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話は数年前に遡る…
友人から大切なスネア・ドラムを戴いた。
彼はギタリストであるがドラムも叩く。
そして彼もまたジェフの大ファンなのだ。
彼もジェフのプレイに憧れたことだろう。
そんな思いで購入したスネアなのだと思う。
ピカピカだった。
そんな大切なスネアを私のようなクズ人間にあっさりと、
Y氏:「これ、持っていってくれよ」
そういって彼は私にそのスネアを手渡した。
Toshi:「いやいや、そんな大切なものは受け取れない。そうだ、お借りします。気の済むまで使ったらお返しします」
Y氏:「いや、私が持っていても使う機会もないし、これは君が持っていた方がいい。君が持つべきだ」
私はY氏に何度も、何度もお礼を言って、それを大切に持ち帰った。

(注1) ヤマハ SD970R
それはもう有頂天だった。
SD970R、憧れのヤマハ YD-9000シリーズの最上級機だ。
だってジェフが"グッドバイ・エレノア"(注2)を演奏している、あのスネアと同じなんだから。
今までジェフと同じ何か、なんて一つも持ってなかった。
いや、私はジェフと同じスティックを使っている。
リーガル 8A、まだシグネチャ・モデルが出る前のモデルだ。
タムやシンバルの位置・角度、これらを揃えた上でジェフと同じモーションでドラムを鳴らすのだ!
そこにはジェフと同じスティックは必要不可欠である。
そう、同じ動きで、同じスティックの入射角で、同じタッチで…
それはジェフのニュアンスを出すための最低限必要なことである。
できる、できないは別の話だ。
そのスネアはその日から我が家の家宝となったのは言うまでもない。


(注2) だってジェフが"グッドバイ・エレノア"
なんか知らんけど、やたら高画質。オフィシャル版? 消されないうちに今すぐゲットぉ〜


(注3) "グッドバイ・エレノア"しかないではないか!
TOTO / Turn Back
TOTO通算3枚目となるオリジナル・アルバム。"グッドバイ・エレノア"についてはこちらも参照してください。
さて、このスネアで何をやろう…
いや、既に決まっている!
"グッドバイ・エレノア"しかないではないか!(注3)
しかし、疑問が沸いた。
ヘッドは何をチョイスすればよいのだ?
スナッピーはノーマルでいいのか?
チューニングは?
どうすればあの音になるのか?
同じスネアだ、同じ音が出るはず!
ジェフと同じ音が…


ドラムの音はマイクを通すと、どうしてあんなに音が変わってしまうのでしょう。
そりゃ そうでしょう。
ドラム自体の鳴りもあるし、スタジオの鳴りもあります。卓での弄り方でもサウンドは大きく異なってしまうのです。

散々ヘッドをとっかえひっかえし、チューニングを弄るも、違う。
何かが違う。こんなのジェフじゃない。
--○---□---△--- !

所詮、生音ではジェフの音を探り当てることができませんでした。
それ以来、そのスネアは封印してしまったのです。
そう、この時がくるまでは。
欄外のマヌケな脚注は管理人@Jeff's Worldによるものです。
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