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1 TOTO − Love Has The Power (JW Special Mix)
 song from -- NAGOYSHI KOKAIDO , NAGOYA , JAPAN , NOV/1/1990


 ジェフにとって最後の日本公演となってしまった、1990年のプラネット・アース・ツアー。その最終公演日に当たる名古屋公会堂でサウンド・ボード録音されたものがこの曲の音源です。DVDで販売されているパリでのライブと比較すると、演奏も今いち、SB録音故に、臨場感も全く無いので、聞いててもちょっと退屈してしまいますが、逆に綺麗にまとめられた演奏とも言えます(^^; 今回はジェフ・ファンの共通フォーマットと成りえるプレイリストを作成するという趣旨なので、ちょっと反則技かもしれませんが、しかし、泣ける名演を集めるという意味合いから考えて、"あえて"一般的に入手しずらいブート音源もリストに加えています。ブートと言ってもジェフ関連のモノは比較的に用意に入手できるものばかりだと思います。というわけで、今回は、ジェフ没後10年、JWでスペシャル・イベントとしてストリーミング放送した際に作成したリミックス・テイクをトップバッターに据えてみました。いきなりボーナス・トラックですいません。このリミックスには死を間もなく迎えることになる1991年頃のジェフのインタビュー音声を収録。セッションのこと、TOTOの事について語っています。これはちょっと反則過ぎるので今回のプレイリストと同じモノが作れないというお嘆きな皆さんの為に、後ほどうpしますので、しばしお待ち下さいませ。というわけで時計の針を1971年に巻き戻してジェフのキャリアを振り返って行きましょう。
2 Jack Daugherty − Number Nine
 song from -- Jack Daugherty And The Class Of Nineteenhundred And Seventyone


 カーペンターズのプロデュース等で知られるジャック・ドーティのコンポジション・アルバム、並びに、恐らくはジェフが正式にレコーディング・アーティストとしてクレジットされた最初のアルバム、トラックだと思われます。残念ながらアルバムには楽曲毎の詳細なクレジットはありませんが、ジム・ケルトナーとのツイン・ドラムでプレイしたことは多くのインタビューで語られているので、その辺りから考察すれば、どのトラックでジェフがプレイしているのかは容易に推測が可能だと思います。というわけで断定的ではありますが、ほぼ間違いなくこの曲(と、もう一曲の"Getting Up")はジェフがプレイしていると考えて間違いないと思います。そして恐らくは右チャンネルから聞こえる、恐ろしく早いステップでバス・ドラムをキックしているプレイヤーこそがジェフだと思うのですが? (願いの意も込めて) 圧倒的にキレもノリの右チャンネルのドラマーの方が一枚上を行ってるので、そんなにジム・ケルトナーを過小評価してもよいものかは疑問なのですが...。
3 Sonny & Cher − I Believe In You
 song from -- Mama Was A Rock & Roll Singer Mama Was A Rock & Roll Singer Mama Was A Rock & Roll Singer


 1973年にリリースされたソニー&シェールの通算9枚目のアルバムより。TOTOの母体となったのがボズ・スキャッグスのバック・バンドということが半ば神話になっていますが、実はそれより遡ること約2年、'73年の時点でジェフ、ペイチ、ハンゲイトの3人が集結し、レコーディングやライブで大活躍をしてます。その中のひとつが本アルバムです。この曲でのジェフのプレイは珍しくぎこちなさを感じてしまうのはキャリア不足によるものなのか? この曲だけ聴くと今一つな感じがしてしまいますが、一方ではちゃんとジェフ節を堪能することもできます。
4 Sonny & Cher − Listen To The Music
 song from -- Mama Was A Rock & Roll Singer Mama Was A Rock & Roll Singer Mama Was A Rock & Roll Singer


 同上のアルバムより。"I Believe In You" での窮屈なプレイとは異なり、ここでは完全にジェフらしさが満開。デヴィッド・ハンゲイトのブンブンとスイングするベース・ラインも素敵です。
5 Sonny & Cher − Brother Love's Traveling Salvation Show
 song from -- Live In Las Vegas Vol.2


 1973年に行われたソニー&シェールのラスベガス・ショーを収めたライブ・アルバムより。アルバム中どの曲でもジェフはパワフルなプレイをしていますが、本曲がピカイチ。ジェフのシグネチャー・フレーズの連発で、完全にバンドを掌握し仕切っていると言っても過言ではないでしょう。ジェフは1954年生まれで、このライブが行われたのが1973年。年齢を考えると、まだ19歳、ほんとハイスクールを卒業したてです。そう考えるとこれだけ自分のプレイ・スタイルが確立されてるってのはある種感動的ですね。
6 Steely Dan − Bodhisattva
 song from -- Naked Lunch Board


 1974年に行われたスティーリー・ダンのU.S.ツアーより。アルバム『プレツェル・ロジック』で、ジェフの憧れの存在であったスティーリー・ダンのレコーディングに初参加。続く彼らのツアー・メンバーにも抜擢。ジェフの中ではある意味、最初のピークが訪れた頃だったのかな、と勝手に想像してます。左はジム・ホッダー、右チャネルがジェフのプレイでしょう。ジェフのパワフルなドラミングには舌を巻きます。  余談ですが、ソニー&シェールの仕事でかなりの高給取りになっていたジェフですが、それをすっぱり忘れてスティーリー・ダンのオファーをたったの週給300ドルで受けることに!
7 Steely Dan − The Boston Rag
 song from -- Naked Lunch Board


 引き続きスティーリー・ダンのライブより。まさにジェフに打って付けのゆったりとしたグルーヴィな曲。オリジナル・メンバーのジム・ホッダーも決して下手なドラマーなわけではありませんが、こうしてジェフと並列に聞き比べてしまうと、どうしても色褪せて聞こえてしまいますね。ジェフのゆったりとした大きなノリに身を任せて聞いて下さい。   スティーリー・ダンは、これだけ素晴らしいライブ演奏が出来るバンドなのに、残念ながら次作『嘘つきケイティ』リリース後には一切にライブが行われたなかったのがとても残念でなりません。もし、ライブ・ツアーが行われていたのなら、当然ドラムはジェフが担当することになったはずで、そうなったらジェフの人生も少し変わったものになったかもしれません。
8 Tommy Bolin − The Grind
 song from -- Teaser


 後にディープ・パープルに加入することになるトミー・ボーリンのソロ・アルバムです。残念ながらこの方も既に亡くなってしまってるんですよね。時代の流れを感じます。このアルバムのセッションはジェフの記憶の中でも印象強いものだったらしく、いろいろなインタビューの中で語ってます。ドラムの音があまり綺麗に取れていないのが残念です。
9 Steely Dan − Doctor Wu
 song from -- Katy Lied


 スティーリー・ダンは本アルバムにて、バンドという形態を放棄し、本格的にセッション・ミュージシャンを起用してレコーディングを行うスタイルに専念して行きます。以後はこれがこのバンドの典型的なスタイルとなることに...。ジェフのプレイ・スタイルはもう完全に確立されており、若さ溢れるダイナミックなプレイを終始披露しています。  しかし、この詰まったようなサウンドはなんとかならないんでしょうか。最近は新リマスタ等がリリースされてはいますが、今日の技術を持ってしてもやはり失われたものは音は取り戻せないようです。
10 Boz Scaggs − Jump Street
 song from -- Silk Degrees


 ジェフ・マニアには敢えて説明する必要もない位に聖書なアルバムからは "Lowdown" は外してこの曲を選択してみました。この曲が凄いのは躍動感あるジェフのドラムを素晴らしいマイキングで余すところなく捕らえていることです。綺麗に左右に振られたトラッキングも最高です。もちろん演奏自体も文句の付けどころはないのは当たり前なんですが、これは聞いているだけでジェフが目の前で演奏してくれているかの如く幸せな気分に浸れます。
11 Boz Scaggs − Lido Shuffle
 song from -- Silk Degrees


 同上アルバムより。この曲はジェフの言葉を借りて言うならば、"kind of Led Zeppelinsih"。ラウドな曲って意味なんでしょう。
12 Jaye P. Morgan − Let's Get Together
 song from -- Jaye P. Morgan


