしかしてビル・チャンプリンさん? ギターのオブリガードはラリー・カールトンでしょう。これもドラムはジェフでなさそうですね。全体のバランスが悪いし、パワー感にもの足りなさを感じてしまいます。

7. Sherry (Dwayne Ford)
 Keane Brothers としてのデビュー曲だそうです。が、アルバムを通して聞いてみると一番 "らしくない曲"? 何故か? 唯一トムが作曲に絡んでないからなの? 曲はなんとあのドウェイン・フォード。ライナーにもあるようにヒット狙いのポップ・チューンで、この曲があったからこそこのアルバムがあるわけです。

 ドラムはどこを取ってもジェフ、で・す・ね。やっぱりハイ・ハットの刻み方はこうでなくちゃだわ。これ聞くと (5) I Wanna Get Back On The Floor And Boogie、 (6)Keep On Rollin' はジェフじゃないと確信する私でした。ジェフはすっごくポップに叩いてますね。

8. Come On Home Country Boy (Tom Keane)
 う〜ん11才の少年がこういう渋い曲を書いてしまう、というか "書く気" になってしまうのが恐しいですね。しかも故郷に帰って来いですよ。多分この曲と (3) Goodbye Summer は同じ人が叩いていると思うんだけど。うん、やっぱりこの縦ノリはペケでしょう。

9. Amy (Show The World You're There)
 当時、米国の大統領であったジミー・カー夕ーの娘に捧げた曲らしいです。この曲もとてもいいです。才能があるんでしょうね。こんなの書けてしまうんだから。

 ジェフは "One-Hand 16-Notes" でプレイ。ところどころでアクセント的にロールっぽいスネア・ショットを入れたりして。ムフフ。サビパートではシンコペっぽくアクセント入れてますが、この鋭角的なキレ味は......ジェフですよ〜 と、ちょっと興奮気味な私。スライドを多用したベース・ラインはデヴィッド・ハンゲイトな気がします。

10. Goodbye Momma And Poppa (Tom Keane/B.J. Cook Foster)
 どういう理由か分かりませんがとにかく "故郷を離れる" と歌うバラード。
 う〜ん、コレねぇ。どっちだと思いますか? 私の五官はジェフだと騒いでるんですが、これだ! という決め手に欠けるんです。強いて言うと夕メにため込んだ間の取り方がジェフなのかな〜と思うんですが。ただジェフにしては余りに普通っぽく叩き過ぎている気もします。一応私的にはジェフとしてますが。曲調に合わせた雄大なリズムを刻み出してますね。

《総評》
 楽曲的、ジェフ度的に満足できる内容だとは思いますが、やはり歌唱力は別としてトムの声質は少年なんですよね。そこが気になる人はダメだろうけど、そうじゃない方には大・大お勧めのアルバムです。ついでに『Tryin' To Kill A Saturday Night』もお勧めしておきましょう。

(注1)「この2人組は、今までに聞いたこともないほど素晴らしいんだ。この子達は、間違いなくビックになるよ。まだ17歳と15歳なんだけど、信じられないよ」
write new article
Close