もう、ジェフの事は語り尽くしたつもりで、平穏な日々を過ごしておりました。が、そんな沈黙を破るかの如く、当サイト、Jeff’s World管理人さんから一通のメールが届きます。

「管理人@Jeff's Worldです。突然ですが、こんなメールが飛び込んで来ました。先ずはご一読をお願いします」

 さて、そのメールの内容とは…

はじめまして管理人様。

 JWに掲載されている『「プロジェクト、ターン・バック」発進しました』の記事について気になることがあり、メールさせていただきました。それは「14. 我慢しながらじっと待つのだ」の項にあるシンバルについてです。

「計測値より割り出した私の見立ては、セットに向かって一番右より、18" クラッシュ(1)、22" チャイナ(2)、20" クラッシュ(3)、それから20" ライド(4)と19" クラッシュ(5)。ライドは22"かも、と思ったが、測定値から判断すると20"が妥当だと考えた。しかし、そのシリーズは全く分からない」

 とありますが、私も1990年代初頭からジェフの機材について研究して来ており、20" クラッシュ(3)はA ジルジャンの20" シン・クラッシュ、19" クラッシュ(5)はA ジルジャンの19" シン・クラッシュ ではないかと推察しております。
 私はこの2機種を所有しており、レコーディング等で使用してきました。もちろん、個体差なもあり、若干のピッチの違いは生じてしまうと思いますが、レコーディングしたサウンドの傾向が非常に似ています。ちなみに私は、Aジルジャンでは、18"、19"、20"のサイズはシン・クラッシュ以外にも、ミディアム・シン・クラッシュ、ミディアム・クラッシュも所有しておりますが、先の音はどう比較しても19"、20"のシン・クラッシュの音です。特に、20" シン・クラッシュは"アフリカ"のメイン・クラッシュ、19" シン・クラッシュは"アフリカ"の曲中、最初のクラッシュに使われていますね。また、"グッド・フォー・ユー"では20" シン・クラッシュ + 19" シン・クラッシュで構成されていると思います(+ 22" 2002 チャイナ)。その流れから判断して、18" クラッシュ(1)はA ジルジャン 18" シン・クラッシュが自然と考えます。
 ハイハットは2002のヘビー・ハイハットまでは分かっているのですが、あの重厚感とキレから、14" とは限らないのではないかと思われます。当時15"もあったわけで…私としては15"ではないかと。エクストラ・ヘビー・ハイハットの線も… しかし、当時ありましたっけ?
 赤ロゴ2002 14" ヘビー・ハイハットも所有していますが、レコーディングでEQ等をいじってもグッドバイ・エリノアのプロモの音は出ませんので、やはり15" ヘビーかエクストラ・ヘビーと思っている次第です。

 それと、管理人様は興味が無いかもしれませんが、私は、『ライブ・イン・パリス』『ライブ・アット・モントルー 1991』でジェフが使用しているハイハットの音に非常に魅了されています。このハイハットが何なのかお分かりになりますか?
 『ライブ・イン・パリス』では"ロザーナ"のエンディングあたりで見えるロゴから、初期型サウンド・フォーミュラ の14"か13"のミディアム・ヘビー・ハイハットと思われるのですが、"ジョージー・ポージー"の連続オープン・クローズ音などのキレから14"ではなく13"ではないかと考えています。私が所有しているNewロゴのサウンド・フォーミュラ 14" ミディアム ヘビー・ハイハットは、その音ではないのです。
 『ライブ・イン・パリス』のハイハット音は、"アイル・ビー・オーバー・ユー"などを聴くと、金属的な硬さの中にも十分な柔らかさを持ち合わせた音で、私にとってはたまりません。
 また、『ライブ・アット・モントルー 1991』ではドラム自体は『ライブ・イン・パリス』と同じものですが、ハイハットは同じものではないようです。米誌でのあるインタビューで、ジェフはシグネチャー 13" ヘビー・ハイハットと話しているようですが、もし『ライブ・イン・パリス』でもシグネチャー 13" ヘビー・ハイハットであるならば、映像で見える初期型サウンド・フォーミュラのロゴはどう説明つくでしょうか? このことについて詳しくお分かりでしたら、教えてください。


 如何でしょうか? 『ターン・バック』の記事は担当違いなので、横に置いてもらって、『ライブ・イン・パリス』と『ライブ・アット・モントルー』でジェフが使用したハイハットについて、何か情報、又は、ご意見がありましたら、コメントをいただけませんか。メールを送ってこられたT氏は、長年に渡りこの件で悩まれているそうです。この種の情報については、私では全く歯が立たないので、もし、情報がありましたらお助けをお願いします。

■口TOTO・LIVE 1990年に行われたTOTOのパスト・トゥー・プレゼント・ツアーを収録。大人の事情でリードボーカリストであったジャン・ミシェル・バイロンが歌う曲を大幅にカット。ブルーレイ化の際は、コンプリート・バージョンで再編集されることを切に望む。
■口TOTO Live At Montreux 1991 2016年、突如リリースされた。1991年に行われたフェスティバル・ツアーの一環として参加したモントルーでのライブを収録。オフィシャルのライブとしてはジェフの最後の雄姿。ブート映像・音源が散々流布されたいたので、驚くべき内容のものでは無かったが、高画質で見るジェフが動く映像は感動モノ。
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