 '50年代に人気シンガーと活躍したジェイ・P・モーガン。彼女の幻のアルバムと言われていたのが本作です。このアルバムを巡る複雑怪奇なお話はアルバムに添付するライナーでお楽しみいただくとして、デヴィッド・フォスターの極初期のプロデュース作品に当たるそうです(一般的にはキーん・ブラザースが初の仕事となっているようですが)。かなりファンキー寄りにプレイしているジェフです。
13 Fools Gold − Sweet Country Air
 song from -- Mr. Lucky


 ジェフ・マニアにはセッション・ボーカリストしての方がしっくりくるトム・ケリーが在籍したフールズ・ゴールド。彼らのセカンド・アルバムなのですが、やっぱりジェフを使うと高くつく? プロデューサーの意向でロサンゼルスの有名ミュージシャンを起用したことでいっきに予算をオーバー(爆) 当初契約していたアリスタからリリース出来なくなり、変わりにCBSから発売となった、間抜けなアルバム。ですが、内容はそれを吹き飛ばす位にとんでもなくカッコよく仕上がっている恐るべしアルバムです。近年私が最もハマッているアルバムの一枚。素晴らしいハーモニーに魅了されつつ、ジェフとマイク・ポーカロのリズム・セクションに圧倒されてしまいます。ジェフは中抜けの3連でプレイ。ゴーストは割と強めに効かせてます。
14 Fools Gold − Runnin' And Hidin'
 song from -- Mr. Lucky


 同上アルバムより。これもジェフらしさが感じとれます。この重さは病みつきに。最後のリフレインの流れが堪りません。
15 Sanford And Townsend − Paradise
 song from -- Duo Glide


 ジェフ&ハンゲイトのコンビが最強であった、一番売れまくっていた時期じゃないかなと思います。そういう意味で'77年〜'79年という期間は、私には特別なキーワードなのかなと自身で描いてるんです。ホント、この頃のジェフは真に神プレイの連発で、この曲で聞かれるようなズンズンと響く重いグルーヴ感は何者にも変えられません。
16 Boz Scaggs − Hard Times
 song from -- Down Two Then Left


 大成功となった前作『シルク・デグリーズ』から、よりポップに、より艶やかなサウンドへ変貌。その中でもこの曲は旧来色を強く残しており、泥臭さい雰囲気がぷんぷんしますね。ジェフのパワフルなドラムに圧倒されます。
17 Boz Scaggs − A Clue
 song from -- Down Two Then Left


 同上アルバムより。ジェフのドラムは、途絶えることの無い一筋の川の流れのようにリズムを奏で続けます。ちなみに偽グレイドン風のギターソロはスティーブ・ルカサーのセッション・デビューとのことです。
18 TOTO − Miss Sun
 song from -- TOTO XX


 ジェフとデビッド・ペイチが自分達のバンドを作ろうと考え、そのために行なったデモ録音の中の一曲です。恐らくこの時点では正式なメンバーは決まっていなかったのでは?バンド名も当初はポーカロ・ブラザースなどと言われてたような...。 ジェフは片手の16ビートでプレイ。バス・ドラムで歌い上げる様は涙が出てきます。曲の後半部分での男女の語りは当時、ジェフと恋人関係にあったリサ・ダルベロと、ジェフ様です。
19 The Waters − If There's a Way
 song from -- Waters


 実の4人兄弟からなるウォーターズのセカンド・アルバムより。クレジットこそ明確に記載されていませんが、この見事なまでに重いグルーヴと "One-Hnad 16-Notes" との組み合わせはジェフ・ポーカロそのもの、最強です。  2006年に発表されたグレイドンの未発表テイクを収めた『パスト・トゥ・プレゼント・ザ・70S』にはこの曲のデモ・テイクも収録されていましたが、そちらは結構軽いノリだったりするわけで、もちろんそのデモもプレイしているのはジェフです。聞きき較べてみると面白いです。
20 Steely Dan − FM
 song from -- Showbiz Kids (Disc 2)


 ジェフ自身の教則ビデオでも取り上げられている、渋〜い曲。DRUM!誌でのインタビューで、ジェフは自身が満足できた演奏曲として選んでいます。ひたすら、"ぶん チ ブブん" と8ビートを叩くだけんんですが!それがジェフたる由縁なのかもしれません。
21 TOTO − Manuela Run
 song from -- TOTO


 TOTOのデビュー・アルバムからは、微妙な曲かもしれませんが、この曲を選んでます。私にとっては、ひたすらカッコいいとしか言いようがない、歌心満載のプレイに感動します。ジェフはフル・スロットルな8ビートでプレイ。
22 TOTO − Girl Goodbye
 song from -- TOTO


 同上アルバムより。かな〜り複雑なプレイをサラッと聞かせるジェフ。バス・ドラムの使い方に痺れます。これだけバス・ドラムを多く入れると、クドイ感じになりがちですが、それがそうならずにひたすらスイングし続けられるのがジェフなのです。あえてチョッパーでプレイすることを選択したデヴィッド・ハンゲイトにも拍手。
23 Bill Champlin − What Good Is Love
 song from -- Single


 元サンズ・オブ・チャンプリン、後にシカゴ等で名を馳せることになるビル・チャンプリンのファースト・ソロ・アルバムより。ジェイ・グレイドンのクワイアー・プレイで始まるポップ・チューンです。前述したジェイ・グレイドンの『パスト・トゥ・プレゼント・ザ・70S』にもデモ・テイクが収録されていますが、デモと本テイクでは、解釈がはっきりと異なっているのが面白いです。その辺りはアレンジ違いと言えるかもしれませんが(^^; ジェフは8ビートでプレイ、小技の効いたバス・ドラムに痺れます。
24 Bill Champlin − I Don't Want You Anymore
 song from -- Single


 同上アルバムより。この曲はジェフというよりもデヴィッド・ハンゲイトのベースが素晴らしい。これだけ猛々しく鳴り響かせることが出来るのはルイス・ジョンソンとハンゲイト位じゃないかな〜 ジェフは片手の16ビートでプレイ。
25 Larry Carlton − Point It Up
 song from -- Larry Carlton


 今回このプレイリストを作成するに辺り、いろいろな曲を聞き直してみたわけですが、中でも一気にボルテージが上がった曲のひとつです。久々に聞いたということもあると思いますが、ジェフはかなり抑えたプレイをしていたという印象が残ってたんですが、結構弾けてるんですね。
26 Larry Carlton − Don't Give It Up
 song from -- Larry Carlton


 同上アルバムより。ゴーストを絡めた3連シャッフルでプレイ。カールトンのプレイは今ひとつ冴えない気がするけど、ジェフのタイトなリズム感には惚れ惚れします。
27 Allen Toussaint − Night People
 song from -- Motion


 何て説明したらいいんでしょうね? 生音の凄さというか、痺れます。
28 TOTO − 99
 song from -- Hydra


 TOTOのセカンド・アルバム『ハイドラ』より。デヴィッド・ハンゲイトとのコンビネーションも抜群、究極の片手での16ビート。ぜひともDSD盤の高音質で楽しんでいただきたいです。プロモでの白装束なお姿もステキですね(^^;
29 TOTO − All Us Boys
 song from -- Hydra


 同上アルバムより。やっぱり何度聞いても惚れ々しますね、コレは。私のジェフ病への第一歩がこの曲でした。そうです、JWの出発はこの曲にあったのですって、大袈裟な (爆)  今回はレア中のレアということで、アナログ盤のUSリミックスをデジタル化したのものを選択しています。通常ミックスとの違いはサイト上の記事を参照してください。
30 TOTO − Tale Of A Man
 song from -- TOTO XX


 TOTO結成20周年を祝した記念アルバムより『TOTO XX』より。"Lowdown"の元ネタになった曲としても有名だったりします。とにかく文句なく素晴らしいプレイ。私が想像するジェフ像を全く見事な位に具現化してくれているのです。重くて跳ねるリズムが唸り、シルキッシュなハイ・ハット・ワークは素晴らしいの一語です。本当に凄い演奏です。
31 Airplay − Bix
 song from -- Airplay


 泣く子も黙るエアプレイの唯一のオリジナル・アルバムより。AORファン、並びにジェフ・ファンにはあまりに有名過ぎるアルバムなわけですが、楽曲毎のクレジットがないので疑惑の曲は外してます。あれは泣ける演奏でもありませんので(^^; 本トラックは真に究極のグルーヴと言ってしまっては余りに簡単過ぎるかもしれませんが、でもホントなんです。後半部分で聞くことのできるリズム・ブレイクは永遠に続いて欲しいと思ってしまいます。
32 Airplay − She Waits For Me
 song from -- Airplay


