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(注1) ジェフが'82年のTOTO来日公演で使用したパールのセットに憧れを持っていました。
(注2) あのスリンガーランドのスネア
 私は、ジェフが'82年のTOTO来日公演で使用したパールのセットに憧れを持っていました。(注1)「TOTO」の顔をしたバス・ドラムの赤いセット。後に観たその映像にはふくよかなジェフの姿…もちろん、私がはじめて購入したドラムはパールの赤いセットでした。いつかあんな風にしてみたという気持ちがあったのです。
 その後にはドラム・ラックを用意し、本家のRIMSをも揃えたのです('82年の武道館では使用していません。他のバージョン用に用意したものです)。だがしかし、あのスリンガーランドのスネア(注2)はどこに行っても見つけることができませんでした。ネット社会と言われるこの時代に、私はあらゆるサイトを探し回りました。これまでに全く同じと思われるものに出会ったのはたったの一度。アメリカのサイトでした。しかも、価格は10万円を軽く越えていました。当時の私には(まあ、今もなんですが)とても手が出る金額ではありません。
 とにかく古いのです。カタログと照らし合わせてみますと、1930年代のものと思われるのです。70年以上も昔のスネアが残っていたらそれはもう奇跡です。だからヴィンテージ楽器は高いのです。だから私は買えないのです。


これは無理かもな…

私は心の中でそう呟くのでした。


ところが、転機が訪れたのです。
「レコーディング・カスタム売ります」
私にはそう見えました。実際そう書いてありました。
レコーディング・カスタムと言えばYD-9000の血統(注3)
そう、そしてYD-9000と言えば、あの"グッドバイ・エレノア"で使用したセットではないですか!
YD-9000、ヤマハの最上級シリーズ。私には高根の花でこれまで視野に入ったことは全くありませんでした。
「10"、12"、13"、16"、22"、黒 ○万円」
10"、12"、13"がなんともジェフっぽい!
ここに黒いスネアをセットすればっ! もうそれだけでなんとなくソレっぽいではないか!
はーい、ハイ ハイ! 買います 買います…
こうして私は長年使っていたパールからいとも簡単にヤマハへ寝返ったのです。
そう、今こそ封印が解かれる瞬間。
私はあのスネアを登場させるのでした。
そう、家宝スネアを。



(注2) あのスリンガーランドのスネア
 ジェフが使用していたものとほぼ同時期のものと思われるモデル
ラジオキングのスネアについてジェフが語っています。詳しくはこの辺りのテキストを読んでみてください


(注3) レコーディング・カスタムと言えばYD-9000の血統
まんまとヤマハ・ユーザーになった私は、ある種の安堵感を覚えました。
今度はスネアがある。
もうスネアは探さなくていいのだ。
唯一ブラインド・タッチができる「slingerland」の文字も、もはや不要。
そもそも、あのバス・ドラムのロゴは『ターン・バック』のものなのだ。
これからは '81年なのだ。
そう考えている頭の中では既に"ゴールデン・ガン"のルークのリフが流れはじめていた。
しかし、それが苦悶の日々の序章に過ぎなかったことに気付くのはまだだいぶ後になってからだったのだ。

・・・do−ne, do−ne, do−ne, do−ne, done・・・
Ju-st what they've do−ne, do−ne, do−ne, do−ne, done
欄外のマヌケな脚注は管理人@Jeff's Worldによるものです。
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