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♪・・・ダーン、ダーン、ダーン、ダーン
ダーン、ダーン、ダーン、ダーン、ダーン、ダーン・・・♪

浮かれ気分でレコーディング・カスタムを手にした私は、まずバス・ドラムのフロント・ヘッドを制作することにしました。実は以前、赤いパールの時にも一度制作したことがあったのですが、バス・ドラムの直径と顔ロゴの比率がビミョーに気に入らなかったのです。今回はそれをなんとしてもクリアしたいと思いました。そこで私は単純にフロント・ヘッドの制作会社に問い合わせをすることを思いつきました。
専門業者にお願いすれば同じものができあがると信じていました。なんとも人任せですが、やはりその道のプロというものがいるのです。素人が迂闊に手を出してはいけない領域があるのです。私はこれまでの人生経験でそれをよく知っています。
だから前回のヘッドは失敗したのです。

前回、作成したフロント・ヘッドはカッティング・シートで制作したものです。ある業者さんにそれをお願いし、私はそれをヘッドに貼り付けたのです。ところが、通常ドラム・ヘッドというものにはメーカーのロゴが入っております。当たり前ですね。ですが、私にはそのロゴは不要なのです。だってジェフのヘッドにはメーカーのロゴは入っていませんから。そうです、ジェフのに入っていなければ、私のヘッドにもメーカーのロゴが入っていてはいけないのです。話が少し遡りますが、以下はその時の悪戦苦闘の様子です。

私はまず下地となるヘッドを用意しました。レモ社のアンバサダー・コーテッド。それは単純に白いから。YouTubeの動画を見ても、ジェフのフロント・ヘッドは照明を反射している様子がない。



そうだ、それにはヘッドに艶がない方がいいに決まっている。
それに、穴を開けるから、2プライのものより1枚ものの方が良い。
2プライのヘッドに穴を開けるのはややこしい気がする。
もはや音がどうとかではなく、見た目が重要なのだ。
仕上りにかかっているのだ。
そうして用意したヘッドを前に私は唸るのです。

(注1) どうやってこの『REMO』のマークを消そうか…
どうやってこの『REMO』のマークを消そうか…(注1)
単純に消しゴムで消えるものでもありません。
印刷されたその『REMO』の小さなマークは、私の前に大きく立ちはだかるのでした。
シンナーで擦ってみようか。
いや、そうすればコーテッドの白も一緒に消えてしまう。
どうしよう、どうしよう…
私は決断しました。
その答えとは、『REMO』マークをスプレーで上から塗りつぶす、でした。
しかし、どんな塗料を選べばいいのでしょうか?
フロント・ヘッドはシェルに取り付けるので当然テンションがかかります。
チューニング・キーを締め上げる度に塗った塗料が引っ張られます。
そうなったときは一体どうなるのでしょうか?
それに、キックの度に振動します。
そんな状況に適した塗料はあるのでしょうか?
素人の私にできる方法はあるのでしょうか?

ホームセンターで塗料コーナーを物色していた私はあるものに目が留まったのです。

      《 染めQ 》(注2)

解説をWiki先生にお願いしよう。



(注2) 染めQ
金属やプラスチック等、一見平らに見える素材の表面というのは実は顕微鏡レベルで細かく見るとどの素材も凹凸がある。よって、通常の塗料ではその凹凸の上に乗っている(接地している)だけのレベルであり、使用状況や気候によっては剥がれやすくなることがある。その理由は粒子が大きく凹凸の内部に入れないからなのだが、染めQは粒子を独自のナノテクノロジー技術を応用し、ナノサイズの粒子とすることでそれらの欠点を解消。通常の粒子では入れない微細な隙間に入り込むことによって接地面を増やすと同時に密着効果を増大させている。結果、金属やプラスチックはもちろん、家具や玩具、木材など幅広い使用が可能となった。同時に、従来は塗布が適していないとされていた本皮革や人工皮革、ビニールレザー、畳、ジーンズ、サッカーボールなど耐伸縮性や耐摩擦力を要求される素材に対しても「塗る」というより「染める」という感覚での塗布が可能となった。しかも、素材の持つ肌触りをそのままに、あたかも初めからその色であるかのように素材の色を変えることが可能なため、塗布後の違和感も殆どない。ただし、従来の塗料と比べて高価という欠点はある。

これだ!
染まればいいのだ!
耐伸縮性! 素材の持つ肌触りをそのままにー!
私は意気揚々と染めQを買い込み、早速使ってみることにしました。
高かったけどな!
欄外のマヌケな脚注は管理人@Jeff's Worldによるものです。
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