 同上アルバムより。ジェフは単なる8ビートを叩いているに過ぎないのですが、この曲でも、それが如何に跳ねまくっているかが良く分かります。こんな風にプレイ出来ちゃうジェフってやっぱ唯一無二だわ。
33 Airplay − After The Love Is Gone
 song from -- Airplay


 同上アルバムより。ジェフは "One-Hand 16-Notes" でプレイ。やっぱりこういう曲はジェフに叩いてもらうとぐっとが締まります。ミドル・パート辺りから何気なくすっとハイハットが入って来るわけですが、その瞬間に空気がフワンと膨らむような感じがしませんか? そんでもってサビへの入り口。一体どういうタイム感を持ってるとこんなに我慢出来るの?って言う位にタメ込んでますよね。更にはそこからはエンディングに向かって、少しずつ、じわじわと首を締められるように追い詰められて、最後は一気に昇〜天! ... すいませんエアプレイ特集のテキストからコピペしました(^^;
34 Boz Scaggs − Jojo
 song from -- Middle Man


 デヴィッド・フォスターをプロデュースに迎えた売れ線作りな雰囲気が目立つ『ミドル・マン』より。ジェフ達の決め事を無視してほぼTOTOのメンバーが集結! な、割にはあんまり好きじゃないな〜 ちょっと微妙なアルバムより。 <-- なんですか、この説明は (爆) でもこの曲はずば抜けて素晴らしいです。
35 Jay Graydon − Secret Love
 song from -- Past to Present - the 70s


 2006年にリリースされたジェイ・グレイドンの棚卸し総決算アルバム『パスト・トゥ・プレゼント・ザ・70S』より。あくまでデモ・トラックであるという位置付けからか、ボーカルなどはラフな仕上がりのままなのです。が、その他はほぼ完パケな状態でしょう。  この曲は後に竹内まりやがリリースすることになるわけですが、その際もジェフはこのデモ・テイクのほぼ、まんまのプレイをしてます。まさかベーシック・トラックは使いまわし? などと思い、もう一度両者を比較してみると、フィルなどが微妙に違うことを確認してひと安心? ジェフは片手の16分でプレイ。私の好きなジェイ・グレイドン−ハリー・ガーフィルードのコンビ作です。  ジェフの演奏とは関係ありませんが、本アルバムに収録されている "sony jingle" が、'70年代のアメリカって雰囲気がぷんぷん感じとれて大好きです。
36 Steely Dan − Gaucho
 song from -- Gaucho


 '80年代のスティーリー・ダンの活動休止前、最後のアルバムに当たる『ガウチョ』より。いわゆる、「ダンもの」でのプレイなので、これまたひたすらリズムをキープすることに専念。まったりと雰囲気が楽しめます。なお、ジェフはこのアルバムの全てのトラックでプレイしているようですが、めでたく採用になったのはこのトラックのみということみたい。サビ・パートではゴーストを使っていろいろと装飾しているようですが、解析不能でやした。いや、癒されます。
37 TOTO − Hydra
 song from -- TOTO Live In Japan - The Searching Of The Hydra


 幻のライブ・アルバムとなってしまった『TOTO Live In Japan - The Searching Of The Hydra』より。もうただ、ただカッコいいと表現するしかありません。嵐のような怒涛の演奏にはひたすら感動を覚えます。客席からジェフへの声援は涙モノですね。ただ重いだけではなく、その重さを踏まえた上で、リズム譜の上を飛び・跳ね回っているのがジェフの真骨頂。
38 TOTO − Mama
 song from -- TOTO Live at Kouseinenkin-Kaikan March 12 1980


 同じく1980年に行われたTOTOの初来日公演より。こちらはテレビ東京で放送された音源より。この日もライブ・アルバム用に録音されていたかは定かではありませんが、13日と比較すると、演奏自体はちょっと聞き劣りしてしまうのの、音の抜けはこちらの方が良いんじゃないでしょうか? 演奏内容はともかく個人的にはこちらの音源の方が好みです。
39 TOTO − White Sister
 song from -- TOTO Live at Kouseinenkin-Kaikan March 12 1980


 同上音源より。半ばヤケクソ気味のジェフのドラムに萌えます。所々でトチッたりしてて、ベストなプレイとは言い難いかもしれませんが、それでもデヴィッド・ハンゲイトと奏でるドライブ感には脱帽します。アルバム・テイクとはちょっと解釈が違いますよね。
40 竹内まりや − Sweetest Music
 song from -- Miss M


 A面がロサンゼルス録音、B面が日本での録音という何とも贅沢なアルバム『Miss M』より。どうせなら丸ごとロサンゼルス録音でお願いしたかったと思うのはジェフ・マニアの共通の想い? 疾走感が漂う、ジェフの作るリズム感は見事です。相棒はデヴィッド・ハンゲイトなり。
41 竹内まりや − Morning Glory
 song from -- Miss M


 同上アルバムより。これもパーディー・シャッフルになるんでしょうか? まさにジェフに誂え向きのグルーヴ。ぴったりハマッてます。エアプレイの "貴方には何も出来ない" とは姉妹ソング?
42 Ryo Okumoto − Original View Plus
 song from -- Makin' Rock


 ジェフのセッションものとしては半分幻のような存在の奥本亮のセカンド・アルバム。版権の関係に問題があるのか、未だにCDフォーマットでの販売がなされておりません。んで、この曲は奥本氏のリーダー・アルバムにも関わらずジェフ、ルカサーのペンによるもので、何にがリーダー・アルバムの定義なのか分かりませんが。それで良かったのか? と思っちゃうんですよね。曲はインストものでルカサーの奏でるゆったりしたメロディー・ラインとジェフの16ビートがしっとりとした感じでイイ感じですが...。最後に無理矢理ハードロックなリフが飛び出すのが余興でしょうか。
43 Bill Champlin − Without You
 song from -- Runaway


 ビル・チャンプリンのセカンド・アルバムより。ジェフのダイナミックスとハイ・テンションとが巻き起こす究極な暴れん坊プレイ? この曲でこれだけカッコいいプレイをしているのですが、残念ながら本アルバムではこの一曲のみの参加となります。
44 Brenda Russell − Love Life
 song from -- Love Life


 ブレンダ・ラッセル ... ジェフ・マニアにありがちな、誰だか良く知らないアーティストなんだけど、このアルバムは素晴らしいという人です。私には神アルバムなブレンダ・ラッセルって。このアルバムについては散々JW上でもベタ誉めしているので、もう書き飽きた面もあるのですが、それでも好きで・好きで堪らない一枚です。  そういうわけなので、かなりこの曲も聞く頻度は高くって、今更新しい発見もないと思っていたのですが、それでも最近とみに感じるのが、「あれ、こんなに力強く叩いてたっけ?」という位にバック・ビートにしてもバス・ドラムにしても有り余るパワー感がどっと耳元に流れ込んでくるのですよね。いや、これ聞いてると本当に幸せな気分になります。しかし、このアルバムが何故廃盤扱いなのか理解に苦しみますね。ぜひリマスタリングした上で再販していただきたいものです。
45 Brenda Russell − Lucky
 song from -- Love Life


 同上アルバムより。ジェフはダブルの16ビート? シングルの16ビート? それとも8ビート? ん?、とにかく流れるようなハイハット・ワークに引き込まれてしまいます。この頃って、ドラムがドラムとして器楽的に最高に機能してた最後の時代なんじゃないか〜
46 Brenda Russell − Deep Dark And Mysterious
 song from -- Love Life


 ひつこく同上アルバムより。片手の16ビートで刻まれる強力なファンク・ナンバー。いかにもラボリエルっぽいベースと相まってド・ファンクな仕上がりに!
47 Brenda Russell − Thank You
 song from -- Love Life


 更にもう一曲『ラブ・ライフ』より。ジェフ独自なタイム感を堪能できるトラックです。この間合いでオーケーを貰えるのはジェフだけでしょう。サイコウです。片手の16ビートでプレイ。
48 The Brothers Johnson − In The Way
 song from -- Winners


 残念なことにこれも現在は廃盤扱いになっているブラザース・ジョンソンの『ウィナーズ』より。このアルバムは2部構成と言ってよいのか、レコードで言うところのA面はいつものブラジョン・サウンド。B面はTOTOのメンバーを中心にしたサウンド構成で録音されています。ジェフのキャリアを通じてこんなにモロにファンキーなサウンドっていうのは比較的に少ないと思うので、こういうノリはレアだと思います。A面ではジョン・ロビンソンがバリバリのファンキーなプレイをしていますが、ジェフもそれらに全く劣ることなく、かつジェフらしいファンキーなプレイが楽しめます。
49 The Brothers Johnson − I Want You
 song from -- Winners


 同上アルバムより。"One-Hnad 16-Notes"でプレイ。ベースのルイス・ジョンソンとがっちり噛み合ったリフがカッコイイ。曲が進むにつれてジェフの手数がどんどんと増えて行きますが、ジェフとしてはこういう派手目な演奏はあんまりしないと思うんですが、必要に応じてということなのかな? スティーブ・ルカサーのタメを効かせたギターソロも素晴らしい。
50 Christopher Cross − Arthur's Theme(Best That You Can Do)
 song from -- Arthur - The Album


 えっ、こんな曲でもジェフがプレイしてたんだ〜と思う曲の一つですね。映画『Mr.アーサーを探して』の大ヒットしたタイトル曲。流れるようなタム捌き等々、いつものジェフ・スタンダードなプレイです。しかし残念ながらドラムの音質が今ひとつ、粗い気がします。もうちょっとクリアなサウンドであった欲しかった。リマスター盤がリリースされているようですが、少しは音質は向上してるんでしょうか?
51 Pages − You Need A Hero
 song from -- Pages


 ジェイ・グレイドンのプロデュースによるペイジズのセカンド・アルバムより。ジェフは"One-Hnad 16-Notes"でプレイ。 音質は1981年特有の粗さと薄さが同居したあの感じです。
52 Pages − Automatic
 song from -- Pages


 同上アルバムより。ジェフはサラリとプレイしていますが、珍しく変拍子を披露。こういうプレイも出来たのかと妙に感心させられます。
53 Peter Frampton − Rise Up
 song from -- Breaking All The Rules


 『フランプトン・カムズ・アライヴ!』で一躍全米中に名を轟かせたフランプトンも既にこの頃は過去の人になりかけてたかなぁ〜 ジェフはシンプルに8ビートを叩いているだけなわけですが、もう神的な演奏です。イントネーションというか強弱のつけ方、間合いの取り方いい、これぞロック・ドラムの見本でしょう。
54 TOTO − I Think I Could Stand You Forever
 song from -- Turn Back_DSD


 TOTOのサード・アルバム『ターン・バック』より。"One-Hnad 16-Notes"でプレイ。 ジェフのドラム・サウンドは、この時期にだけ聞くことが出来る例の薄っぺらいスネアーの音。これってYAMAHAのセットを使用してるんだろうか? ゆったりとしたノリ。剥き出しのドラム・サウンドがメチャかっこいい! やっぱりこうしていろいろなアルバムを並べて聞くとTOTOのアルバムって、ドラムの音が抜群に素晴らしい状態で録音されてますね。ジェフの叩き出すパワー感とクリアーで抜けの良い音をきちんと捕らえています。
55 TOTO − Goodbye Elenore
 song from -- プロモーション・ビデオ


 アルバム『ターン・バック』の宣伝のために撮影されたプロモーション・ビデオより。もうこれは視覚的なインパクトが強過ぎです。誰もがこれを見たらぶっ飛ばされてしまうことは間違いなし。もちろん実際の演奏も、視覚的以上のインパクトを兼ね備えていますが。いや、ほんとうにサイコーなのです。
56 TOTO − Live For Today
 song from -- プロモーション・ビデオ


 前曲同様にプロモーション・ビデオより。前述の "Peter Frampton / Rise Up" と同様に8ビート・ロックの見本のようなプレイ。これらを聞いてリリース当時にどれだけ私が強く影響を受けたかはJW上では既に周知のことだと思います。ジェフのハイテンションなプレイは何度聞いても魂を抜き取られてしまいます。
57 尾崎亜美 − Love Is Easy
 song from -- HOT BABY


 デヴィッド・フォスターのプロデュースによるロサンゼルス録音モノ。残念ながら現在は廃盤? ジェフはサンバ・フィーリングの8ビートでプレイ、部分的にダブル・ハンドでリズムをキープ。うねるようなハイハットワーク、並びにタム類のフィルも跳ねているところが何とも秀逸です。
58 尾崎亜美 − Prism Train
 song from -- HOT BABY


 同上アルバムより。8ビートでプレイ。ジェフ・ファンにはお約束トラックですね。個人的にはジェフの強引とも思えるこういうプレイは腑に落ちない面も多々あるわけですが、やっぱりこれを避ける訳には行かないでしょう。カッコイイということには間違いはありません、ジェフのシグネチャー、お約束フレーズが満載だぉ。
59 Elton John − Dear John
 song from -- Jump Up!


 1980年に他界した友人であるジョン・レノンへの追悼の意を込めたアルバムという思い込みで聞いてるんですが、違いましたっけ?この頃のセッションとしては珍しくイギリスに出向いてのレコーディング。個人的には大好きな雰囲気に仕上がっているので、聞いていてとても楽しいです。ちなみにエルトン・ジョンのアルバムはこれしか聞いたことありませんが(^^;  ジェフは8ビートでプレイ。全体的に深みのある一風変わったドラム・サウンドなのは、今は亡きモントセラト島のエアー・スタジオで録音されたからでしょうか。
60 Elton John − I Am Your Robot
 song from -- Jump Up!


 同上アルバムより。一度聞いてしまうと、二度と同じ気持ちで聞くことが出来ない不思議な曲です (爆) たいそうな言い方ですが、なんてことはなくて、実は曲の後半部分からエンディングに向けてサビパートの繰り返しで終わるわけですが、ジェフはそこでいつもの、バス・ドラムの連打を繰り出すわけですが、これがもう来るぞ来るぞと思わせてなかなか来ないという上手い焦らし方なんですね〜 だもんでそれが頭にあるので曲が始まると、直ぐにそこばかりが気になってしまうわけです(笑) まぁ大した話ではないのですが、アレが飛び出るまでは散々を気を持たせられます。
61 Greg Mathieson Project − Thank You
 song from -- Baked Potato Super Live


 以前はCBSソニーからリリースされていたのですが、あっという間に廃盤。ここ暫くはお宝本アルバムだったのですが、現在はクール・サウンドより再販されております。暴発プレイが聞ける "Bomp Me" は避けてあえてこの曲を選んでみました。この曲でのバス・ドラムの跳ね具合を聞くと、ジェフのありがたみが骨身に染みますね。素晴らしいです。シンプルなバンド構成故にジェフのプレイもじっくりと楽しめます。あ〜それとバス・ドラムのパワーをヒシヒシと感じ取れますし、その音がただの暴発にならないように、しっかりとミュートし切っているのも忘れてはなりません。  当時のスチール写真等から判別できるようにジェフが実際に録音の際に使ったセットはラディック・グレッチの複合セットでした。
62 Greg Mathieson Project − I Don't Know
 song from -- Baked Potato Super Live


 同上アルバムより。片手の16ビートでプレイ。ベースのロバート・ポップウェルのソロ・パートがありますが、ジェフ・マニアな私達はアレはジェフのソロ・パートと捕らえます(爆) それはそれとして、こっちでもバス・ドラムの跳ね具合がトンでもないことになってます。この曲での最高の聞き所はソロ・パート後にサビへ戻るところで入るジェフのフィルですよ!
63 Greg Mathieson Project − The Spud Shuffle
 song from -- Baked Potato Super Live


 同上アルバムより。中抜け3連シャッフルでプレイ。この種のセッションはラリーカールトン、ロベン・フォード等と散々ベイクド・ポテトで行って来たわけでしょうが、ギターがスティーブ・ルカサーになったことで、さぞ毛色が変わったことだろうと想像できちゃいますね。この派手な曲はそのブレ幅が最大値になったことと思います。
64 Michael McDonald − I Keep Forgettin' (Every Time You're Near)
 song from -- If That's What It Takes


 ドゥービー・ブラザース解散間際に発表されたマイケル・マクドナルドの初ソロアルバム。今回この『思慕』を改めて聞き直して新たに発見したこと ... それは同アルバムに収められている "I Gotta Try" のドラムがスティーブ・ガッドだったということです!プロモでドラムを叩いているのがジェフだったのですっかりそう決め込んでいたんですが、久々にクレジットを見たところ、な、なんと"Steve Gadd" と表記されているのではありませんか。自称ジェフ・マニアと称している、私のいい加減さっぷりには笑うしかありませんでした(^^; これでプロモでジェフがとちっているのも頷けまます(爆)  肝心のジェフのプレイですが、これまた仰天満点級のプレイと断言しましょう!ジェフは"One-Hnad 16-Notes"でプレイしているわけですが、そこにはカッコ良さの全てが凝縮されていると言って過言ではないはず。片手の16ビート、かな〜り重いバックビート、お腹を抉られるように鳴り響くタムの音。そして、全てが跳ねる・跳ねる・跳ねてるんで〜す。極め付きはエンディング間際で繰り出されるバス・ドラム32分の連打。プラス野獣系ベースのルイス・ジョンソンとのコンビネーションも抜群です。フェイド・アウト間際では倍速テンポになるのがチラリと聞こえるけど、その先も聞きたいぞと。いや、素晴らしいです。
65 Michael McDonald − That's Why
 song from -- If That's What It Takes


同上アルバムより。何も言葉はありません、ベタッとしたところを堪能して下さい。
66 Michael McDonald − No Such Luck
 song from -- If That's What It Takes


 同上アルバムより。何気なく聞こえるプレイにも閃きを感じます。こんなところで作曲者のクレジットにハリー・ガーフィールドの名前を発見。
67 TOTO − Rosanna
 song from -- TOTO IV


 TOTOを一躍、失意の底から引き上げたスーパー・ヒット・アルバム『聖なる剣』より。多分世間一般的にはジェフと言えばこのハーフタイム・シャッフルなわけなんだと思いますが、あまりに有名過ぎて私にとっては正座して聞くにはちょっと引いてしまう存在かな。勿論プレイ自体は素晴らしいと思うけど。  教則ビデオでのジェフは「手取り・足取り」丁寧に解説してくれてしまうから、ついつい私でも叩けてしまうかも? と錯覚に陥りますが、実際にドラム・セットを前にすればそれが夢であったことがはっきりするわけで。あのグルーブ感で叩けるジェフはやっぱり素晴らしいんだなぁ、と実感出来ます。マイク・ポーカロのファンには申し訳ありませんが、やっぱりデヴィッド・ハンゲイトとのコンビにしか出せないあの泥臭いノリは素晴らしいです。
68 TOTO − Make Believe
 song from -- TOTO IV


 同上アルバムより。"Hold The Line" を素直にしたような3連シャッフル。聞き所は、まるで生き物のようにリズム譜を徘徊するバス・ドラム。ベタっとしていながらもこれだけリズミックに唄えるんですよね。
69 水越恵子 − Dear Summer Time
 song from -- I'm Fine


 1982年にリリースされた本アルバムですが、驚いたことにクレジットを見るとなんとボビー・キンボールを除く全てのTOTOの面子が参加してるんですよ。基本的にジェフ達はセッションにTOTOのメンバーが1〜2人が同時に参加するのは良しとしても、それ以上の人数が参加することは意識的に避けていたようです。んが・しかし、"こんなアルバム(ごめんなさい、全く私の趣味ではないので)"に、ど・ど〜してTOTOのフル・メンバーを呼べたのかが不思議なんですわ。  ジェフは8ビートでプレイしてますが、スネアを鼓笛隊のマーチング・バンドの如く転がすのが面白い効果を生んでます。これはロールなのか、はたまたゴーストなのか定義付けが分かりません。  ブレイクで飛び出す "どど・たん" は相変わらず冴えてて、このフレーズだけでこんな風に気分を盛り上げてくれるのはジェフだけ。それと、デヴィッド・ハンゲイトのベースも凄いですね。このトラックを聞けば何故、ジェフ + ハンゲイトのリズム隊が素晴らしいのかが良く分かると思います。シンプルの極みなんですがね ... 。
70 矢沢永吉 − Without You
 song from -- P.M.9


 この頃の日本人海外録音モノとしてはかなり上出来な仕上がりだと思います。矢沢永吉と現地ミュージシャンとが綺麗に融合出来ているのではないでしょうか。ただ次作以降の永ちゃんモノにはがっかりですが。ジェフは8ビートでプレイ。ただそれだけなんだけど、無茶苦茶カッコいいです。
71 Al Jarreau − Mornin'
 song from -- Jarreau


 日本では地味にかなり有名な曲ですよね。結構いろいろなシチュエーションで使われてます。ジェフはゴーストを使った中抜け3連シャッフルでプレイしてるんだろうけど、ゴーストは聞き取れません。フェイド・アウト間際でタムを流すフィルが聞き取れます。
72 Diana Ross − Let's Go Up
 song from -- Ross


 ゲイリー・カッツ繋がりで呼ばれたんだと思いますが、さほど思い入れがあるアルバムではありません(^^; この頃の時代の音造りが馴染めないっていうのが大きな要素でありますが。ジェフはゴーストを使った中抜け3連シャッフルでプレイ。ハッキリとゴースト音を聞き取ることが出来ます。
73 Paul McCartney − Silly Love Song/Reprise
 song from -- Give My Regards to Broad Street


 ポール・マッカートニー製作の映画『ヤァ! ブロード・ストリート』のサントラ・アルバムより。マイケル・ジャクソンとのコラボからの流れか、このアルバムでジェフを再び起用。前述の通り個人的に'84〜'85年頃の音楽って好きではないので、この曲の仕上がり具合には不満たらたらです。やはりこういうサウンドではジェフのドラムは映えないなぁと思います。それでもジェフのグルーブ感が若干残ってるこの曲は良い方だと思いますが。ジェフは8ビートでプレイ。泣ける名演ではないかもしれませんが、ルイス・ジョンソンのベース・ソロが聞けるので合格です。
74 Toto − Endless
 song from -- Isolation


 TOTOの5枚目のアルバム『アイソレーション』より。TOTOが泥沼に突き進む序章の始まりです(笑) 正直なところ、このアルバムには楽曲自体は良いものもあると思います、とっても。それでも今一つだなぁという感じがどうしても漂って来るのです。リアル・タイムで聞いた時の失望感から未だに抜け出せずにいるだけなのかもしれませんが(^^; 当時は全くターン・テーブルに載せる気にもならんかったから。それでも最近は偶には聞くようになったのは、日本のソニーによる独自のニュー・マスタリング版が出てかなり聞ける音になったせいですが。ジェフはストレートな8ビートでプレイ。
75 Toto − Isolation
 song from -- Isolation


 同上アルバムより。私が、ど〜してもこのアルバムを好きになれない理由の一つにスネアの音質があると思うんですよね。本来、ナチュラルで温もりのある音であって欲しいと願っているので、それをどうしてこんな無粋な音に変える必要があるのかと。ピコ・ピコな時代柄が妬ましいです。
76 Michael McDonald − (I Hang) On Your Every Word
 song from -- No Lookin' Back


 マイケル・マクドナルドのセカンド・ソロ・アルバムより。このアルバムもピコピ・サウンドの被害者。ファーストでのシンプルで素朴な音造りからはおよそかけ離れてしまっており、失望感一杯です。これは全く名演ではなくて、本当に泣けてしまう位の悲しい仕上がりと言ってよいでしょう(^^; それでも敢えて選曲してみました。  本曲はマイケルの奥様のエイミーのアルバムで既にリリースされていましが、マイケルも取り上げることに。アッチでプレイしてるのは、ジェフの影武者ことマイク・ベアード様です。ジェフは8ビートでプレイ。
77 TOTO − Till The End
 song from -- Fahrenheit


 TOTOの6枚目のアルバムより。ボーカルはジョセフ・ウィリアムズに交代。相変わらず中途半端な迷走が続くTOTO。このアルバムでも個々の曲には光るものもある思いますが、サウンド造りの核となるものに欠けているように聞こえてなりません。そんな中でもオープニングに当たる"Till The End" 〜 "We Can Make It Tonight" の流れは最高にトキメいてしまいます。ジェフは"Girl Goodbye"で披露したようなリフを重視したパターンでプレイ <--こんな言い回しで話は通じますかw えらくカッコいいです。
78 TOTO − We Can Make It Tonight
 song from -- Fahrenheit


 同上アルバムより。前曲の項で書いたように、"Till The End"との繋がりがえらくカッコよく聞けるんだけど、それがライブだと一転、盛り上がった気分が反転してしまいそうになります。よく聞くと結構地味な曲なんですよね、これは。クレジットが "Joseph Williams, Jeff Porcaro, B. Bregman" という珍しいパターンに。ジェフは8ビートでプレイ。
79 TOTO − Don't Stop Me Now
 song from -- Fahrenheit


 同上アルバムより。本アルバムでは過剰なまでのゲスト・プレーヤーも売りの一つだと思いますが、その中でもピカイチは本曲でのマイスル・デイビスなのかな。私はジャズは全くと言って聞かない人なので、マイルスといってもあまりピンと来ないのですが。ジェフはワイヤー・ブラシを使った渋いプレイを聞かせてくれます。
80 Boz Scaggs − Right Out Of My Head
 song from -- Other Roads


 活動を休止していたボズの『ミドル・マン』から数えて約8年ぶりとなった『アザー・ロード』より。長いブランク明けということで前作の音造りとはかなり異なっているのは、当時の流行のサウンドからの影響なのか。ジェフは"チッ・チキ チッ・チキ"なシャッフルでプレイ。  今回のプレイ・リスト作りでのまたまた大きな収穫。それはこの曲でベースを弾いているのがデヴィッド・ハンゲイトだったというのを知ったこと(爆) お恥ずかしい話しですが、今までこのアルバムを真面目に聞いたことなかったのでクレジットもろくに見てなかったわ。TOTO離脱後のハンゲイトとジェフは、ハンゲイトのソロ・アルバム以外ではプレイしてないと勝手に思っていましたが、こういうセッションもあったのですね。勉強不足でした。探せば他にもあるのか?
81 Boz Scaggs − I Don't Hear You
 song from -- Other Roads


 同上アルバムより。この年代辺りから、ジェフのドラム・サウンドはどんどん硬質なモノへと突き進んで行くような印象があります。短いながらもキレのあるジェフのドラム・ソロらしきものが聞けるのは超お得なトラック。ジェフのキャリアを通じてもこれだけ長いフィルが聞けるのは非常に珍しいですよね。このアルバム自体はそう誉められたでモノとは思えませんが、このトラックだけの為に購入するのはアリだと思いますよん。
82 TOTO − Pamela
 song from -- The Seventh One


 キタァ〜 そんな声を思わず上げてくなってしまう、TOTOの通算7枚目のアルバム『ザ・セブンス・ワン』より。やっと本来のTOTOらしさが戻って来た、そんな予感をさせてくれた曲です。前2作、『アイソレーション』、『ファーレンハイト』と比較しても思い切りの良さというか、生き・生きとした感じがどんと伝わってくるような気がします。ジェフ先生はこの曲をプレイするに当たって最初に、"Sir Duke" を思い浮かべたそうですが、やっぱりパーディ先生のプレイですかw スネアーに掛けられた異常に深いリバーブが印象的。 この曲のプロモのジェフもステキです。
83 TOTO − Stop Loving You
 song from -- The Seventh One


 同上アルバムより。ジェフのプレイはあまりに複雑過ぎて、私にはどんなスティック捌きをしているのか想像が付きませんw 多分、ゴーストを使った装飾を施しているんだと思いますが。素晴らしい演奏、文句無しにカッコイイと思います。マイムとは言え、『夜ヒット』での演奏も印象的でした。
84 TOTO − Mushanga
 song from -- The Seventh One


 同上アルバムより。無国籍な雰囲気を持つ不思議な楽曲。ジェフは自身の教則ビデオで、この曲でのアイディアや演奏方法について丁寧に解説してくれてます。ライブでは百倍位早いテンポで演奏してます。
85 TOTO − These Chains
 song from -- The Seventh One


 同上アルバムより。TOTOとコロンビア・レコードとの関係の悪化はどの辺りが起点になったのかは知る由もないわけですが、InsideMusiCastでのデビッド・ペイチの話を聞くと、既にこの時点でTOTO側は不快感を感じていたようですね。ジェフはモロにパーディ・シャッフルでプレイ。フェイド・アウト間際には3連タム流しを披露。
86 Los Lobotomys − Smell Yourself
 song from -- Live at the Baked Potato June 5th, 1989


 1989年、ジェフは、グレッグ・マチソン・プロジェクト、ロス・ロボトミーズ等々の名義で数多くのライブをベイクド・ポテトで行っており、有難いことに、それらの音源が現在は比較的容易に耳にすることができちゃいます。本音源もその中の一つ。曲を演奏する前に、この日がマイケル・ポーカロの誕生日であったようで、それを祝すシーンも収録されています。  この年は前年にジョセフの脱退・解雇があったりしてTOTOとしての活動も中ブラな状態で、割りと暇だったのかな〜などと勝手な想像を(^^; 演奏自体はいつものジェフ・スタンダードです。カルロス・ベガをプレイした『Los Lobotomys』に収録されたテイクと比較すると楽しいカモです。
87 Steve Lukather − I Can't Turn You Loose
 song from -- Guitar Workshop - Tribute To Otis Redding


 オーティス・レディングのトリビュート・アルバムより。何故か、この頃ってやたらと企画アルバムへの参加が多いのは、日本がバブル期でお金があり余っていたからでせうか(^^; その中でもこのアルバムは飛び抜けて素晴らしく聞こえるのはジェフのドラム・サウンドがかなり生々しい音で録音されているからです。ほぼスタジオ・ライブと言ってしまって良いと思うのですが、ハイ・ハットやスネア音の隅々までがみずみずしく、素晴らしい音で録音されています。普段は度重なるオーバーダビング作業で隠れてしまうような、細かい音の息遣いまでもが消えることなく、リスナーの耳に届けてもらえます。とにかく物凄いとしか言いようがないです。くれぐれもバス・ドラムの音圧に吹き飛ばされないようにお願いします(^^;
88 Steve Lukather & David T. Walker − A Tribute To A King
 song from -- Guitar Workshop - Tribute To Otis Redding


 同上アルバムより。アルバムのラストを飾るブルージーな曲。すいません、オーティス・レディング自体の曲を聞いたことありませんので、これらの曲の位置付けがどういうものなのか分からないのですが(^^; ジェフは8ビートのハーフタイムでプレイしてます。最近はこの手の渋い曲が気になるんんですが、やはり歳を取ったせいなのかな。惜しむらくはスネアーが浅いですぅ〜 も少し厚みを下さい。
89 David Hungate − Only A Heart Can Know
 song from -- Souvenir


 ジェフの最大の理解者の一人であるデヴィッド・ハンゲイトのソロ・アルバムより。InsideMuciCastでのハンゲイトへのインタビューで明らかなように、彼とジェフとの最後の共演でした。ジェフのプレイも素晴らしいと思いますが、やっぱりハンゲイトのベースも良いですね。しかしアルバム全体が環境音楽の塊みたいなのが残念でなりません。
90 Stan Getz − Apasionado
 song from -- Apasionado


 ジャズ界の大御所スタン・ゲッツが自らご指名? ジェフ自身は「あのセッションは適任ではなかった」などと謙遜していましたが、かなりカッコ良くプレイしていると思います、それもジェフらしく。バック・ビートが強く入り出すあたりからはジェフの本領発揮。
91 TOTO − Animal
 song from -- Past To Present 1977-1990


 後に意味不明なベスト・アルバムを乱発することになるTOTOの初のオフィシャルなコンピュレーション・アルバム。このアルバムをややこしくしているのは、これが単なるベスト・アルバムではなくって、その中にジョセフ・ウィリアムスに代わる新ボーカリスト、ジャン・ミシェル・バイロンを迎えた新曲を同時に収録していることです。このバイロンの存在自体については否定・肯定の意見が入り乱れており、当のスティーブ・ルカサーに至ってはケチョン・ケチョンの発言をしてましたが、ジェフはバイロンの歌に関する資質についてどう思っていたんでしょうね。確かにバイロンの加入に至る経緯やCBSとの確執に関してはインタビュー等で話してますが...。そのバイロンの存在ですが、私的には思いっ切り肯定派でございます。新たに録音された新曲はどれも見事な出来映えで、新生TOTOとしての新しい方向性を見事に具現化を出来ていると思うんですが。これは趣味・嗜好の問題になるわけですが、『アイソレーション』〜『セブンス・ワン』等の流れには飽き飽きしてた面もあるし。少数意見かもしれませんが、ぜひともこの路線でフル・アルバムを作って欲しかったと思います。  ジェフのプレイとは脱線してしまいましたが、硬質でエッジの立ったグルーヴは素晴らしいです。スネアーはブレイディ社製? とか想像してみると面白いです。ジェフはお得意の"チッ・チキ チッ・チキ"なシャッフルでプレイ。
92 TOTO − Out Of Love
 song from -- Past To Present 1977-1990


 同上アルバムより。まんまスティーリー・ダンでのパーディ・シャッフルなんですが、何かw でもジェフが叩くとやっぱりジェフのモノなんですよね〜
93 TOTO − I'll Be Over You
 song from -- ビデオ Greatest Hits Live & More


 アース・プラネット・ツアーの様子は、NHKで放送されたバイロンが歌う楽曲を中心としたものと、逆に彼を全く排除したかのような曲ばかりをしたDVD版とあるわけですが、いずれのテイクにも収録されている本トラックの出来は素晴らしいです。
94 Dire Straits − Calling Elvis
 song from -- On Every Street


 ダイアー・ストレーツにとっては前作から6年振りとなったアルバムらしいです。ロンドンのエアースタジオでの録音。  さてこのレコーディングが何よりも悲劇であったのは、ダイアー・ストレーツには正規のドラマーがいるというのに敢えてレコーディングに呼ばれてしまったからです(爆) すぐ側で「俺に叩かせろ」と抗議している正規のドラマーがいる所でプレイするジェフは針の筵状態(笑) 「ツアーに参加して欲しい」とまで要請されたらしいのでよっぽどマーく・ノップラーはジェフを気に入ったのでしょう。前置きが長くなりましたが、ジェフはひたすらリズムを奏でることに終始。いろいろなことを期待する人には飽きるかもしれませんが、紛れもなくこれもジェフの泣ける名演であります。
95 Dire Straits − When It Comes To You
 song from -- On Every Street


 同上アルバムより。ウェスタンっぽい曲調に好みは分かれると思います。ジェフは8ビートでプレイ。ただしゴーストを絡めつつパーカッシブにいろいろと隠し技を散りばめていることでしょう。やっぱりこういうナチュラル・フレバーな香りに、ナチュラルなシェルな響は非常に心地良いものです。
96 Dire Straits − Heavy Fuel
 song from -- On Every Street


 同上アルバムより。これもひたすら8ビートを刻み続けるのみ。ただし終盤に向かい若干フィル・インで手数が増えて行くところが楽しいです。正直これだけ単調な曲が永遠に続きますと聞いている方もダレてきますが、ドラムのトラックが素晴らしい音で聞けるので、それらもなんのその(爆) これを耐えてこそのジェフ・マニアです。ちなみにアルバムの帯にはジェフが参加していることは全く触れられておりませんね。あんまり宣伝にはならないみたいです。ジェフの死後、ノップラーは次作でもジェフをドラムで起用するのにつもりだったと語ってます。
97 L.A. Workshop With New Yorker − Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
 song from -- Norwegian Wood II


 まぁ、こういうレコーディング方法もあるだろうとは予想してましたが、実際にこういうのを目の当たりにするとちょっと幻滅してしまいますねぇ(^^; そうです、この企画モノ・アルバムのレコーディングの種明かしをすると、まず全編打ち込みしたオケがあり(恐らく)、そこにおのおの各ミュージシャンがそれぞれの音を被せて行くという手法で行われたようです。こういうやり方が悪いとはいいませんが、なんせ私自身が古い人なのでやっぱり、"せ〜の" で演奏を一発録りして欲しいと思ってしまうので、どうも納得が行かないんですが。ただ、有難いことにジェフが実際に各マテリアルに音入れを行っている様子を収めた映像が残されているんです! たった一人で録音する姿は何とも微妙ですが、でも大変に貴重な映像です。レコーディングにを行うにあたって、どうやって曲を解釈し、どうやってプレイを組み上げていくかのが逐一見ることが出来ちゃいますからね。しかし、こんな風な状態でよくモチベーションが上がるな〜と感心。カリプソ風味のサージェントは更に微妙な気分になりますが。
98 L.A. Workshop With New Yorker − Eleanor Rigby
 song from -- Norwegian Wood II


 同上のアルバムより。ビートルズのカバー集ってとっても安直な企画っていう印象が強いんですが、でもこのアルバムはジェフがプレイしているだけで優れモノなのですが、正直どの曲もよく練れていてかなり良い出来だと思います。ただしあのネタバレさえなければですが。  ジェフは片手の16ビートでプレイ。映像からも明らかにのようにグレッチの50周年記念モデルを使用。恐らくこの頃のレコーディングは全てこのセットで行われているんだと思われます。非常に良い音で録音されてます。
99 Michael Bolton − When A Man Loves A Woman
 song from -- Time, Love & Tenderness


 ジェフがアルバムに1曲のみの参加っていう時は大抵はバラード系っていう気がするわけですが、気のせい? ここぞのジェフっていうわけなのかしら? これもそんなセッションの一つ。しかし、何故あえてこの曲にジェフが呼ばれたのかはこの曲を聞いてもらえば明らかですね。それほどドンピシャでグッとくるプレイをしていると思います。他に誰がこんな演奏を出来るのかってね。
100 Paul Brady − Soul Child
 song from -- Trick Or Treat


 ポール・ブレイディさんは、アイルランドが世界に誇る最高のミュージシャンだそうです。すいません、勉強不足でそれ以上のことは分かりませんが、そんな彼がスティーリー・ダンのプロデュースで名を馳せたゲイリー・カッツを起用してロサンゼルスで録音を行ったアルバムです。カッツとなると、お呼ばれされるのはいつもの面子でございます。ジェフは快適なハイ・ハットで3連シャッフルを刻むパターンでプレイ。中抜けを使うか・使わないのかはジェフの気分次第? リハでは両方を試して相談したり・意見をもらったりしてると思うんですが。
101 TOTO − Kingdom Of Desire
 song from -- Live at Montreal 1991


 1991年のフェスティバル・ツアーの一環として参加したモントリオール・ジャズ・フェスティバルでの演奏より。逆に、このフェスティバルに参加するついでに真夏のツアーを行なったのか(笑)  この時点で既に『キングダム・オブ・デザイア〜欲望の王国』のレコーディングを開始していたのはインタビューでも明らかですが、結果的にああいうアルバムになろとは。ジェフのライブでの雄姿を見られる最後期の映像でも見られます。ちなみにTOTOを紹介するお役目はクインシー・ジョーンズが授かりました。
102 Bruce Springsteen − Human Touch
 song from -- Human Touch


 Eストリート・バンド解散後、種々雑多な理由から4年以上あったブランク明けの本作はボスにとっては10作目のアルバムということらしい。なお、同時にリリースされた『Lucky Town』は11作目の扱いだそうです。  私が想像していたスプリングスティーンのむさ苦しいお姿からロサンゼルスで録音するという発想が出来ないのですが、なんとまぁ彼はロスに在住しているんだそうです。何んだかイメージが崩れちゃいますね。  さて以下3曲を、本アルバムより選んでみましたが、どれもジェフらしいプレイで、素晴らしいグルーヴを堪能することが出来ます。晩年のジェフはソウルフルなミュージシャンから声を掛けられる回数が増えて行ったような...気がします。
103 Bruce Springsteen − Cross My Heart
 song from -- Human Touch


 同上アルバムより。このアルバムの録音はLAのラブレア通りにあった旧A&Mスタジオで行われたわけですが、そこは私が実際に目にしたことのある数少ないスタジオです。勿論概観だけですが(爆) なので勝手に親しみが沸いているのですが。例によってスプリングスティーン・ファンから不評のアルバムだそうです。
104 Bruce Springsteen − Gloria's Eyes
 song from -- Human Touch


 同上アルバムより。欲を言えばもう少しスネアーのエフェクトを薄めにして欲しかった!レコーディング終了後にスプリングスティーンからも高額のギャラでツアー参加を要請されたわけですが、それも断ってしまうジェフ。お金を積まれてもよっぽどツアーに出るのが厭だったんでしょうね。最大の理由は家族と離れて生活する期間があまりに長くなるということらしいですが。それはデヴィッド・ハンゲイトがTOTOを離脱する理由とも一致することに。
105 河内淳一 − (Don't Be) Afraid Of The Light
 song from -- Juice


 河内淳一と言えば、"KUWATA BANDのギターの人" 程度の知識しかなかったのですが、このアルバムは滅茶苦茶カッコイイです。大袈裟かもしれませんが、邦楽アーティストのロサンゼルス録音モノとしては恐らく最強の作品ではないでしょうか。それ位にこの河内淳一っていう人がLAっていうの括りの中にすっぽり納まって違和感を感じることななく、楽しめる作品に仕上がっているんだと思います。それと、ギターも恐ろしく上手い人なんだと関心させられました。オリジナルという面では欠けるとろこはあるかもしれませんが、でも生きの良い演奏をしてます。で、本曲は、重厚でしっとりたビートを奏でるジェフのドラムが冴え光ります。ついでにビル・チャンプリンさんも目立ち過ぎです。
106 河内淳一 − Studio-A の友人
 song from -- Juice


 同上アルバムより。ここまで既に100曲以上コメントを書いて来ましたが、もう褒めるのも飽きて来ました(爆) でもまたこの曲でテンションが上がることは請け合いです。ただの8ビートなのに、何でこんなにカッコいいんだ? そう頭を抱えさせられる程にジェフの一発入魂的なドライブ感に圧倒させられる名演です。それとこの曲にはジェフのカウントを数える声がミックスされていますが、このパターンって他にも多いですよね(笑) 何故ジェフの声を残したがるのでしょうか(^^;
107 河内淳一 − 届かぬ想い -Lovesick Blues-
 song from -- Juice


 同上アルバムより。モロにブルージーなコテコテな曲です。このプレイリストでは同種の曲がいくつかありますが、どれもそれぞれ味わいがあって、それぞれがイイんです。
108 10cc − Woman In Love
 song from -- ...meanwhile


 再結成した10cc初のアルバムだそうで、またまたゲイリー・カッツにお呼ばれしたジェフ、今度はニューヨークでの録音です。ジェフは硬質系の極みみたいなプレイをしてますが、それはまるっきり機械離れしているのは言うまでもありません。ベースのフレディ・ワシントンとのコンビネーションもバッチリです。私の大好きなアルバムの一枚。ジェフの3連フィルは神業です。
109 Paul Young − Hope In A Hopeless World
 song from -- The Crossing


 ポール・ヤングといえばヒラヒラなお洋服のイメージですが(笑) それはどうでもよくって。時代柄マシン類とドラムをシンクロナイズさせることが当たり前となり、マシンなのかジェフのプレイなのかの判別が難しいんです(^^; この曲もその最たるもので、どう聞き取ったらよいのか困ります。確かにジェフのプレイではあるんですが。
110 Les Dudek − Assault And Battery
 song from -- Deeper Shades of Blues


 ジェフの死後、1994年にリリースされた遅咲きレス・デューデックのアルバム。『シルク・デグリーズ』から15年?、この人も熱心なジェフ信者なんだと思います。  偶然なのかもしれませんが、サウンド的に『TOTO〜欲望の王国〜』との類似性を感じるのは私だけでしょうか。だからと言って何にかあるというわけでもないんですが、妙に記号の符号の一致性を感じてしまいます。  ハードでエッジが効いたサウンドは、あたかも'70年代に戻ったかのようなシンプルなリフで構成されたインストものです。というわけで聞き所満載。
111 Les Dudek − Maybe Forever
 song from -- Deeper Shades of Blues


 同上アルバムより。ハード・ロック方程式なこういう曲をジェフが演奏するのを耳にするのって少ないという記憶なんですが、どでしょ。永遠で欲しかった。
112 Les Dudek − Moulin Rouge
 song from -- Deeper Shades of Blues


 同上アルバムより。もう一つ、ハード・ロック・チューン。何がムーラン・ルージュなんだか訳けが分かりませんが、いや、嵌ると妙に繰り返し聞きたくなります。
113 TOTO − Gypsy Train
 song from -- Kingdom Of Desire


 ニューフェイズ? それとも原点回帰? 新たな側面を見せてくれたTOTOとしてのジェフ。誰もが予想してなかったこの展開に、アッと言わされたアルバム? などと書いてしまうとマニアな方には失笑をされてしまいそうです。実は1991年の夏に行われたヨーロッパを中心としたTOTOのフェスティバル・ツアーをつぶさに見ていた人達は、次作の路線をある程度は予想していたことでしょう。重いリズムに、ハードなボーカル。"Rosanna"、"Africa" までもがその形態で演奏されたわけですから。しかしそれでもここまで思いっ切りやるとは予想外だったんじゃないでしょうか。敢えて専任のボーカルを据えずに、スティーブ・ルカサーがメイン・ボーカルを担当するということは、在りし日のようにハイ・トーン + 5パート・ハーモニーの曲というわけには行かないわけで、必然的にこういう味付けに向かうしかなかったのでしょうか。まぁ、アルバム・リリース直後にこんな状況になってしまったので、ジェフがどういう考えの上でこのアルバムを製作したかが、直接の言葉で聞くことが出来なかったのが、非常に残念でなりません。しかし、生前のインタビューではこれこそがTOTOにとってはベストなアルバムになると断言しているので(まぁいつもの台詞ですが(^^;) ジェフ達にとっても渾身の作であるには間違いないわけでして。  さてこの話しは脇に置いてぇ、見事なまでにふっ切ってハードなリズムを叩き出すジェフのパワフルなドラムに身が捩れることは請け合います。しかも、それが単なるハードなロック・ビートにならなずにジェフの流儀を通すかのような、何か抜けたような節回しに聞こえるリズム・パターンが面白い効果も生み出しています。ジプシー・トレイン ... 付いて行けません、この歌詞には (爆)
114 TOTO − How Many Times
 song from -- Kingdom Of Desire


 同上アルバムより。このプレイリストで取り上げているマテリアルはどれも名演であるのですが、上記で取り上げている"Airplay / After The Love Is Gone" とこの曲は、私にとっては、ジェフの数ある名プレイの中でも不思議なオーラを感じることの出来る特別な曲です。何と書いたら上手く説明出来るか分からないのですが、空間というか、懐の深さというか、う〜ん...。とにかく特別な空気を感じちゃんです。それを感じ取ってもらえる人は私と同じ波長な人ですよ、きっと。求む同士よ〜(笑)
115 TOTO − Jake To The Bone
 song from -- Kingdom Of Desire


 同上アルバムより。TOTOのインストものとしてはロサンゼルス・オリンピックの公式アルバムに収録されていた"Moodido (The Match) " 以来となります。最後の最後にえらくカッコイイ曲を残してくれたと思います。  このアルバムもTOTOファンの中でも賛否両論があるとは思いますが、しかしこのアルバムがあったのと無かったのではジェフのキャリアを通じて考えた時に随分と違った印象になったんではないかなと思います。ジェフが単なるセッション・ドラマーではなく、やっぱり常にミュージシャンとしてあり続けられたっていうのはこの意味不明なバンド、TOTOの存在があったらばこそだと思います。とにかく黙してじっと聞いてみて下さい。ジェフのエキスが満載のスーパートラックです。  余談ですが、ジェフは『キングダム・オブ・デザイア〜欲望の王国〜』のレコーディングでは、ベストなバス・ドラムの音色を得る為に、2台のベース・アンプをジェフのバス・ドラムの脇に設置し、そこからマイクを通したバス・ドラムの音を流し、更にそれをマイクで拾い、ミックスしたそうです。ジェフと言えども、いい音を得る為に常に最大のトライをし続けていたのですね。
116 TOTO − Wings Of Time
 song from -- Kingdom Of Desire


 同上アルバムより。ある意味お約ではありますが、やはり最後はこの曲で締めておくのがベストかと思います。ひたすらシャッフルを刻み続けるジェフ。そこには何の仕掛けも派手なフィルも無く、天空に向かっての如く、果てなく続くリズムを奏でます。私はこの曲を聞くとどうしてもリンカーン・テラスのある丘を思い出してしまいます。あの日見た夕焼けは一生忘れられないことでしょう。ああいう体験もあって、より一層この曲への思いを複雑にしちゃってるんですが。